『バニャイア：ドゥカティで夢を叶えた』
★先日、フランチェスコ・バニャイア（VR46ライダーズアカデミー）が2019年、『Ducati Pramac』チームよりモトGP昇格することが公表された。
なお、2年契約（2019/2020年）をドゥカティと直接交わしている。
★バニャイア選手のコメント。
「決まり文句なんかではなく、初めてヘルメットを被ってトラックに出た日から、モトGP参戦を夢見てきました。しかも、ドゥカティ機って言うのは、さらにその前から夢見ていたことで…。
まだ本当に幼かった頃、叔父が乗っていたドゥカティ機『996R』の乾式クラッチの音が耳から離れないんですよ。叔父にいつも言ってたんです…『僕が大きくなって、これに乗れるようになるまで大事にしておいてね』って。」
【叔父さんも甥のことを自慢に思いつつ、ちょっと羨ましがってるかも…】
「それが遂にドゥカティ入りできるなんて、もう、とんでもないですよね。まだ信じられないぐらいですよ。心の底から嬉しいです。熱心に誘ってもらったんですから。このモトGP昇格については2016年の末から話し合いを始め、やっと、まとめることができたんです。
『君のことはマヒンドラで強い走りをしていた頃から気に入ってた』って、最初から言ってもらってたんです。あの頃、引きつける何かがあったってことですね。多分、それほど容易な状況ではない中で、もの凄く成長できていたから。
モトGP昇格する前に、今年は有終の美を飾らなければ。」
【2016年の好リザルトのご褒美として、既にドゥカティのモトGP機に乗っていたが…】
「あの時、唯一、人目を引いたのは、僕のトップスピードが速かったことでした。あの日のテストの第3位だったと思います。でも、たった9周走っただけじゃ、大したことは分かりませんよね。」
【しかし、注目した者もいたわけで…】
「ドゥカティからのオファーが来たのが、2017年10月末でした。もう、その瞬間すぐにサインしてしまおうと思ったぐらいでね。さいわい、VR46が付いていてくれてるんで、何から何までサポートしてもらって。モトGPと言うものが、どう機能してるかとか教えてもらいました。一緒に話を進ませ、サインしたんです。
ジムでのトレーニングから契約まで、僕らは本当に細かいところまでサポートしてもらっているんですよ。たった1人で決めなければならないってことはないんです。最終決定は自分達でしますが、でも、VR46が上手い方向に進めてくれるんですよ。いろいろな選択肢についてきちんと説明してくれて…この点は大丈夫だけど、こっちはイマイチとかね。完全にサポートしてもらえるんで、経験の浅いライダーには必要なことですよ。
何かを課せられるようなことはなく、本当に成長していけるようサポートしてもらえるんです。」
【そして今年は、モト2最後の年…】
「今年は僕にとって重要ですよ。タイトル争いをする初めてのシーズンになるだろうから、最大限に活用していかないと。
勝負に出られる手札は揃ってます。チームは好調、僕も好調。3日間テストを1回しかやってないけど、けっこう強い走りができてました。成長できているし、良いペースを維持できてたから。
今後のテストで、そして、開幕戦でどうなるかですね。去年の総合1位と2位がモトGPに昇格したとは言え、残っている選手と新しく入ってきた選手からすると、確実に上位10名全員は強いでしょ。」
【そして、11月のヴァレンシアテストではモトGP機が待っている…】
「今のチームは僕には完璧で、まるであつらえたみたいにしっくりくるんです。
来年、すべてがガラリと変わってしまうのは確かでしょう。変化に耐えられるようなメンタルにしておかないと。さいわい、周囲に手を貸してくれる人達がいるし、新たな挑戦を始めるのは素晴らしいでしょうね。」
【ザルコ選手みたいになる夢を抱きつつ…】
「僕はああ言うスタイルではないんですよね。僕はブレーキングでアグレッシブな方なんで。コーナー中盤までかなり速くて、次のアクセルで決める方でしょうかねぇ。とにかく、タイヤにストレスを与えないようソフトにね。実際、あまりボロボロにしないし。
ドゥカティ機でもって、ポテンシャルの全てを活用できるかどうか…ですよね。」
（2018年02月21日『Gpone』記事参照）
（2018年02月21日『Motorsport.com』記事参照）
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