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ロッシ『父が現役継続を押し…説得するのが大変だった』2021スティリアGP

『ロッシ:父が現役継続を押し…説得するのが大変だった』

★8月6日、スティリアGPでヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ・ペトロナスSRT)が、FP1で16位、FP2で22位(最下位)だった。

★ロッシ選手のコメント。

「オリンピック陸上の男子400mリレーで、イタリアが金メダルを取りましたね。今年のイタリアは、スポーツ的には魔法の年って感じで…まず、サッカー欧州選手権で優勝し、次はオリンピックでしょ。」

【話は変わって、昨日、ついに引退表明をしたわけだが…】
「ジ〜ンとしましたよ。世界中からメッセージがたくさん寄せられて、予想以上の数でね。友人もそうだけど、スポーツ選手やF1ドライバーからもあり、特に昔のライバル達からもね…ストーナーやロレンソビアッジ、ドヴィツィオーゾとかね。素晴らしかったですよ。」

【異父弟ルーカ・マリーニが『僕らは何も知らなかった』と言っていたが…】
「うちのライダー達には、何も言ってなかったんでね。とは言え、ここ最近は、僕がどう言う決断をするかがかなり話題になっていたから…。皆、現役継続の方向で押していてねぇ。
とにかく、最終的に決めた時点で、ペトロナスチームの広報スタッフのポルにだけ伝えたんですよ。ドルナと一緒に会見を行わなければならなかったから。
水曜の夜にフランチェスカ(交際中の彼女)と一緒に母の家へ晩飯を食べに行ったんだけど、何も伝えませんでした。その後、出発する前に『会見を開くことにしたから』と伝え…不意をついてしまったんで、なんて言っていいか分からないって様子でしたよ。」

【最近は、皆、ライディングスタイルが極端になっており…そのせいもあって、こうした決断に至ったの?】
「それはないですね。自分のスタイルは常に改善し、より新しいものにしていこうと頑張ってたんで。確かに、ここ何年か、皆、身体をマシンから大きく乗り出し、肘やら肩やらで路面をこすりながら走ってるけど、モルビデッリみたいにどっしり構えたスタイルで強い選手もいるから。もちろん、90年代みたいなスタイルはもう無理だけど、ただ、過激なスタイルで走る必要もないわけでね。それぞれ、独自の走り方があるんだし。
だから、ライディングスタイルと引退は関係ないですよ。」

【昨日、『ドゥカティ機に乗り換えるなら、2〜3年は必要だから』と言っていたが…】
「ドゥカティ機に乗って問題が出るかどうかは分からないけど、ただ、一般的にそう言うものでしょ。マシンを乗り換えたら、それを理解し、ポテンシャルをフル活用できるようになるには2〜3年はかかるでしょ。たった1年だと厄介だから。」

【ただ、VR46チームはヤマハ機を使用すると言う選択肢もあったでしょ…】
「ペトロナスにとっては良い話ではないでしょう…現在、自分が所属しているチームなんだし、ヤマハと継続したがってるんだし。
もし僕のリザルトが良かったらペトロナスで継続できたのだけど、残念ながら、期待以下のものになってしまいましたからね。」

VR46のアパレル会社が売却されると言う噂が出ているが…】
「会社は売りませんよ。完全なガセネタだから。考えてもいないんでね。うちは好きでやってるんだし、いったい、なぜそんな噂が出たのか…。
チームについては、僕はよく知らないんですよ。ここ最近は、他のことで忙しかったものだから…なにかと決めたりしてね。プロレーサーをやってるうちは、そう言った諸々は他の人間に任せてますから。」

【VR46チームにマーヴェリック・ヴィニャーレスが入る可能性は?】
「マーヴェリックのことは気に入ってるし、ウマも合うんですよね…互いに敬意を払っているから。ただ、VR46チームと言うのは、ライダーズアカデミーの生徒達を参戦させるために作ったんでね。
残念だけど、そう言う計画なわけだから。」

王子が会見を予定しているが…】
「今も言ったように、この件については僕は担当してないんですよ。VR46の方は、うちの弁護士や会計士らが最善を尽くしてくれてますよ。」

【ところで、今日のFPセッションについては?】
「確実に肩の力は抜けましたね…もう決めたわけだから。あとは集中力を維持していかないと。ヤマハ機は強い走りをしてるんだから、戦闘力を上げていきたいんですよ。
昨日は会見を開いて、どう言う決定をしたかを伝えました…そうするって宣言してましたからね。でも、まだ残り10戦あるんだから。」

【もし『イタリアオリンピック委員会』の委員に選出されたら、受ける?】
「(同委員会の)マラゴー会長とは仲が良いんですよ…面白い人でね。時々、連絡を取り合っていて、僕が寝込んだ時はお見舞いにも来てくれて。
委員に選出されたら…どうでしょうかねぇ。ある意味、面白そうだけど、ただ、どう言う仕事をするのかに依りますよねぇ。何かしら、しなければならないわけでしょ…。」

【ところで、父グラツィアーノ氏は引退について、なんと言っていたの?】
「母の方は不意をついて伝えたけれど、ただ、以前から、そう言う可能性もあるからと告げてはおいたんですよ。
ここ最近は父の方とよく話をしていたんですが…なかなか納得してくれなくってねぇ。現役を続けて、ドゥカティ機を試すよう言い続けてました…。まぁ、最後は分かってくれましたけどね。四輪レースに出るんだって言ったら、喜んでくれましたよ。」

【いよいよ、ロッシ選手も父となる日が近づいてきた…】
「男の子が欲しいって、ずっと言ってたんですよね。ただ、まずは何ヶ月かゆっくりしたいんですよ…プロレーサーでもなく、父親でもない立場でね。」

【それで、今日のFPセッションの出来は…?】
「FP1はまぁまぁ良かったんですよ…タイヤもずっと同じだったし、マシンの乗り心地も良かったし。
FP2はトラックに雨水があるうちは良かったのだけど、乾いてきたらかなり難しいことになってしまい…トラクションがなくなってしまったんですよ。
この手のコンディションは大苦戦してしまうんで、レースは降るなり晴れるなりはっきりして欲しいですね…混合コンディションではなくって。
トラック内の水量が増えると危険ですね…特に第3コーナーがね。まぁ、他のトラックも似たようなものなんだけど。」

(参照サイト:『Moto.it』)

なぜかVR46チームと王子のスポンサード関係に、米仏メディアや各種機関が干渉してる…って話は、note『ロッシ&ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ!

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  1. 半世紀 より:

    一個人の欲望だけであれば自分のチームに居座り続ける事も出来る立場です。
    一番重視した事はヤマハ、ペトロナス他キャリアを支えてくれた各方面への恩義と義理だったようで、まさに立つ鳥跡を濁さずを体現するとても人間臭い決断です。
    レーサーとして信者を自負してきましたが改めて人として尊敬の念を深めました。
    ヤマハと協賛継続するアカデミーとチーム運営による後進育成など今後の展望まで含めた本当に思慮深いものだと感じます。
    競走する姿が見られなくなる事は本当に残念ですがあなたの第二章の生き様も応援します。

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