MotoGP

ケニー・ロバーツ『ロッシは2ストロークならもっとタイトル取ってる』


『ロバーツ:ロッシは2ストロークならもっとタイトル取ってる』

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★モトGP界の王、『キング・ケニー』ことケニー・ロバーツ(アメリカ出身の元2輪レーサー、500ccクラスで1978/79/80年に総合優勝)が、今回のオースティン戦を訪れ、次のように話していた。
「モトGPは絶好調って感じなんじゃないかい…かつてないほど最高だよ。内部に問題があるかどうかは知らないが。これまでは常に問題はあったものだが…少なくともチームによってはね。それは、これからもずっと変らないでしょう。常に持てる者と持たざる者がいるわけだろうし。」

【これまでモトGPパドックでは様々な役割で携わってきているが…またやってみようと言う気は?】
「万が一、戻ることがあっても、自分なりの方法でやるよ。ここに至るまでは、面白そうな話はなかったがね。」

【アメリカ人ライダーを発掘し、育てていくようなチームを持つのは面白そうだが…10年程前から、アメリカ人ライダーが活躍していないわけだし…】
「そうですね…ただ、それは資金的にかなり大きな話になるでしょ。アメリカでは様々な理由によりレースって言うのは後退してしまっていて…それができるようなレベルではないね。スポンサーはヨーロッパの事なんか気にかけてないし…私がやってた時代だって、もうヨーロッパじゃなくアメリカ国内のレースに出させる為にライダーを育てようとしていたからね。こう言う者の考え方は、国際的なレベルのレースには役立たなかったね。」

【現在は、そう言った考え方も変ってきているようだが…】
「ああ…だが、昨日今日で変るもんでもない…数年はかかるでしょう。」

【現在、モトGPではヨーロッパの外に目を向けており…例えば、アジアとか…】
「世界的なスポーツであって、ヨーロッパだけじゃないからね。そのためにはヨーロッパ以外のライダーが必要でしょ…例えばアメリカやアジアなんかね。それはモトGPのためになると思うし、モトGPと言うものの力量のためにもなると思ってますよ…そうした方が良い。ただ、アメリカは頑張って、アメリカの方で何かする必要があるでしょ。だが、今のところは何もしていない。今、種を蒔いとくのが大切なのにね。私は昔はやったが、今はそう言うことを他の誰かがやるよう期待してますよ。」

【奇妙なことに現在の欧州ライダーは30年前のアメリカ人ライダーの真似をしており…例えば、ダートトラックなどはスペイン人ライダーやヴァレンティーノ・ロッシも取り入れている。これの第一人者は貴方のはずだが…】
「そうだったね。でも、今度は他の人の番でしょ…私は自分の資金をはたいて、それをやったんだから。あの頃は煙草メーカーのお陰で予算は充分だったし…今、それをやるのに自腹を切るつもりはないね。投資者が必要ですよ。」

【ラグーナセーカGPを企画したことがあるとか?】
「このスポーツに、私はかなりの金を使ってきましたよ…サポートし、育てていくためにね。成長した今となっては、自分の仕事の結果を眺めている方が良いね。また自分で投資することに興味はないね。」

【80年代と現在では何が違う?】
「色々とね。グリップのレベルから、レース全体の流れ…おそらく技術的な違いが一番大きいかなぁ。」

【36才のロッシ選手の戦闘力がいまだに高いが、2ストロークでも可能だったと思う?】
「多分、彼にしてみたら、そっちの方が良かったんじゃないの…500cc機の秘訣って言うのものを真に理解したらねぇ…(間)…私だったら36才でタイトルが取れてただろうねぇ。そうはしなかったけど…32才の時点で、けっこう勝ってたし。ただ、それ以降も何年かレースで勝ってたけどね。」

【ストーナー復帰の可能性については?】
「スポーツ的には良いショックになるでしょう。かなり面白いことになるだろうし…ただ、現時点での顔ぶれでいくと、以前ほどは必要ないかもしれないけどね。でも復帰してくれたら、喜ばしいですよ。」

【トロイ・ベイリスやマックス・ビアッジのような40代ライダーも、一時的な復帰の意思を表明しているが…】
「それほど年を取ってるとは思いませんね…とにかく面白いんじゃないんですか。重要なのは世間の注目を集めることだから。」

【開発を遅らせるのと、レギュレーションをもっと緩めるのでは、どちらが良い?】
「メーカー側には、どこに予算をかけるか、各々の考えがあるんですよ。いつの日か、モトGPを『ショー』として高めていくような投資がなされれば良いんですがねぇ…マシンの技術レベルを高めるだけじゃなくね。メディア側の視点が上がってくれる方が重要だと思いますね…例えば、燃費についてとかね。」

【ヨーロッパではスーパースポーツ用バイクではなく、ツーリズム用のが売れているが…】
「スーパースポーツの方はTV的には良いんだし、TVで映えるバイクなら何でも2輪レース業界には良いでしょう。モトクロスだろうがダートトラックだろうが、スピードバイクだろうが何でも良いんですよ。」

【平均的なバイク乗りにとってはパフォーマンスが度を超してるから売れないのでは…】
「色々なのがあると思うけどね。ドゥカティなんかは、市場ににセクシーなバイクを出せば売れるんじゃないかってのに挑んだり。重要なのは退屈じゃないこと…それから格好悪くないこと。市場危機の原因は馬力の問題だけじゃないでしょ。」

【レースに関しては、もう飽きた?】
「いや、そう言う風には見てないですね。アメリカ人ライダーが世界選手権で勝つ可能性に関しては、まだ興味ありますよ。面白そうな話があったら…6年も前から、その手のプロジェクトに取り組んでるんだが…そうしたらレース業界に戻るだろうね。」

(2015年04月14日『Gpone』記事参照)



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