MotoGP

フェナーティ:ロッシも叶わなかったデビュー表彰台

モト3『フェナーティ、記録もののデビュー』




ヴァレンティーノ・ロッシが送った賛辞や、世界選手権デビュー戦での表彰台以上に素晴らしい価値のある選手なのではないか?
ロマーノ・フェナーティモト3クラス第1戦で2位を獲得し、世間をアッと言わせたのだ。ロッシ選手でさえできなかったことだ。3位で表彰台に上がったのは1996年8月4日オーストラリア戦で、つまり、10戦目になるまで待たねばならなかったのだから。なお、フェナーティ選手以前では1994年、日本人ライダー眞子選手が同様の快挙を成し遂げている。
とにかく、フェナーティ選手(アスコリピチェーノ出身)のおかげで2年振りに最少排気量クラスのトップ3にイタリア人選手が返り咲いたのだ(2009年8月30日、シモーネ・コルシがインディアナポリス戦で3位に入ったのが最後。ちなみに同選手はその1ヶ月前にもドニントン戦で2位を獲得している)。

では、伊オートバイレース界の未来に再び希望と興奮の灯をともしたこの少年は何者なのか?
ロマーノ・フェナーティ、1996年1月15日アスコリピチェーノ生まれ(現在も居住)、2003年ミザノ戦が初のレース参戦となる。それ以降、若年ライダーの登竜門レースの数々を制覇、去年はヨーロッパ選手権125ccクラスでは総合優勝、イタリア選手権では2010年の3位から1つアップして2位を獲得。その才能を認めたFMI(イタリアオートバイ連盟)が同選手をチーム・イタリアに配し、FTRホンダ機でもって参戦させたのだ。

カタールの表彰台から降り、フェナーティ選手は次のように語った。
「ものスゴッく嬉しいです。デビュー戦で表彰台なんて大満足だし、これまでの作業や、毎日トレーニングを頑張ってきたからの結果です。僕の家族に感謝したいです…特にロマーノお祖父ちゃんに…それから完璧なマシンを使わせてくれた連盟にと、最高のメカニックチームの皆さんに感謝したいです。1位になりたかったんですが、でも、これで良いです。ヘレスに行って、みんなでベストを尽くして、できればカタールの結果を上回りたいです。」

ただ、フェナーティと言う選手は決して偶然の賜物などではない。近年、FMI(イタリアオートバイ連盟)が権勢を誇るスペイン勢に立ち向かうべく重ねてきた努力の賜物なのだ。フェナーティ選手の他にもイタリア選手権チャンプのニコロー・アントネッリもデビューを果し、また、最少排気量クラス2年目となるアレッサンドロ・トヌッチ、ルイジ・モルチャーノらが控えている。彼らは全員、エッツィオ・ジャノーラロベルト・ロカテッリなど、最近まで活躍していたライダーが監督を務める中で育てられ、可能であるならば勝利を目指して、巣立っていった若鳥たちなのだ。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Mediaset.it 2012年04月11日



アスコリピチェーノと言えば『オリーベ・アスコラーネ』が名物料理なんですよねぇ。
種を抜いてひき肉を詰めたオリーブのフライでして…もう、ビールのつまみには最高!!



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POSTED COMMENT

  1. Gardner. より:

    いつも貴重な記事をありがとうございます。すべて興味深く拝見させていただいております。それでいて、またしても土地食ネタに反応してしまうのですが、アスコリピチェーノのオリーベ・アスコラーネというのですか!美味そうですね…オリーブ実のフライということは、そんなに大きくないんですかね。食べてみたいなぁ。

  2. Gardner. より:

    いつも貴重な記事をありがとうございます。すべて興味深く拝見させていただいております。
    それでいて、またしても土地食ネタに反応してしまうのですが、アスコリピチェーノのオリーベ・アスコラーネというのですか!美味そうですね…
    オリーブ実のフライということは、そんなに大きくないんですかね。食べてみたいなぁ。

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