ロッシ引退公表、会見一問一答：中編

『ロッシ引退公表、会見一問一答：中編』

★8月5日、ヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハ・ペトロナスSRT）が2021年末の引退を公表した。

★ジョヴァンニ・ザマーニ記者（イタリア衛星放送『SKY』レポーター）が、会見の模様を時系列でライブ報道した。なお、時刻は現地時間である。

［　前編はこちら　］

16時28分
ロッシ発言
「実に長いキャリアだったし、何度もレース優勝し…今、観た映像にもあったように忘れがたいものもいくつかありました。どれが一番かを決めるのは難しいけど、結局、スポーツはリザルトが命ですからね。
（引退を決めるのは）厳しかったですよ…弟とチームを組んで、現役を続けられるチャンスはあったわけだから。ちょっとやってみたい気もあったけど、まぁ、これで良かったのでしょう。
まだレースはあるのだし…何戦残ってるのかは良く分からないけど、（もし継続を決めていたら）最終戦までさらに厳しいことになるでしょうからね。これで良かったんですよ。」

16時30分
「まず第一に、ファンの皆さんに『これまでのキャリアでずっと、僕は全力を尽くしてきた』と言いたいですね。
共に長い旅をしてきたようなもので、ここまでたどり着き…素晴らしかったですよ。世界中のファンの皆さんから、信じられないような応援をしてもらいました。
時には厳しいこともあったけど、とにかく、僕は胸を張っていられますよ。皆さんに感謝しなければね。一緒に楽しんでこれたのだから。」

16時32分
「今シーズン開幕時に、僕は『夏休み中に決めるが、現役を続けたいとは思っている。ただ、本当に速い走りができるかどうかを見極めなければならない』と言いましたよね。
残念ながら、期待以下のリザルトとなってしまい、レースが終わるごとに『いよいよだな』と感じていました。」

【引退後については？】
「四輪レースに参戦したいと思ってるけど、これから色々と決めていかないと…どうなるでしょうかね。
僕としては、まだまだプロレーサーを続けていきたいんで…二輪から四輪に移ってね。ただ、それほど戦闘力は高くないでしょうね。」

16時34分
「2年前は…あと、去年もそうだったんですが、まだモトGPを辞める気持ちにはなれなかったんですよ。とにかく、自分で完全に納得しなければならなくて。今は大丈夫ですよ。もちろん、楽ではなかったけど、たとえもう1年続けても、やっぱり（辞める決断は）楽ではなかっただろうから…。
今が、そのタイミングなのでしょ。シーズン残り半分、全力を尽くす時間はまだありますからね。これが正しい決断なんですよ。」

16時37分
「VR46チームから正式なオファーは受けてました。自分のチームから参戦して、タヴッリャにメカニックや250cc時代からの馴染みのスタッフを大勢集め、『レース部門』なんぞを作ってみたかったんですけどねぇ。
自分のチームで参戦するなんて魅力的じゃないですか。でも、結局、複数の理由から辞めました。まず、マシンを変えなければならないでしょ。もう2〜3年猶予があるのなら良いプロジェクトなんだけど、1年だけではねぇ。」

「これまでのキャリアで厳しい時期もあったけど、でも、良い時期もたくさんありましたよ。
良かったのは2001年の500ccで出たシーズンと、2004年にヤマハに移ったシーズン、それから2008年で…その頃から既に年寄り扱いされ、2年もタイトルを取れないでいるから『ロッシはもう終わりだ…』なんて言われてたのに、ブリヂストンタイヤに変えたらロレンソやストーナー、ペドロサらと戦えるようになってね。そして、そこから2回タイトルを取りましたから。」

16時38分
「ドゥカティ機での参戦は難しかったですねぇ…1回も優勝できなかったし。ただ、大きな挑戦ではありましたよ。イタリアンライダーがイタリア製マシンに乗って…1勝してれば、歴史に残ったんですけどねぇ。
10回目タイトル獲得が叶わなかったことは残念に思ってます。最終戦で取り逃すって言うのを2回やってしまったけど、でも、自分のキャリアに後悔の二文字はないですよ。」

【もしVR46チームから参戦していたとしたら、契約金額はどれぐらい…？】
「まぁ、良い金額だったんじゃないんですか。」

［　後編に続く　］

（参照サイト：『Moto.it』）
（参照サイト：『SKY』）

VR46のモトGPチームがスポンサーと決裂か！？…って話は、note『ロッシ＆ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ！