MotoGP

カルロ・ペルナット『3つの勝利と1つの敗北』2018ミザノGP

『ペルナット:フェナーティはMVアグスタを棒に振ってしまった』

pernat-misano.jpg


★アンドレア・ドヴィツィオーゾ優勝で幕を閉じたミザノ戦は、ドゥカティ機がますます好調であることや黄色いホームでのヴァレンティーノ・ロッシの不調ぶりが印象的だった。
また、特にロマーノ・フェナーティの一件は忘れがたいものとなった。

★伊モトGP業界ご意見番カルロ・ペルナット氏(カピロッシ、故シモンチェッリのマネージャーを経て、現在はイアンノーネ担当)が、ミザノGPについて次のように語った。

「今回のミザノ戦は、3つの勝利と1つの敗北があったと思いますね。

勝利1つ目はドゥカティ機でしょ。
またまたベストマシンだってところを見せつけていた。ドヴィツィオーゾはミザノで勝ったことはなかったはずなのに、信じられないようなレースをしてましたからね。
現在のドゥカティ機は正真正銘のベストマシンでしょ。これは大したことですよ。

そして、(2つ目は)ドヴィの勝利。
ドヴィのビッグレースだったねぇ。ちょっとロレンソ風とでも言うか…1つのミスもなく、思い通りにレースを取り仕切っていた。
我々のよく知るドヴィの姿でしたね。

(3つ目は)マルケスもまた勝利したってことですよ。
精神的には、これまでのキャリアでも最難関ウィークエンドだったと思いますよ。少なくともプレッシャーの大きさって意味ではね。
すべては、あの木曜日の一件ですよ。ヴァレンティーノが握手に応じなかったってやつ。あの手のことってのは精神的に来るから。
そして、土曜日の転倒でしょ。エアーバッグ全開状態、バイザーは割れてるは、40度の暑さだは。そんな中で全力疾走したわけだ。いったい何メートル走ったものやら。
速攻でマシンを乗り換え、PP獲得を目指し、あとちょっとってとこで叶わなかった。
それを、サーキットの4分の1が真っ黄色い状態でやったんだからねぇ。今年はかつてないほど、特に黄色かったから。
白黒はっきりさせなければならないような時でも、マルケスの場合、絶対そうする必要なないってわけで…またまたビッグライダーってところを証明してましたね。

そして、敗北に関して言えば、残念ながらヴァレンティーノだね。キャリアでも最悪レースの1つだったんじゃないかい。
マシンが不調だってのは分かるが、それでも今回は自力で頑張れたでしょ。ホームサーキットで、隅から隅まで熟知してるんだから。
ファンの後押しはあったものの、スタートも悪く、上手く取り繕っていくこともできなかった。
今年1年だけの話であって欲しいと思いますよ。衰退の始まりじゃなければいいがってね。ここ最近、スピードがけっこう落ちてるわけで…状況を見極めていくべきだろうね。
まぁ、現在のヤマハは本当にグリッド4番手って感じだからねぇ。スズキ機だって、リンスが(ヤマハ勢より)前にいたじゃないですか。
もう、いったい何が起きてしまったものやら…いくらフルサワがいないって言ったって、あまり関係もないだろうしね。

フェナーティの一件はねぇ…この業界に40年いるが、あんなの初めて見ましたよ。
時速217kmで他のライダーを転倒させようとするなんて…MVアグスタのシートを棒に振ってしまっただろうね(※その後、MVアグスタが契約破棄を表明しました)。
MVアグスタにとっては世界選手権への復帰プロジェクトなんだから、あんな悪いイメージを背負い込むわけにはいかんでしょ。
残念ですよ。ただ、2戦ぽっちの出場停止処分じゃ足りないと思いますけどね(※その後、チームから解雇され、ライセンスも剥奪されました)。私なら今シーズン一杯は出場停止にするね。
本当に残念でねぇ。上手いこと挽回してこれてたし、正直な話、若手の中では最強だと思うんだがねぇ。
本当に残念な話だが、でも、身から出たサビだから。」

(2018年09月10日『Gpone』記事参照)


バウティスタ選手はメランドリ後任となったわけですが、実は、背後に大人の事情があったって話は無料閲覧『note』で!!

[amazonjs asin=”B004V1A58G” locale=”JP” title=”NAKARAI バイク用さび取り剤 サビトリキング SABITORI KING メンテナンス”]
[threecol_one]いいねPrego![/threecol_one][threecol_two_last]

[/threecol_two_last]

POSTED COMMENT

  1. TTSY より:

    この方イアンノーネと破局したんじゃなかったでしたっけ?
    勘違いだったらごめんなさい。

    サーキットの4分の1が真っ黄色い状態のイタリアで、黄色じゃないイタリア人がイタリアのバイクで勝ったことは、果たしてどのくらい盛り上がっているのでしょうか?

    マルケスの身体能力、スタミナは本当に化け物。
    ヴァレは本当に気の毒すぎる…。

  2. 87 garage より:

    今回優勝したライダーが全員イタリア人でしたが…

    大問題 引き起こしたのもイタリア人

    「イタリア」ファンの方々には複雑だろうな…
    て思います。

    後は バレの復活だけなんだろうけど…

    ヤマハ次第なんでしょうな。

  3. maxtu より:

    ヴァレは2015年の4勝から2勝、1勝、今年はまだ未勝利
    とくに優勝争いに絡めてないのが絶対的なスピード不足を印象させるねぇ

    ロレンソとは対称的にM1を乗るほど遅くなっているヴィニャーレスを見ればYAMAHAに問題があるのは明らか

    このままだと2018年YAMAHA未勝利の可能性も高いだけに大きな変革が求められる

  4. 9191 より:

    フェナーティを乗せるくらいの大改革をヤマハはするべきだ。

  5. VVVR より:

    ヴァレが勝てないのをヴァレの歳だの能力だのってやめてほしいな…
    ヤマハでは常にトップで走ってるの見たら能力衰えてないよ。
    なんで総合3位でいるのか分からないって本人言ってたが、マシンがダメなのに3位に居れるのはヴァレの実力だからね〜ヤマハが変わってくれるか、ヴァレがヤマハから変わるかしないと。

  6. チャオ より:

    ロッシも流石にウンザリって所なんじゃないのかな
    鳴かない鐘を幾ら叩いてもムダと感じ始めてるのか
    モチベーションだってそうは続かないから。それでも
    貪欲なロッシだからこそ此処まで居られる訳で
    情けないのは本家ヤマハの首脳陣、公開謝罪とかして
    バカじゃないだろうか。やるべき事が理解出来てないのか
    未だ解決出来ないなんてヤマハの体質の問題なのでは。

  7. abc より:

    ヤマハの問題はロッシのチームメイトにあると思う。
    ロレンソみたいに速さ以外でも対抗できる奴じゃないと駄目なんじゃないかな。

    • TTSY より:

      むしろコーリン・エドワーズとのコンビは上手く機能してましたけどね。

      日本の首脳陣が今年は捨ててるとしか思えない。
      しかも三輪車や復活SRの宣伝に使えればヴァレはいるだけでいいって思ってそう。

  8. 修羅朱種酒 より:

    出戻りじゃなきゃロッシは激昂してるだろうな。

  9. k1010k より:

    些細な事ですが、今gponeの英語版に出た記事だとフェナティはライセンス剥奪ではなく停止のようですね

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP