『メレガッリ:なぜ2021年に総合優勝し、2023年はレース優勝もできなかったのか?』
★ヤマハは2021年にファビオ・クアルタラローがモトGPタイトルを獲得したが、2022年シーズン後半からマシン不調が目立ち始め、同年末にはプライベートチームも失った。
なお、2023年シーズンの成績は以下のとおり。
・ライダー部門
10位ファビオ・クアルタラロー(-295ポイント)
13位フランコ・モルビデッリ(-365ポイント)
・コンストラクター部門
4位ヤマハ(-504ポイント)
・チーム部門
7位ヤマハファクトリー(-379ポイント)
★2023年12月20日、ヤマハのマイオ・メレガッリ氏(チームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
【2023年シーズンについては?】
「私がモトGPで働くようになってから、間違いなく最低のシーズンでしたね…スプリントも増えたうえ、こう言う成績だったので長かったですよ。
当初より苦戦することは分かっていたので、チーム全体として唯一心がけていたことは不平不満を言わず、あるものを最適化すること…まぁ、既に前年からそうしてたんですけどね。」
【2021年にタイトルを獲得したメーカーが、2023年はレース優勝もできず…】
「突然、こんなことになってしまい…ただ、2〜3年前から…いや、4年ぐらい前から同じ問題を抱え、あまり改善できずにいるんですよ。
2021年に総合優勝できたのはライバル陣が新マシンで手間取っていたのに対し、ヤマハは出足が好調だったからで…ただ、シーズン後半は苦戦してましたけどね。
2022年も同様、既に掌握しているマシンだったので有利だったんです…しかし、ライバル陣が(新マシンの)ベースを探り当てた辺りから、うちは遅れを取ってしまって。
その2年間、うちは限界点を上手くカバーできていたんです…ライバル陣はシーズン序盤がもたつきますからね。ところが、2023年は最初から強い走りをされてしまい…うちは現実に直面してしまったわけです。」
【2024年に向けては?】
「今シーズン終盤は来年に向け、ちょっと新しいものを試しだしたんです。
リスクも負ったんですよ…通常、ヤマハは新マテリアルを試す際、テストライダーを飛び越えて、いきなり正規選手に渡すことはないんですから。
ただ、失うものは何もなかったので早めに試してみたところ、シーズン終盤には改善が見えてきたんです。
来年のセパンテストでは、ヴァレンシアよりも前進した所から始められると良いんですが。」
[ 中編に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
いかに日本メーカーが再スタートを切るかが楽しみ!…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
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ライダーのメンタルは大事ですが、元を正せばマシンの性能から来るもの。まずはマシン開発ですな。エンジンが云々と云うよりも、他の各種デバイスの最適化が遅れているのでしょうから24年からは巻き返して貰いたい。