MotoGP

HRCスッポ、ドゥカティ批判『複雑なソフトウェアを急に導入してくるなんて…』

さてさて…このごろ流行りのOpen機なんですが…
遂に、スペイン/イタリア共に出てきましたぞ!!
ほらほら、例のドルナ提供のソフトウェアが実はドゥカティ製なんじゃないかって話ですよ。
ただね…そう言う核心に触れているサイトはほとんどなくって、モトGP公式サイトに出されたHRCのリヴィオ・スッポマネージャーのコメントを全面に押し出してる程度ですかねぇ。
一応、おもな見出しは、こんな感じです。

Gpone『Honda: Ducati tradisce lo scopo della Open
(ホンダ:ドゥカティはOpen機の目的を裏切っている)

La Gazzetta dello Sport『Suppo attacca la Ducati: “Questo non è più lo spirito della Open”
(スッポのドゥカティ攻撃:もはやOpen機のスピリットではない)

Motoblog『Livio Suppo e la scelta ‘Open’ di Ducati: “Ci sarà da discuterne…”
(スッポ、ドゥカティのOpen機選択:話し合う必要あり…)

Motocuatro『Honda reclama ahora a Ducati que traiciona el espíritu de la categoría Open
(ホンダがドゥカティに抗議:Open機のスピリット裏切り)


え〜では、まず、その、スッポマネージャーのコメントから行ってみますか。

motoblog-suppo.jpg


★フィリップアイランドで開催されているブリヂストンテストの最中、リヴィオ・スッポ氏(HRCチームマネージャー)が次のようにコメントした。
「ホンダとしては…当方の立場ははっきりしてます。ドゥカティが遅れを取っている事も、それ故に挽回すべくあらゆる試みを行なっている事も承知してます。Openカテゴリーの規則によれば、シーズンを通してエンジンに手を加えていけるわけで…ドゥカティにとっては重要な事でしょう。それは分かります。だが一方で、我々としては、そう嬉しいものではないですよ…ドゥカティが宣言した僅か数日前に、マニェティ・マレッリが当初のスタンダードに比べかなり込み入った新ソフトウェアを導入してくるなんてね。これには、話し合いを持つべき事があるように思われますがね。

結局のところ、Openカテゴリーでワークス機が走ってしまっては、もう『手頃な価格』とは言えないでしょ。私は、その点がレギュレーションの目的だと思っているのですが…つまり安価なカテゴリーを作ると言う事が。ですから、その辺りについて再検討する必要があるのではと思っています。ドルナやMSMA(メーカー協会)と共に把握しなければ…同カテゴリーの目的を全員が掌握していたのかどうかと言う点をね。我々が理解した事柄からすると…皆が抱いている印象も同じではないかと思うのだが…同カテゴリーはワークス機よりも安価であるべきではなかったのか。それがドゥカティの解釈によるならば、もはやそうとは言えないでしょう。つまり今は一堂に会し、今後に向け何を希望しているかを話し合うべきでしょう。」
(Source:2014年03月04日 Motoblog.it記事より抜粋)


そして強いて言うと、下のイタリア『Motograndprix』サイトなんですが…
同じようにスッポさんのコメントを出してたんですが…
こんな風な説明を加えてました。

『Open確執、正しいのは誰?』

motograndprix-ducati-open.jpg


★第2回セパンテスト最終日、ドゥカティが今シーズンは4選手(ドヴィツィオーゾ/クラッチロー/イアンノーネ/エルナンデス)ともOpen機で参戦すると発表した。なお、エルナンデス選手のみデスモセディチGP14機は使用しない模様。

★Open機カテゴリーではドルナ/マニェティ・マレッリ製の電制ソフトウェア使用が義務づけられているが、ドゥカティだけが他に比べ早くに同ソフトウェアを受け取っていた気配がある。しかもパドックに飛び交う噂によれば、ドゥカティが以前より使用していたソフトウェアだと言われている。
(Source:2014年03月04日 Motograndprix記事より抜粋)


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これは今後、まだまだ記事が出てきそうなんで…
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POSTED COMMENT

  1. 火輪 より:

    マニエッティ・マレリならやりそうなこったな・・・

  2. より:

    なるほど、そちら系のメディアは、自身記事を出さず、スッポの発言として、伝えると。

    日本メーカー、かつて、カジバの支援などもしてましたし、ドカが余りに駄目すぎるから、それでも負けないと、静観の構えなのか。と思っていたら、批判が出てきましたね。
    面白くするためにドカには頑張ってもらいたいが、これはちょっとね。

    しかし、マレリは、ヤマハとも関係が有り、フィアット関係も有るし。ホンダ包囲網だったら嫌な感じ。
    マレリのハードに対してホンダは批判していた。高いし低能だと。ヤマハは、ECUやオープンに関しても発言が受身的。余り積極的に発言していなかった印象。

    ハードも追加し、マレリがバージョンアップし、それが、ドカ製?

    既にデータを蓄積している時点で、他のオープン機に対して有利で、完全に不公正。
    (でも、ヤマハオープン機の速さは何だ。エスパロガロの力?)(ヤマハの場合、この新ソフトで、ワークスとオープンの力が逆転する可能性も有るんじゃない? 煮詰めれば。)

    ソフトがドカ製なら、ドカにとって、それは、オープンではなくて、完全ワークス。
    ドビにしてもカルにしても、そりゃ、変わる訳が無い。と言うより、レース仕様なら燃費の余裕でパワーが出せる。
    ドカ、ワークス+24L燃料+12基エンジン+エンジン開発+ソフトタイヤと言う事で、他のワークスに対しても、相当アドバンテージを得る事になる。

    これが、今シーズンのオープン用ソフトですと。最初に、しょぼいソフトを出しておいて、バージョンアップですと出す。 マレリは別の会社だが。まるで後出しジャンケン。 レースの世界にアップデートは日常の事、しかし、ドカ製だったら問題あり。タイミング的にも問題あり。 スッポの言う通り。

    勝つ為に、色々やるのは当然だが。こうした事をヤッて、そのアドバンテージを手に入れて、それでも勝てなければ、イイ笑いものだ。本当に恥を曝す事になってしまう。
    ドカは、また今年も勝負にならなかった時、オープン機ですからとの言い訳、通じないぞ、それは。

    あっ、ライダーのせいに出来るか! 何とも情け無い事態だ。もう、駄目でも、頑張れと応援は出来ない。

    仮に対メーカーで、メーカー同士納得しても、ライダーや、そのファンはたまったものではない。

    走りを楽しむ面で、コンストラクターのタイトルやライダーのプライド抜きに考えれば、台数の多い、大バトルが展開されて、レースが面白くなる事には期待する。 しかし、乗るよりも先に、メカとしてのバイクに興味を持った、マシン好きな自分としては、コンストラクターズタイトルも大事だ。こうした不公正や、おかしなレギュレーションは、納得できない。

    ひょっとして、ナイスガイなニッキーは、腹黒くないが故、この作戦を前に追い出された? 共通ECU強制、その後、共通ソフトのオープン、駄目ソフト、各メーカー体制が決まって、最後にドカ製ソフトという、段階的に、前から練られた計画だった? なんか、色々、勘ぐってしまいますな。 ドビもカルも、普段しゃべるのに余り発言していないしね。

    どうするホンダ、ヤマハはどうだ。スズキは来年からだから、かえっていいか?
    まあ、公正を求めなければ、色々楽しませてくれそうだ。今年は、3.4位争いが大バトルかな。

  3. simokatana より:

    いや、スッポさん、そういう事じゃないでしょう。ドカ(ドルナ?)のやり方はもっと悪質だと思うんだけど(*_*)

  4. yuske より:

    ドゥカとドルナ(エスペレータ氏)は確信犯だったんですね。
    ケーシーが辞めたのも解る気がする。やれやれ…。

    • ムーミン より:

      あんまり関係ないけど、HRC中本副社長の愛車はBMWで、2011年にケーシーストーナーがBMWアワードで獲得したものを格安で譲り受けたらしい…こうゆうのって職権乱用っていわないの?ホンダさん?

      • simokatana より:

        ケーシーらしいですね(^^;
        あまり、物への執着がなさそう。

  5. Yaharu より:

    そりゃドカの戦闘力が上がってホンダやヤマハと好勝負してくれれば、見る側としては面白い。けど、それはドカがファクトリーチームとして正々堂々と勝負していたらの話。

    こんなことまでしておいて、勝てなかったらどうすんのよ。

  6. motobeatle より:

    車両規則というものは何時の時代にも、こういった事が起こります。
    チーム側は常にルールを最大限、自身の利益になるように考え行動するからです。
    時にルールの盲点を突いたり、網の目をくぐるような事は昔F1やラリーカーの世界では頻繁に起きました。

    その観点からいうと、今回の件はオープンクラスの規則書を「熟読」し、「盲点を見抜けなかった」ホンダがミスをしたと私は思います。
    ホンダはCRTクラスのようにオープンクラスを考えてしまったのでしょう。
    そしてオープンクラスが共通ECUであるという事ばかりが念頭にあったのではないかと。
    しかし、そこには「共通ECUがアップデートされない」とか「安価なマシンでなければ」、「買い取りシステムがある」などとは書いてなかった。
    でも一番心配しているのは、RCV1000Rで走るチームとライダーの面々かもしれませんね。
    中本さんは、これを改良すると云っているから期待するしかありません。

    ただ、ドカも良い選択をしたかもしれませんが、喜んでいる場合では無いと思います。
    ワークスチームが造る「オープンマシン」なのですから、最低限このクラスで勝てなくては面子が立たないでしょう。これがAエスパルガロのオープン車に負けるなどしたら笑われると思います。

    • とあるリッターのSS乗り より:

      >これがAエスパルガロのオープン車に負けるなどしたら笑われると思います。

      不正をやってAエスパルガロにまで勝てなかったら、茂木ではドゥカを指さして笑ってやりましょう!
      2人のライダーに恨みはないので少しかわいそうですけどね。
      (むしろ、クロッチローはけっこう好きだし)

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