『バニャイア:たかが5ポイント…しかし、自信は取り戻せた!』
★10月27日(日)、タイGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、決勝首位だった。現在、総合2位(−17ポイント)。
★今シーズン9回目の決勝優勝。スプリントも入れると、ここまでの36レースで15勝目。
なお、総合首位ホルヘ・マルティンとのギャップを5ポイント縮めた。
★決勝ゴール直後、バニャイア選手がパルクフェルメで次のように話した。
【今回の優勝については?】
「午前ウォームアップでは、あまり満足できなくって…どうすべきかを理解し、一歩前進はできたんですけどね。あと、路面上の水量も(レース本番より)多かったし。
とにかく、今回の優勝はチームに…チームの努力に捧げます。」
★その後、イタリア『SKY』のインタビューで次のように話した。
【午前ウォームアップで苦戦していたようだが…】
「走り心地がイマイチで…ブレーキングが特に酷くって。それでミーティングをして、色々と分析してみたところ…(スタッフ陣が)上手く勘を働かせてくれたんです。
既に第3コーナーでは、強いブレーキングができるようになってたんですが…走り心地がグッと上がりました。」
【今回の決勝については?】
「長かったですね。永遠に終わらないような感じで…マルク・マルケス転倒後は、特に長かったです。
ホルヘ(マルティン)を前に出すわけにはいかなかったんですよ…とにかく、僕はポイント差を縮めなければならないんだから。
総合順位においては、(マルティンより)たかが5ポイント多く稼いだだけだけど、でも、精神的にはね…自信を取り戻せたんで。」
【(※SKY解説者の発言)午前ウォームアップを見て、『今日はバニャイアに賭けちゃいけない』と思ったよ…】
「世界チャンピオンなんですからね…疑うべきではないでしょ。去年も同じことを言ったじゃないですか。
昨日はミスをしてしまったけど、もう二度とあんなことはありませんよ…スプリントは、これまでの僕らのパフォーマンスにはそぐわないものだったんですよ。
決勝の後味は素晴らしいんですけどね。」
【昨日、マルク・マルケスが『(スプリントで)マルティンが稼いだ2ポイントは、それ以上の価値がある』と言っていたが、今日の貴方の5ポイントは…?】
「同じ国の選手同士って連盟のようになるものだけど、イタリア人ってそうでもないんですよね。
ただ、(マルケスの言ってることは)間違ってますよ…昨日のホルヘの2ポイントは、うちのミスによって得られたものなんですから。
そして、今日、うちは5ポイント稼ぎ…メンタル的には、僕にとっては優勝以上って感じですけどね。(マルティンは)全力を尽くし、こう言う難しいレースで2位になったと言うことです。
去年の日本戦にかなり似てるでしょう…あの時はホルヘが優勝し、僕は2位でした。
ただ、僕らにとってはそれ以上の価値があって…何度も何度も、苦戦してる中で違いを生み出してきてるんですからね。」
【土曜スプリントで苦戦しても、日曜はそれに影響されないと言う点が…貴方の特性では?】
「以前から言ってるように、僕はリザルトの影響を受けないんです…自分達の実力は100%分かってますから。
昨日は凡ミスのせいで、思うように戦闘力を上げられなかっただけで…でも、そう言うことは二度と起きませんよ。」
【ただ、マルティン選手の方もしっかりしていて、苦戦しても2位でしょ…】
「僕ら2人が最強って状況ですよね…悪くても2〜3位なんだから。こう言うのを利用していかないと…残り4レースで全勝しても、ホルヘが常に2位ならタイトルを奪われてしまうんですから。
とは言え、僕が4勝でホルヘが全て2位なんてことも有り得ないわけで…どうなっていくでしょうね。」
【マルケス選手との一騎打ちはどうだった?】
「良かったですよ…ウェットが得意だってことは分かってたけど、自分達の実力も分かってたんで。あと、第1コーナー立ち上がりのトラクションは、こっちの方が有利でしたからね。
今週末はずっと、第1や第3コーナー立ち上がりで最強の走りができてたんですよ…それを活用したおかげで、今日は優勝できました。」
【シーズンも佳境だが、マルティン選手は去年と違う?】
「いいえ…相変わらず、強いですよ。僕には同じように見えるけど。」
(参照サイト:『Moto.it』)
二人とも強メンタルであり、リカバリー上手であり、最強であり、王者に相応しいと思う。
ペッコは好きだけども…今年はマルティン&プラマックを応援する。残り2戦、二人に幸あれ!
いやー、おもしろいねぇ。
実におもしろいレース&年間王者争い。
願わくば誰かがどちらかを引っ掛けて転倒して終了…なんてことにならないことを祈ります。
ペッコ「マルティン、トラックリミット4回出てた」
のつぶやきが功を奏したと思われます