MotoGP

2016年ECU&ソフトウェアワンメイク、ホンダ・ヤマハ・ドゥカティ見解

今回のカタール開幕戦の直前に、新レギュレーションが発表されたのを覚えてるでしょうか。
ほらほR、2016年からモトGPクラスの電制システム(ECU)&ソフトウェアがワンメイクになるってヤツですよ。
ECU&ソフトウェアのワンメイクと聞いて、色々と疑問に思われた読者さんもけっこういるんじゃないでしょうか…
例えば、んじゃ…ホンダは前言通り、モトGPから撤退するんかい?とか。

さてさて、各メーカーさん達が実はどう思っているのか…
それぞれコメントが出ておりましたぞ。

『ホンダ・ヤマハ・ドゥカティ:2016年からのECUワンメイクについて説明』

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★2016年からモトGPクラスで施行される『電制システム(ECU)ワンメイク』について、各メーカー陣がコメントをした。

★リヴィオ・スッポ(HRCチームマネージャー)のコメント。
「一方は、全員が同様に『(開発を)凍結されたソフトウェア』を使うと言う事…つまり、全く手が加えられない『ブロックされたソフトウェア』を使うと言う事で…まさに我々がずっと反対してきた案ですよ。もう一方は、ワンメイク・ソフトウェアを使うわけだが、各メーカーにはそれの開発を続ける可能性が付けられている。当然のことながら、(この新レギュレーションでは)秘密は持てなくなる…何か特別なものを見出さねばならないような状況で、有利になれそうな類いのものは無しと言うわけです。しかし、テクノロジー開発と言う意味では門戸は開かれたままだと言う事ですよ…しつこく繰り返してきた事だが、うちにとってはそこが根本的なポイントだから。

ホンダにとってレースとは、若手エンジニアらに伝授すべき新テクノロジーを開発する手段ですから。つまり、うちにとって、この手の可能性を有する必要があるのです。新レギュレーションでならば、その件については守られる…全メーカーがアドバイスでき、各々のためにソフトウェア開発ができるのだから…全てを皆で共有しながらね。」

★コーイチ・ツジ(ヤマハ・モータースポーツ・ゼネラルマネージャー)のコメント。
「もしソフトウェア開発を凍結して更に速いマシンを作りたいとしたら、それは可能です。ただ一方で、ライダーにとっての安全面から見ても、開発しながら前に進む事が重要ですね。パフォーマンスと安全…この両方のバランスを上手く取らなければ。開発を凍結させると言う事は、この両方にとって常に上手く行くと言う事ではないのだから。次回の会議で、同件についてまた話し合う予定です。」

★パオロ・チャバッティ(ドゥカティ・プロジェクト・ディレクター)のコメント。
「タイヤ・ワンメイクと同じ方策で…それをソフトウェアに応用しただけの事です。平等にするため…当然、全員が同じ道具で走れた方がい良いわけでね。もちろん、ファクトリーチームには、より専門的な技術スタッフがいるが、とにかく、オープン機で既にかなり速い選手も何人かいますよね。これがタイトル争いの均衡をとる新たな要素になるでしょう。これで全員にとって更にオープンになって、ファンにとっても面白くなってくるでしょう。最優良ライダーが勝つと言う事ですよ…ただ、それはモトGPの歴史の中で常に起きてる事ですけどね。」
(Source:2014年03月23日 Motobolog.it記事より抜粋)




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とりあえず、どこも撤退しなくて良かった、良かった!!クリックPrego

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POSTED COMMENT

  1. mm より:

    いつも楽しく拝見しています。各メーカーの意見、それぞれ違ってて面白いですね。
    でも、世界選手権、、、それも二輪の最高峰のクラスがこれでいいのかなぁっと思ってしまいます。
    コンペティティブな要素は、ライダーだけじゃなく、オートバイメーカー、タイヤメーカー、サスやオイル等いろんな部分で残してこその世界選手権だと思うのですが、、、。
    いいライダーは、いい道具を手に入れられて、その頂点に位置する人達でその時代が作られるのじゃないのかな?
    出る杭を打って団子状態にするのは、情熱やリスクを払ってコンマ何秒を削ってる技術者やライダーに失礼です。
    でも、ドカティのここでの意見、、、いい道具を手に入れられなかったライダーの発言なら、心情として理解できますが、メーカーとしての発言、、、情けないです。
    マルケスとロレンソのバトル、そこにペドロサとロッシの絡み、、、十分楽しい時代だと思ったほどのですが、、、変えなきゃいけないですかね?

    • ペロ より:

      まるっと同意ですね
      ドカのコメントからするとmoto2のサプライヤーになれば願いが叶うんじゃないでしょうか

    • らんちゅう より:

      ドゥカティは「なりふり構わず」ってヤツですな。
      自分たちが上に追いつけないから、上のレベルを自分たちのレベルまで引き下げたいだけなのに、いかにも真っ当なことを言っていますみたいなこの感じ。
      それを「平等」とまで言ってしまうあたり、このメーカーには誇りというものが無いのですかね。
      これは結構恥ずかしい事だと思うのですが。
      そんな無理して参戦してくれなくてもいいのに・・・。

      私も、チャンピオン争いができる選手が3・4人、レースをかき回してくれそうな選手も何人も居て、とても面白いと思いますけどね。

      「最高峰」というのならば、すべてに措いて”最上級・最先端”を求めてほしいものです。
      それがMotoGPの存在理由の根幹でしょうに。

      自らつまらなくなる様にしてどうするんでしょうかね。
      まだF1ほどの末期症状でもないので、いろいろ考えなおしてほしいです。

  2. yamanbo より:

    F1と同じようにレギュレーションで制約しすぎ。
    世界最高峰の走る実験室としての体を成していないですね。
    世界一のライダーテクニックと、マシンテクノロジーを純粋に楽しみたいんですけどね。

    ドカにはウンザリですね。SBKの次はMotoGPですか。
    ドカのワンメークでもやれば?って感じですね。

  3. yosi より:

    皆さんと同じ意見です、本当にドカには失望です。世界の最先端のマシン、最高技術のライダーで争うから面白くて最高でmotogpなんじゃないんですか?

  4. 6s より:

    どこの世界のどの競技でも椅子は人数分ないから、それを競うのも含めて競技なんだと思います。
    ライダーだけでなく開発力、技術力の戦いでもあり、そうあってしかるべきだと思います。
    もう過去の話ですがタイヤのワンメイクだって実に残念でした。

    まるで共産主義のような考え方、どこかで聞いた全員桃太郎みたいな…
    みんなでよーいドンw
    反吐が出ます。
    平等を唄い決して平等ではない…裏で一部が必ず理を得るためのものでしかない。
    今回なら解り易くドカといった所でしょうか…。

    いよいよMotoGPもいつまで楽しめるかわからなくなって来たのかも。
    確かにレースもビジネスでしょう。
    運営とは即ちビジネス…結構です。

    しかしモータースポーツの根底は情熱だと思います。
    情熱が無くなれば観戦者は忽ちそっぽを向いてしまうのではないでしょうか?
    多くの観戦者は別に理を得ようとしたり儲けようと思ってレースを見ているのではないのだし。
    そして観戦者は運営が思っている以上に知っている事でしょう。
    運営側はあまり観客をナメない事です。
    どのコンテンツにおいても情熱の終焉とは恐ろしいものだと思います。

    ファクトリー2みたいなふざけた事をこれからもゴリ推しして来るようならそう遠くないかもしれません。
    少なくとも今のGPは私個人ならmoto2の中上君、ロッシがいるから観ています。
    今の制約、規定は年々で理解に苦しみます。
    過去はF1も見ていましたが、今は情熱の欠片もありません。

  5. suezo より:

    MotoGPに規制増やしたいからと言って、
    SBKのレギュレーションを先に規制したり、辻褄合わせようとするのはやめてほしいです。

    どっちもつまらなくなってしまいます。
    日本メーカーが撤退してヨーロッパメーカーだけでレースしたのかね。

  6. nikoichi より:

    じゃあドカは撤退してください。
    そうすりゃ、今よりマシン差が均衡するでしょ。

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