MotoGP

ミシュラン、ホンダに反論その2『マルケス転倒はタイヤが原因ではない』

『タラマッソ:マルケス転倒はタイヤが原因ではない』

★3月18〜20日のインドネシアGPでホンダファクトリー両選手はFP1は好調だったが、その後、後退していき、マルク・マルケスは予選15位で、日曜午前WUPでハイサイド転倒を起こし、レース棄権となった。
また、ポル・エスパルガロも予選16位、決勝12位だった。

★今回のインドネシアGPでミシュランは、酷暑を見越して2018年版カーカスのタイヤを投入していた。
なお、同トラックで従来カーカスのタイヤが使用されたテストでは、ホンダ両選手とも好調だった。

★レース後、ホンダのアルベルト・プーチ氏(チームマネージャー)がミシュランが投入したタイヤに対し、不満を述べていた

★ミシュランのピエロ・タラマッソ氏(レース部門代表)がプーチ氏の発言に対し、次のように反論した。

[ その1はこちら ]

【マルク・マルケスのウォームアップでの転倒について、タイヤのせいだと言う者もいるようだが…】
「あの転倒についてのデータを検証してみたんですが、タイヤが原因だとする説は除外できますね。」

【今回のタイヤはパフォーマンスが低いとは言え、安全性は高いと言うわけで…】
「そこなんですよ。あのタイプのタイヤの場合、グリップはイマイチだが、マシンを安定させる力は高いんです。
純粋にパフォーマンスだけを見たら、おそらく、やや低めと言うことになるでしょう。しかし、今週末、選手らのタイムはテストの時と変わらなかったんですからねぇ…テストの際は3日間、ドライコンディションだったでしょ。
予選でのクアルタラローのタイムは、テストの際にポル・エスパルガロがスタンダードタイヤを履いて出したタイムと同じだったんですから。スタンダードタイヤの方が、パフォーマンスは若干良いと言うのにね。
今回のうちの目標は、27周回を完走できるタイヤを投入すると言うもので…もし雨でなかったら、大半の選手はレースでリアにソフトタイヤを選んでいたでしょうね。」

【レースが7周短縮されたのは、タイヤのせいではなかったの?】
「違いますよ。あれは、アスファルトのコンディションのせいです。実際、モト2レースの方も短縮されてたじゃないですか。
タイヤはきちんと保っていたし、そのために懸命に作業してきたんですからね。各チームも同様に、27周回完走を目指して頑張っていましたよ。
誰にとっても技術的な挑戦でしたね。タイヤが変われば、サスペンションからセッティング、電気系統に至るまで変えねばならず…その作業を素早く、上手くこなせた者が上位に入っていたわけで…その辺りで苦戦していた者が下位に沈んでしまってましたね。
まぁ、これがレースと言うものなんですよ。」

[ 完 ]


(参照サイト:『Gpone』)

なぜ2022年版ホンダ機はマルケスに合わないのか?って話は、note『2022 カタールGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. ぶうち より:

    >予選でのクアルタラローのタイムは、テストの際にポル・エスパルガロがスタンダードタイヤを履いて出したタイムと同じだったんですから。スタンダードタイヤの方が、パフォーマンスは若干良いと言うのにね。

    何いってんだ?
    スタンダードのままで予選だったらもっとタイム良かったろうよ

  2. maxtu より:

    プーチ&HONDA、他メーカー、ミシュランの言い分を見る限り今回はミシュラン側の言い分がしっくりくるね

    逆に言えば今回の変更にHONDAだけ付いていけなかったのはプーチがテストに居なかった影響が露呈された?
    今のHONDA低迷はマルケス、プーチ王国が全てなのでしょうな

  3. CBR400R より:

    マシンの進化とタイヤの進化が同調しないのならドルナが何らかの手を打たないと危険が増すばかりなのでは…。
    マシンに制限をかけてタイヤサプライヤーを増やすとか…。

  4. タディの星に願いを より:

    ミシュランはサプライヤーですからね メーカーが買ってるんならクレームも受け付けるんでしょうけども ミシュランの立場的には至極真っ当なコメント。プーチ氏の負け犬の遠吠えは今に始まったことじゃないし、マルクが悲惨な状況でえられるべきキャッシュが危惧され自分の立場がマズイのもわかるけど 口は災いの元ね。災いと言えばマンダリカは何かと厄介なことになりそう。これからアスファルトの問題にフェイズを移すべきと思う。

  5. 空模様 より:

    ホンダは理想的な状況での速さはすごいけど少し条件が変わるとダメになるのかもしれない。
    マルケスに合わせすぎてほかのライダーが乗ると全然だめ、特定のタイヤにはピッタリ合うけど別のタイヤになるとダメ、とか。

  6. SRX より:

    タイヤ問題に関しては特殊な状況下で

    ・KTM、アプリリアが二戦続けて結果を出している
    ・ヤマハ、ドゥカティが調子を上げた
    ・スズキ、ホンダは苦戦した

    ざっくり見てます。

    その中でタイヤを非難するのは少し政治的というか悪い言い方をすると社内向けのスケープゴートのようにも感じるんですよね。
    もちろんそういうマネジメントもありですがF1のホンダ✕マクラーレンのようであまり気分の良いものではないですね。
    個人の感想です。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP