MotoGP

ロレンソ『マックス・ビアッジに憧れてた事はロッシも知ってたから…』

実は、この間の日曜日に、ロレンソ選手がイタリアのトーク番組に出演しましてね…
20分ぐらいの出演だったんですが、『Motociclismo』サイトがインタビューの大半を文字起こししてくれてました!
まずは、下の写真が番組司会者さんとのツーショット!!



★ホルヘ・ロレンソが伊国営放送『Che tempo che fa』に出演し、以下のように話した。

「【イタリア語が大変上手いが…】ブエノ…(“まぁ、え〜と”等の意味のスペイン語)いきなりスペイン語で始めてしまいましたね。イタリア語はまぁまぁ話せます…15才の時、一応スペインチームで始めたんだけど、スタッフの80%がイタリア人だったんで、その頃から話し始めたんですよ。

【初めてのオートバイはお父さんが作ったとか…】はい。3才の時、オートバイに乗り始めて…小さいやつね。2才の時は自転車で、3才の時、父が…当時はメカニックをやってたんですが…暇な時に作ってくれたんですよ…鉄とタイヤとエンジンでもってね。今でもありますよ。

【お父さんの存在は大きい?】父が居なかったら、オートバイレーサーにはならなかったし、この世界に入らなかったでしょう…モータースポーツへの情熱は父ゆずりですから。

【“やりたくないよ、父さん”と言ったことは?】言ったことないですね。厳しい時期はあったけど…特にケガでね。15才の時、世界選手権125ccクラスを始める前、バルセロナでケガしたんですよ。その日の最終セッションで転倒し、鎖骨と手首をやってしまって…意識も失ったんです。病院へ搬送されたら、父がやって来て、話し出して10分後にこう言ったんですよ…“このスポーツは辞めよう、お前がこう言う目に遭うのはもうたくさんだ”って。僕は、もの凄く痛かったし…泣き出してしまってね。歯を食いしばって、こう答えたんです…“いや、続けた方が良いよ”って。

【世界選手権の初参戦は15才の誕生日の翌日だったとか…】本当に特別な日でしたね。いつだって初めての時って重要だし、特別じゃないですか。自分が弱々しく、脆い感じでしたね…だって、それまではTVで観ていた憧れの選手達相手に走らなければならないんですから。遂に彼らと戦う時が来たってわけですよ。2002年の第3戦でデビューしたんです…前の2戦ではまだ14才だったんで年齢制限に引っかかって出られなかったんですよ。

【マシンとは一心同体に見えるが、どんな風に感じてる?】まるで生き物ののように扱う選手もいますよね…話しかけたりして…“さあ、可愛子ちゃん。今日は勝つぞ”とかね。ヴァレンティーノ(ロッシ)がマシンと良く話してると思ったけど。僕はもう少し冷たい感じかな…本当に特別な物として見ています…マシンのお陰で満足感は得られるけれど、僕としては人間や動物みたいに魂があるとは思ってません。

【2008年にヤマハ入りした際はロッシ選手が既にいたが…マックス・ビアッジに憧れていたと打ち明ける度胸はあった?】あの頃のヴァレンティーノはキャリア最高潮を迎えていました。そう言う事を話した事はなかったけど、彼は知ってましたよ。多分、だから、空気がぴりぴりしていたのかもしれません。

【敵対関係と言うのはスポーツでは良くある事だし、面白くもあるが…】そう、面白いですよね…スポーツの『スパイス』ってとこかな。今は関係良好ですけどね…ほとんど皆と。誰に対しても、上手く対応するようにしてるんですよ…今後、どこで何があるか分からないですしね。でも、時々、(上手く対応)できない時もありますね。

【ロレンソ選手のメカニックによれば、当初は常に勝ちを狙っていて我慢ならないタイプだったとか…最近は、自制する事を学んだとか…】今でも少し我慢ならないタイプなんじゃないのかなぁ…もしかしたら全体の5%ぐらいは。腹を立てた時は、かなりムカつく方ですから。

【恐怖の方は…?】生き残る為に必要な感覚です。皆、恐怖は抱いてるし、僕も人生の何かしらに恐怖を感じている。生き残るには有効な感覚だと思うんですよ…火が恐くなかったら、火傷してしまうでしょ。

【恐怖を感じて、近年、ライディングが変わった?】ええ。2008年に良く転倒してたんですよ…シーズン前半でした。5レースで7回転倒し、最後に転倒した時はかなり酷く…頭を強打したんで意識を失い、2日間、何も思い出せなかったんです。それ以来、もっと冷静になって、危険に対し意識しなければならない…落着いて走らなければならないと思うようになって。

【高速で走ってる時は何が見える?】それは…全て、アッと言う間の出来事ですからね。カーブが目に入った次の瞬間にはもう差しかかっていて、次のカーブに目をやらなければならない。ピットボードに後続選手とのタイム差が書かれてるですが、時々、あまりに速くて見ない事もあるんですよ。たまにレース後、景色を見るのにスクーターで1周走る事とかありますね。

【レース中、まったく別の事も考えられる?】マシンに乗ってる時はあまり考えない方が絶対にベストだと思ってます。全部終わってから、どこをミスしたとか分析するのが重要なんであって。女性と2人で踊ってる時みたいな感じですよ…全てを本能に任せた方が良い。一般道を走ってる時は、色々と考えなければならないけど…すぐにミスってしまいますからね。

【スタート前、グリッドガールにぼぉ〜としないようにするには?】反対側を見ることです。他にどうにもならないでしょ。

【偉大なライダーかどうかは、何を見れば分かる?】リザルトやタイムでしょ。でも子供だったら最初から分かりますよね…強い走りをしていて、細かい技術があるなら将来的にもっと伸びる資質は分かるものでしょ。」

(Source:2013年12月09日 Motociclismo記事より抜粋)

もちろん、放送時には管理人もちゃんと観てましたぞ!
大体、上の記事の通りなんですが…
あっ、そう言えば、ロレンソ選手が放送禁止用語を2回口走っちゃって、司会者さんに注意されてました。
1回目は『Merda(メルダ:クソの意味)』って言って、普通に注意され、2回目に『Incazzato(インカッツァート:腹を立てるの俗語)』って言った時はみずから「これは大丈夫ですか?」って確認して、「それも駄目です」って言われ…
でも、可愛かったんですよぉ〜♡
2回目に注意された時は、「じゃ、なんて言ったら大丈夫なんですか…その『インカッ』の代わりに…」って。
司会者さんも面白かったのか、「えっ?」とかって聞き返したぐらいにして…
おかげでロレンソ選手…『インカッ』『インカッ』って2度も繰り返してました(笑)





『インカッ』クリックPrego

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