『2015 カタールGPこぼれ話』
★カタール決勝レースでマルク・マルケスは第1ラップでコースアウトし、その後、壮絶な追い上げをかけ、第2ラップの直線コースでは時速350.5kmに達し、トップスピード新記録を出していた。なお、これまでは2014年ムジェッロGPで、アンドレア・イアンノーネ(当時はドゥカティ・プラマックに所属し、ドゥカティファクトリー機を使用)が出した時速349.6kmが最高。
ちなみにSBK機の場合、カタール・サーキットでのトップスピード記録は時速326kmである。
★マルク・マルケスが「2年連続チャンピオンとなり、今度はどんなモチベーションで参戦するの?」と質問され、次のように答えた。
「僕はまだ22才なんですよ。モチベーションがないなんてことは有り得ませんよね。」
★アンドレア・ドヴィツィオーゾは数年前より、モトGPクラスで使用する2機のマシンに名前を付けており、ドゥカティの新マシンGP15機には、それぞれ『Gigia(ジージャ)』『Azzurra(アッズッラ)』と命名した。
ドヴィツィオーゾ選手が名前の由来を次のように説明した。
「『Gigia(ジージャ)』はジジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・ゼネラルディレクター)への敬意から付けました。『Azzurra(アッズッラ)』はボックス内にイタリア人が多いからです(※『Azzurro』は伊語で『青』の意。青はイタリアのナショナルチーム・カラー)。
2台のマシンに違いはないですよ。No.1もNo.2もないです。ここ7〜8年ぐらいは、ほとんど違いってないですね。」
★ドゥカティ・プラマックチームでは今シーズン、ジョニー・エルナンデスがGP14.3機を使い、ダニーロ・ペトルッチがGP14機を使っている。ドゥカティ・ファクトリー選手が使用しているGP15機は、通常ならば今季は使用できないはずなのだが、フランチェスコ・グイドッティ氏(プラマック・チームマネージャー)は次のように話している。
「今年中にGP15機ですか?そう言う話があっても良いんじゃないんですか。」
★カタール戦モト2クラス決勝レース、ゴールまで後4周と言うところで、首位を走行中のヨハン・ザルコ(カレックス機、アジョ・モータースポーツチーム)のマシンのギアが3速でブロックされてしまった。故障後すぐに、ザルコ選手のマシンがバリアに衝突すると言うアクシデントもあったものの、結局、8位でゴールした。
ザルコ選手のコメント。
「全体としては満足してます…僕は実に速かったですからね。スタートも良かったし、(サム)ロウズのことも抜けたし。マシンのフィーリングが本当に良かったし、お陰で後ろともけっこうなギャップを付けることができました。あいにく、ラスト数周ってところでギアレバーが故障してしまって…それでゴールまで3速しか使えなかったんですよ。故障してから目標は完走だけにしてたんですが…最初につけてたギャップのお陰で8位になれました。今度はオースティン戦に向け、しっかり準備していかないと…あそこでも、また今回みたいに頑張れると思うんですよね。」
★ヨハン・ザルコがイタリア衛星放送のインタビューで、ヘルメットの旭日旗のようなデザインについて訊かれ、次のように答えていた。
「僕は日本のライダー達が…ウエダやサカタ、ワカイらが好きなもんですから。彼らの『前に出よう』って言う精神が好きなんですよ。」
また、イタリア人レポーターが、突然、日本語で「アナタハ、ニホンジンデスカ?」と訊くと、ザルコ選手は「なんと言ったんですか?」と怪訝な顔をしていた。
(管理人注:同レポーターは昨年の茂木戦で同サーキットに隣接している遊園地を取材し、子供用の4輪遊具に『PIPI(ピピ、イタリア語で『おしっこ』の意)』と言う名前が付いているのを見て動揺していました)
(2015年04月01日『Motoblog.it』記事参照)
(2015年03月28日『Motosprint』記事参照)
(2015年04月01日『Omnicorse.it』記事参照)
(2015年03月30日『Moto.it』記事参照)
(2015年03月29日『SKY』放送参照)
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ザルコが好きになりました。
マルケスが最高速トップということですが、マルケスのレース中のファステストラップタイムがあれだけ追い上げていたにもかかわらず、ロッシとロレンソよりも遅かったのが不思議です。
ひょっとしたら今シーズンはロッシvsロレンソかも。