『ドヴィツィオーゾ:イアンノーネのことはもう思い出、今のドゥカティ機だと極楽状態』
★アルゼンチンGP後、アンドレア・ドヴィツィオーゾが次のように語った。
【アルゼンチン決勝戦ではイアンノーネ選手の転倒に巻き込まれていたが…】
「僕はアドレナリンが体中を駆け巡っても、平静を保っていられるんです。と言うか、ますます明瞭に、理性的になってくるんですよ。(イアンノーネには)説明したいことがたくさんあったけど…まぁ、でも、彼だって僕と同じなのかもれませんしねぇ。」
【アルゼンチンでの転倒では、すぐにマシンに駆け寄っていたが…】
「なんとか走れないかと思って…エンジンがかからないかと思ってね。でも、その点においてもツイてなかったですね。それで、ゴールまで押して走ったんです。もうキツいは、暑いは、心臓が爆発するかと思いましたよ。タイトル争いを目標にしてるのなら、3ポイントだって貴重ですからね。」
【マルケス選手に次いで総合2位が目の前にぶら下がっていたのに…】
「酷い話ですよね。精神的にはそれほどでもないんですけどね。僕自身は、あの日、2位だったってことは分かってるんで。それ以外のことは二の次です。ただ、タイトル争いがこう拮抗していて(※アルゼンチン戦直後は1位マルケス25ポイント、2位ロッシ20ポイント、3位ペドロサ16ポイント)、チャンピオンライダーも多いし…細かいところで差がついていくでしょうね。開幕戦で2位になった後、こう言うレースを水の泡にしてしまうなんて、命に関わるレベルの犯罪ですよ。」
【いまやドゥカティはホンダ&ヤマハと同レベルで…】
「僕は、ドゥカティに入って以来、『自分はすごく強い』って感じたことはないんですよね。うちは何か大きなことはできるんじゃないんですか。でも、はっきりそう言い切るには、ヨーロッパ戦まで待った方が良いでしょう。ヨーロッパ戦だと、例えばヘレスみたいにコースのスピードも落ちるし。細かい所が行き渡ってないんですよ。もうちょっとで極楽状態なんですけどねぇ。」
【2017年にはロレンソ選手が移籍してきて、ダブル・アンドレアの1人がドゥカティに残ることとなる…】
「ホルヘ(ロレンソ)は破格ライダーですからね。ヴァレンティーノ(ロッシ)と同じマシンに乗って凌いでるんだから、それが全てを物語ってるでしょ。イアンノーネは高速ライダーなんで、去年、僕は彼以上に表彰台に上がってるけど、それでも不安な気持ちにはなりましたね。でも、今シーズン序盤を見れば、一目瞭然でしょ。やっとドゥカティ機の戦闘力も上がり、もう開発に力を注いでいくこともないし。」
【それはドヴィ選手の尽力でもあり…舞台裏では幾度となく実験台になってきたと…】
「そう言う話は、あまりする気はないんですけどね。それが仕事なんで。さいわい、そう言う仕事が好きだし。あっちこっちで喋って歩いて、ホラを吹くのは他の人に任せますよ。」
【ちょっと変わり者で…】
「僕は他の選手みたいに規格品タイプじゃないんで。ヴァレンティーノがそう言う規格を作り上げたんですよ。真似のできない規格をね。パドックの大半がそれを真似しているのは個性がないからでしょ。ヘルメットに漫画イラストを描いて、なんとかして気の利いたことを言おうとして。ちょっと攻撃的な感じなんだけど、気取らない風を装ってね。そう言うのは僕向きじゃないんで。」
【どちらかと言うとストーナー元選手っぽいような…】
「ケーシー(ストーナー)が言ってたことの多くに賛同してます。ただ、彼は過激すぎるから。」
【ドヴィツィオーゾ選手のモトGP引退はいつごろ?】
「いつだって可能性はあるでしょう…後悔なしにね。世界タイトルも取ったし、最強選手らにも付いていけてたし、常に全力を出してきたし。僕は30才ですからね。良い人生を送るのにスポットライトはいりませんよ。内面は晴れ晴れとしてます。」
【心理カウンセラーのおかげで…】
「もう随分前の話ですけどね…ホンダにいた頃です。良い勉強になりました。今はたまにカウンセリングを受けてるぐらいで。自分自身のことが良く分かるって言うのは良いもんでね。世界が開けてきますよ。転倒してる時だって、OKって気持ちになって、その後、またマシンをプッシュできる。イアンノーネが詫びてるって?どうでも良い事ですよ。」
【貴方のことを勝利できない名脇役などと揶揄する者もいるが…】
「他の選手に比べ確率は低いだろうけど、でも、今年はタイトルを狙って勝負していきますよ。それと、最優秀ライダーと評価されるかどうかなんて興味ないんで。自分で自分の真価は分かっているし、どう見られてるかなんて興味ありませんから。」
【去年のロッシ/マルケス/ロレンソ選手らの問題を経て、もはやモトGPは別のスポーツになってしまった?】
「テンションは高いですよ。いつもそう感じます。表彰台でも、プレスカンファレンスでも感じますね。でも、僕としてはコース上で、この3人がもっとアグレッシブになるんだと思ってたんですけどね。多分、あとは時間の問題なんじゃないんですか。重要なのは諍いに巻き込まれずに、走り続けていくってことで。もう自分のツケは支払い済みなんでね。今はとにかく前を走りたいんですよ。」
(2016年04月10日『La Repubblica』記事参照)
(2016年04月12日『Calcioweb.eu』記事参照)
さて、上のインタビュー後、オースティン決勝戦でまたまた『もらい転倒』被害にあったドヴィツィオーゾ選手。
現在の心境について、なぜFP/予選で遅いのかについて語っております。
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【2016オースティンGPまとめ その1 ホンダ&ドゥカティ】[2016年04月13日 Vol. 86]
●ドヴィツィオーゾ『ある意味においてはツイていた』
●イアンノーネ『問題があってもマシンに乗れば忘れてしまう』
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そっか、これはアルゼンチン後のコメントなんですね。。。
そしてアメリカズになった、と。。。
でも、いつも通りクールなドヴィちゃんのコメントで
読んでて安心しますよね(笑)。
とにかく、今年は前半数戦だけじゃなくて
これからもがんばって結果を残してほしいですね~。
それにしてもここ最近は、ドヴィちゃんの話題がたくさんでうれしい♪
刺激的な題名じゃないですか!?これはw
確かに、それが全てを物語っています。
同じイタリア人だけどドビィとロッシは気が合わないのかな?
ノネとはカタール、アルゼンチンでも倒される前から、かなりやり合ってたしね。
まあ、言わない方が我々がイメージしてるドビィらしいけど言っても良いでしょ。
ネチネチ計算尽くで口撃してるわけじゃない。
そのうち結果が付いてくると信じてます。
耐えて耐えて、ここまでよい状態に開発してきたのに、良い状態になったら、
しれっとトンビが飛んで来そう!って感じですね・・・
環境に左右されず、しっかりと時間を掛けて焦らず開発できるのがドヴィツィオーゾ、
開発能力は高いけど、短期間でモノにできないと (周りに付いていける行ける力があるかどうかですよね) 見切ってしまうロッシって感じでしょうか?
職人肌に惹かれます~FORZA!
ジェントルマンだなぁ・・・^^
彼も、素直に応援できる気持ちのいいライダーですよね!
不運続きのレースが続きましたが、次戦は優勝争いみたいですね!
なんかいつもトコロテンの様な押し出される印象しかないんだよな〜この人。
ここまで勝負できる状態まで開発してきたのだから来年もドカで走って欲しいな...
次戦こそは表情台に!
頑張れドヴィさん!
「でも、今シーズン序盤を見れば、一目瞭然でしょ。やっとドゥカティ機の戦闘力も上がり、もう開発に力を注いでいくこともないし・・・」
ドビ自身が自分の評価が一番出来てるのかもしれません?
こんな時、彼は何時も同じコメントをしてますね・・・
なかなか刺激のある発言してるじゃないですか!
いいぞ〜^^
でも、ファンは君自身が興奮するような結果を期待してるんだよ〜。
Jirの時のような大物食いしそうな走りを見たいです!
で、このコメント時点であれについては既成事実になってるのね…
平時においては遊び、風雪に達観する。
これぞ奇才の器・・
イタリアにもいるんですね、男が。