『メレガッリ:クアルタラローは多少気落ちしても、速攻で持ち直す』
★ヤマハは2021年にファビオ・クアルタラローはモトGPタイトルを獲得したが、2022年シーズン後半からマシン不調が目立ち始め、同年末にプライベートチームも失った。
なお、2023年シーズンの成績は以下のとおり。
・ライダー部門
10位ファビオ・クアルタラロー(-295ポイント)
13位フランコ・モルビデッリ(-365ポイント)
・コンストラクター部門
4位ヤマハ(-504ポイント)
・チーム部門
7位ヤマハファクトリー(-379ポイント)
★2023年12月20日、ヤマハのマイオ・メレガッリ氏(チームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
[ 前編はこちら ]
【ファビオ・クアルタラローは苦境の中で、どう対応していたの?】
「常に全力投球していました。時々、感情を上手くコントロールできなくなってはいたが、とりあえず爆発した後はまた全力で頑張るタイプで…常にポジティブなんですよ。次のレースに向け、どこを改善すべきかを考えるんですよね。
他の選手のように多少気落ちはするものの、次のレースでは速攻で持ち直すんです。
頭が下がりますよ…ファビオが望んでいたようなパッケージを提供できなかったと言うのに、決して後ろ向きにはならなかったんですから。」
【11月のヴァレンシアテストでクアルタラロー選手は、2024年版マシンにはイマイチな反応だったが、ヤマハ内の改変には満足していたようで…】
「正規選手がテストライダーより先に新マテリアルを試すって言うのも、メンタリティの変化に依るものですからね。
ファビオは、新しいエアロダイナミクスのパッケージには大満足だったし…ヴァレンシアテストでは、その点がメインでしたから。
今年初めのセパンテストでは大量に新マテリアルを用意したものの、荷重を増せばマシンは曲がらなくなってたんです。
しかし、今回の新パッケージはイタリアで開発されたもので、マシンのバランスが改善され、ウィリーの傾向も抑えられてきたんです。
エアロダイナミクスに関しては、正しい方向に第一歩を進められたと言うことですよ。」
【来年のセパンテストでは、ルーカ・マルモリーニ氏(※F1業界から招聘したエンジニア)による新エンジンが登場するの?】
「このコラボでルーカは、新エンジンを作っているわけではなく…彼の作業グループとヤマハの間で、アイデアや情報、解決策などを出し合っているんですよ。
ポジティブなのは、来年は優遇措置(コンセッション)のおかげでシーズン中でもエンジン開発を続けられると言うことで…まぁ、個人的なプライドとしては、適用を受けたくはなかったんですけどね。
日本人と言うのは常に少し保守的なものだし、まだその辺は完全に変えられずにいるんです(笑)。
とにかく、この手のコラボ関係があると言うのは重要なことだし、エアロダイナミクス開発がイタリアで行われたと言うのと同様に重要ですからね。
ファビオがずっと『メンタル面を変えて欲しい』と言っていたんですが、その賜物と言うわけですよ。」
[ 後編に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
いかに日本メーカーが再スタートを切るかが楽しみ!…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
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内心では凄いフラストレーションを溜めてるんでしょうが、吐き出すのは少しだけなのでは?本当に良いマシンを作らないと来季以降の契約はないでしょう。
クアルタラロやマルケスの様に速いライダーがマシンによって足を引っ張られるのは、見てる方も歯痒いです。
時折感情を爆発させることはあるものの、少なくとも表向きは腐ったり投げ出したりしないところは、クアルタラローの良いところだと思います。ほんとヤマハには彼の頑張りに応えてほしいです。