MotoGP

新モトGPレギュレーション公表、2027年より施行

『新モトGPレギュレーション公表、2027年より施行』

★5月6日に、2027年より施行されるモトGPの新レギュレーションが公表された。

★新レギュレーションのスローガンは、『モトGPをより安全に、より持続可能にし、オーバーテイクを増やし、より見ごたえあるレースにする』である。

★2027年よりモトGP機は以下のようになる。

・排気量を850ccへ
現在の1000ccから850ccに変わる。
つまり、トップスピードが低下し、より安全で効率的、かつ、持続可能なマシンとなる。

・最大ボア径が75mmへ
エンジンの最大ボア径が、現在の81mmから75mmに変わる。
これによりパフォーマンスが制限され、「より一般道路に適したものとなりつつ、モトGP機の見ごたえある特性も維持していける」とのこと。

・エンジンを6基へ
選手が1シーズンに使用できるエンジンの最大使用数が、現在の7基から6基に減少される。
これによりモトGPが、より効率的なスポーツになる。

・燃料は100%持続可能なものへ
既に告知済みではあるが、2027年よりモトGPでは100%持続可能な燃料が使用される。
ちなみに2024年より、『部分的に持続可能な燃料(最低40%)』が導入されている。

・燃料タンクを20リットルへ
燃料タンクは、現在の22リットルから20リットルへ減少される。なお、スプリントレースで使用できる燃料は11リットルとなる(※現在は12リットル)。

・エアロダイナミクスは縮小
エアロダイナミクスについてはマイナス効果を抑制すべく、使用が縮小され、より厳密に規制される。
フロントカウル上部は50mm縮小され、正面カウルのノーズは50mm後退される。これにより直線コースやブレーキングエリアでのエアロダイナミクス効果を軽減させることができる。
主催者側の意向としては、「これによりオーバーテイクが増え、接近戦となるだろう」とのこと。
具体的には、ウィングが現在より小さくなると言うことである。
なお、リア側のエアロダイナミクスは2027年より認可対象とされ、コスト抑制のためアップデートはシーズン中1回のみとされる。

・下降デバイスは禁止
下降デバイスは、ホールショット(スタート時に使用)もライドハイト(走行中に使用)も禁止となる。
主催者側の意向は、「各パフォーマンスを制御し、特にレースのスタート直後をより安全にするため。また、各選手の技能をより重視し、オーバーテイクの能力向上を目指すため」とのこと。

GPSデータを全チームで共有
パフォーマンスの均一化を目指し、各セッション後の全選手のGPSデータを全チームが利用できるようにする。
ライバル陣へデータを開示することにより、コストコントロールされた中で、成績不振のチームおよび選手らに改善のチャンスを提供できる。
同データ開示によりモトGPの安全性が高まり、なおかつ、世界中のファンが入手できる情報も増えるだろう。

・コンセッション(優遇措置)について
2023年末に導入されたコンセッションルールは継続されるが、2027年の新レギュレーション施行時には全メーカーがBランクでシーズンを始めることとなる。
その後、2027年シーズン中盤(夏)に再評価され、新たにランク分けされて各優遇措置を受けることとなる。
このように応答性の高いシステムならば、新レギュレーションによる新時代の始まりにおいても、競争の現場をできるだけ近くで見据えながら、各メーカーのパフォーマンスを開幕初日から検証できるだろう。

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

created by Rinker
¥250
(2024/05/19 05:14:19時点 Amazon調べ-詳細)

POSTED COMMENT

  1. カル より:

    ウイング自体をやめてほしいのになぁ

  2. うに より:

    ほぼ以前から言われていた通りですね。
    まぁいいんじゃないですか。
    27年は見てる側からするとまだ先だけど。

    羽根は本数制限とか付くかと思ったけど、そこまでは厳しくない。

    羽根は空力競争の流れなんだから、気に入らなくてもなれるしかない。

  3. 蕎麦っ喰い より:

    1000ccに戻った時の理由がコーナーツッコミ速度とコーナリングスピードが上がって危険だったからとか言ってなかったっけ?

  4. TBN より:

    80年代のWRC、死者出まくったグループB廃止と同じ流れだわな
    サーキットのエスケープゾーンでライダー保護できないんだから
    で思ったんだが日本のバイク低迷の理由は
    日本のサーキットの安全性にも起因するのかな
    鈴鹿は大治郎の事故死もあってエスケープの狭さからGPでは使わない
    茂木以外、他は鈴鹿より安全性低いっぽい
    日本の法律(道交法?)も厳しいし
    日本のサーキットレベルに合わせて開発してりゃそりゃ欧米メーカーより劣るわな
    単に開発のスピード差以外にテスト環境が時代に即してないってのもあるかも
    ただこのパワーダウンが日本サーキットで恩恵受けれるのか?

  5. maxtu より:

    とりあえずデバイスを無くすのは良かった
    操作ミスも多いから別の意味でライダーに負担もあるから来年からでも無くして欲しいくらい

    2027年に向けて各メーカーはどう対策するんやろね

  6. バイク好き より:

    レース優勝しても燃費がリッター10㎞走らなかったら失格とか(実際現在リッター何㎞なのかしりませんが)、、時代にあった競争にすればもっと面白くなるし世の中に認知されると思います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP