マルケス優勝『ヤマハより早いマシン交換が決め手』2015ミザノGP

『マルケス：ヤマハ組より早いピットストップが決めて』

★9月13日（日）、ミザノGP決勝戦は雨が降ったりやんだりの複雑なコンディションとなり、タイトル争いをしているヤマハのロッシ＆ロレンソ選手に比べ、2回目のマシン交換を早めに行ったマルク・マルケスが優勝した。

★マルケス選手のコメント。
「正直なところ、雨になるとは誰も思ってなかったんです…でも、コースの上が雲で覆われた時、チームと一緒に『そう言う可能性もあるかも』って思いだして…作戦を立て、それをどうやって取り仕切っていくか考えてました。」

【作戦は完璧だった…】
「雨が降りだした時、決断するのは難しくはなかったですね…僕はホルヘ（ロレンソ）の後ろに付いていて、絶妙のタイミングで一緒に（ボックスに）入りましたから。コースが乾きだした時の状況は違ってたんですよ。アスファルトの色がけっこう黒いもんだから、本当にまだ濡れてるのかどうか分からなくって。でも、チームの方から『スリックで走ってる選手の方が速い』って（ピットボード）教えてもらったんで…マシンを換えたほうが良いって分かったんです。多分、去年のアラゴン戦でのミスからも何か学習できたんでしょうね…似たような状況で、無理してずっと走り続けてたじゃないですか。」

【今回の優勝の鍵は？】
「マシンを走らせてる時に計算するのって難しいんですよ…今、やってる事の方に集中しないとならないじゃないですか。とにかく、コースが乾きだした時、ヤマハの2人とも（ロッシ＆ロレンソ）僕より速くって…それに、僕のマシンは直線コースでもリアがけっこう暴れてたもんですから。それで、今がボックスに戻り時だって思ったんです。あのまま走り続けても優勝はできなかっただろうし、今回の目標は優勝でしたからね。スリックを履いてコースに戻った時、アスファルトが思ってた以上にかなり乾いていたんで、ヤマハ組よりもマシン交換が早かったってことが成功の鍵になりましたね。早めに換えたんで焦らずに1周目が走れて、タイヤも上手く温められ、ミスを犯さなかったって言うのもありますけどね。」

【マシン2度換えレースで優勝した最初のライダーになったわけだが…】
「1回のレースでマシンを2回換えて優勝できるなんて思ったライダーは、これまでいなかったんじゃないんですか。ボックスに戻って、もの凄いタイムロスなんだし…でも、今日みたいにコンディションがころころ変わる時は、これ以外は無理ですよね。」

【今回の優勝で、タイトル争いのチャンスは戻ってきた？】
「いいえ…まだまだ離されてるんで。今日はホルヘ（ロレンソ）がミスをしてたけど、ドライなら彼が最速だと思うんですよ。5戦で60ポイント以上挽回しないとならないんでしょ…もちろん、最終戦までの残りのレースは全戦優勝は狙っていきますけどね。」

（2015年09月13日『Ominicorse.it』記事参照）

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