マルク・マルケス『ロッシの跡を継いで、メディアを引っ張っていけそう？』2021スティリアGP

『マルケス：ロッシの跡を継いで、メディアを引っ張っていけそう？』

★8月6日、スティリアGPでマルク・マルケス（ホンダファクトリー）が、FP1で6位、FP2で10位だった。

★マルケス選手のコメント。

【今日のFPセッションについては？】
「ウェットコンディションはグリップがまぁまぁだったけど、水量がそれほど多くはなかったんで…日曜は大雨の予報だし、コース上の水の流れがどこかで止まってしまったりしたら危険だろうし。
FP2は良い感じだったけど、FP1はそれほどでもなかったんですよ…良い感じで行ければと思ってたんですけどねぇ。でも、ダメだったんで、受け入れていかないと。まぁ、精神的には、そう簡単じゃないですけどね。
とにかく、速い走りはできていたから。でも、思っていたようなレベルではなかったです。」

【ロッシ引退については？】
「続けるものだと思ってたんですが、ただ、現状を分析し、会見を開いたと言うことは、大きなことが起こりつつあると言うことで…モトGPの大きな部分が失われるわけでしょ。多分、モトGPにおける一番大きな部分ですよね。ヴァレンティーノは、大勢のファンを呼び込むことができるのだから。
僕らが良好関係にないことは周知の事実だけど、モトGPの成長においてヴァレンティーノが大きな役割を占めていたことにまったく異論はありません。
彼のキャリアを振り返ってみれば、このスポーツにおけるレジェンドであることも、トラックの内外で唯一無二の存在だったことも、僕ら全員が彼から多くを学んだことも認めざるを得ないでしょ。
二輪レース業界をあげて感謝すべきだし、とにかく、大きな拍手を送るべきですよ。」

【マルケス選手はロッシ選手の跡を継いで、メディアを引っ張っていけそう？】
「いいえ、そう言う責任を負う気にはなれません。それぞれ、独自のスタイルと言うものがありますから。
僕が最多タイトル獲得の選手になることは明らかだけど、トラックの外のことに関しては自分ではどうにもできないものだから。カリスマ性も性格も、皆、それぞれですからね。
他の誰かを真似ることなんてできないし、常に自分自身でいるべきなんですよ…自分自身の性格でね。」

【二輪レース業界に対して、現在、懸念していることは？】
「参戦ライダーの最低年齢が下がっていってることですね。僕が初めてレース用マシンに乗ったのは11才の時なんですよ。まぁ、今はカテゴリーが多いから、若年選手は学びながら徐々に上がってこれますけどね。
ただ、真の問題点は年齢ではなく、とにかく、二輪レースは危険が伴うスポーツだと言うことなんです。
確かに、参戦人数も増えすぎてますしね…とは言え、では、何人なら理想的だと言えるものなのか…。
こうしたことを受け入れていかないと…はたから見ている人達にとっては、あんな若年選手が走るなんてもっと受け入れがたいことでしょうしね。
とにかく、常に危険が付きまとうってるんですよ。ドルナやFIM（国際モーターサイクリズム連盟）がかなり頑張ってくれていて、あらゆる面において改善はされてきてるけど、でも、結局、全てのクラスにおいてマシンに制限があるわけだから…大きかろうが小さかろうがね。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）

ドヴィツィオーゾはヤマハからモトGP復帰したがってるんだけど…って話は、note『ロッシ＆ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ！