『今年の中上貴晶は、どこが向上したのか？』ルーチョ・チェッキネッロ

『チェッキネッロ：今年の中上貴晶は、どこが向上したのか？』

★2020年、マルク・マルケス不在のなか、タカアキ・ナカガミ（ホンダLCR）のパフォーマンスが急上昇したものの、レース本番では重要な瞬間にミスを犯し、表彰台獲得は叶わなかった。

★ナカガミ選手は2021年、最新ファクトリー機を使用する。

★ルーチョ・チェッキネッロ氏（ホンダLCRチームマネージャー）のコメント。

【ナカガミ選手がこう言うシーズンを過ごすと思ったことはあった？】
「今年、タカが伸びていけるとは思ってました。去年、なかなかのポテンシャルを見せてましたからね。特に、（去年、中上選手が乗っていた）2018年機は2019年機ほど戦闘力は高くなかったわけですから。データを見ても、実際に走っているところを見ても、それは顕著でした。
今年は手を入れるべき重要なポイントがいくつかあり、伸びていけるだろうと思ってたんですよ。ただ、今シーズン後半のようは感じになってくれるとは思ってなかったですね。モトGPの最強ライダーの1人ってところを見せてたんですから。」

【どの辺が向上し、どの辺が改善の余地ありなの？】
「タカは2つの重要な点において向上しました。まず、モトGP機で速い走りをするには…特に、ホンダ機で速い走りをするには、新たなライディングテクニックがあるのだと言うことを本人が突き止めたんですよ。
コーナー進入の際、早めにマシンを倒し始めることが重要なんですが…そうすることにより、タイヤの接地面がより広くなり、減速段階のパフォーマンスが向上するんです。
もう1つの重要な点は、最大バンク角がより深くなったと言うことです。おかげで、より内側を周っていけるようになり、タイムを削ることができました。
そして来年に向け、さらに改善すべき点は…今年、チャンスを逃してししまったことを思えば、プレッシャーを上手くコントロールできるようにすることでしょうね。
本人も頭では分かっていて、インタビューでも何度か話していたでしょ。私は大丈夫だと思ってますよ。そう言うのは時間や経験と共に、身についていくことですから。」

［　後半に続く　］

Cecchinello: "Nakagami non è un kamikaze come i vecchi piloti giapponesi": "Lavora tanto nel box, anche sui piccoli dettagli. Il suo punto debole? Deve imparare a gestire la pressione, ma lo ha capito" https://t.co/4SLrtCAFqr pic.twitter.com/hn902rQfVU

— gpone.com (@gponedotcom) December 17, 2020

（参照サイト：『Corse di moto』）
（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Twitter）

マルク・マルケス選手の容態・現状についての最新情報は、note『マルク・マルケス、4回目手術の可能性が浮上』でどうぞ！