ロッシ5000名トリブーナ席、ロレンソが父ビアッジ応援、ポル・エスパルガロ：2014セパンGPこぼれ話

『2014セパンGPこぼれ話』

★欧州サーキットには常にヴァレンティーノ・ロッシ・ファンクラブのためのトリブーナ席が用意されているが、今年初めてセパン・サーキットの第1コーナー手前に5000名分の席が用意された。モトGP人気が上昇している証拠でもある。何年か前まではトリブーナ席もサーキット周辺もがらがらだったが、今年は、日曜レースには81,896名が訪れ、3日間の合計は130,925名と公表された。サーキットに辿り着くまでに渋滞もできていた。

★FP3中、ポル・エスパルガロのマシンのオイルラジエーターにガラス片が刺さり込み、白煙が上がっていたためスコット・レディングに指摘されたものの、エスパルガロ選手がそのまま走行を続けた結果、第1コーナーでオイルがリアタイヤに付き、ハイサイド転倒となってしまった（左足の中足骨骨折）。
こう言った場合、インパネに警告ランプは出ないものか聞いたところ、全チームおよび全選手から「出ない」と回答された。今シーズン当初、レース・ディレクションが選手らのマシンに直接警告を送る可能性について議論がなされ（各種フラッグ提示、機械的な故障等）、冬期セパンテスト中にテストも行なわれていたが、結局、実施はされていない。

★FP3で転倒、骨折したポル・エスパルガロが10月26日（日）、午前のウォームアッップ中にピットレーンに戻ろうとした際、業務用レーンを走行中の4輪車に遭遇してしまった。セパンではムジェッロ同様、選手らはコース沿いにある近道を利用してピットボックスへ戻る事ができるのだが、この近道がサーキット沿いの業務用レーンと交差しているのだ。この交差地点にはマレーシア人スタッフが常駐し、ピットボックスへ戻る選手の姿が見えたら4輪車の方を停止させる事となっているのだが、エスパルガロ選手が通りかかった時には、それが為されなかった。幸い、事故には至らなかった。

（2014年10月28日Moto.it記事参照）

★ポル・エスパルガロは、セパン戦で骨折した中足骨の手術を受けずに済む模様。バルセロナ病院のハビエル・ミール医師が診断し、「セパンでの決勝レースでポル選手が、一体どのようにして、あの激しい痛みに耐えたのか分からない」と述べた。ヴァレンシア戦への参加は問題ない模様。
（2014年10月29日Omnicorse.it記事参照）

Ho tremato per il mio papà. Ma ora è fuori pericolo❤️ Siamo tutti fatti di carne e ossa❤️ Thanks Friend @lorenzo99 pic.twitter.com/XGMOp49loB

— Max Biaggi (@maxbiaggi) 2014, 10月 26

★セパン決勝戦前のグリッドでホルヘ・ロレンソがTVカメラに向い、『Forza papà Biaggi（頑張れ、ビアッジお父さん！）』と書かれたカードを掲げていた。
理由はビアッジ元選手がTwitter（上記）に、次ぎのように記していた。
《父の事ではザワッとしたよ。でも、もう危険は脱しました。みんな、生身の人間だからね。有り難う、我友ロレンソ》
（2014年10月26日Motosprint記事参照）

★セパン/ヴァレンシアGPのみ参戦しているロベルト・ロルフォ（今シーズンはスーパースポーツ世界選手権にフル参戦中）が決勝レースではグリッド19位スタートで、安定した追い上げを見せ、14位でゴールし、2ポイント獲得した。
（2014年10月27日Omnicorse.it記事参照）

近頃、恒例の『風聞〜イタたわGP』ステマなんですが…
ポル選手のラジエーターに刺さったガラス片について、もう少し詳しく載せておりますんで、興味のある方は、こちらの記事をどうぞ♡

【号外 2014年11月1日 発行】
2014セパンGP内輪話
ポル転倒の原因、ライダー暑さ対策、モトGP三強から見たエステヴェ・ラバト、青山博一2015年？

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