MotoGP

『なぜロッシは引退を決めたのか?』マッテオ・フラミーニ

『フラミーニ:なぜロッシは引退を決めたのか?』

★2021年末、ヴァレンティーノ・ロッシ(42才、世界選手権9回タイトル獲得)がついに引退した。

★長年に渡り、ロッシ元選手のテレメーターを務めていたマッテオ・フラミーニ氏は、2022年よりVR46チームでチーフメカニックとしてマルコ・ベッツェッキを担当する。

★2021年11月13日(※ヴァレンシアGP予選開催日)、フラミーニ氏が伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。

【ロッシ選手は、どんな風に引退を決意したの?】
「ヴァレが苦戦していたことは分かっていたし…だからこそ、引退を決めたんだろうしね。
とは言え、現在だって、最低限のギャップで走ってることは皆さんもご存知でしょ…ミザノ戦では10位だったし、ポルティマオだって調子良かったんだから。
ただ、モトGPのレベルが本当に高くなっていて、0.1秒違えば、もう後方に沈んでしまうんですよ。」

【他のヤマハ選手のデータと比べると、ロッシ選手はどんな感じなの?】
「どの選手と比較するかによって、見えてくるものも違いますからねぇ。
現在だと、例えば、クアルタラローなんかはかなり強めのハードブレーキングなんで、その辺で差がついてしまうんですよ。一方、モルビデッリだと、競り合ってる時に差が出ているけど…ただ、僅差なんですよね。ただ、レース距離ともなると、それなりの差になってしまうわけで…。
まぁ、今現在だと差がつくと言えば、レース距離よりは1周タイムの方ですかねぇ。2〜3列目スタートなら、ヴァレの場合はレース本番で実力を発揮できるんだろうけど…以前はいつもそんな感じだったから。」

【ロッシ選手は、もう自分で諦めてしまったような感じなの?】
「それは絶対にないですよ。ヴァレは諦めたりしてないから。むしろ、常に高いモチベーションを保ってますよ…ここ最近の終盤レースに関してもね。
例えば、こんなことがあって…ポルティマオでピットボックスを解体していた際、ヴァレが顔を出して、いつものようにこう言ってきたんです…『あそこのコーナーについて、1つ確認しておく必要があるから…ちょっと注意して見ておこうよ。もしまた起きるようなら、どうすれば良いか分かるだろうから』ってね。
それを聞いた時は、感動してしまいましたよ…白状するとね、まるで後10年は現役を続ける選手みたいな感じだったんだから…。」

【では、いったいなぜ引退するの?】
「コーナー進入の際、フロントが切れ込むような感触がちょっと残ったってだけで、充分そう言う気持ちになってしまうこともあるんですよ。
不確定要素みたいなものを感じ…キャリア序盤の頃なら、そんなことはすぐに忘れてしまうけど、引退間近ともなると、そんな感触はその後のコーナー6〜7ヶ所でずっと引きずってしまうんですよ。」


(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

ロッシが「ある時点で『ゾーン』からポンッと抜け出してしまい…」って言った話は、note『2021取りこぼしインタビューまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. トーヤ より:

    すべて年齢、加齢

  2. NSR50 より:

    MotoGPのマシンも走らせ方も昔とは変わってしまったからでしょうねぇ。
    今はブレーキング勝負で立ち上がりは電制まかせだから、マルケス以降のファビオやペッコみたいな新世代のほうが適応しやすいんじゃないかな。
    ストナーの言うように昔のようにライダーの手腕でコントールするマシンだったら、まだいけたんじゃないかと思う。

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