『バニャイア:ドゥカティファクトリーにNo.1選手は存在しない』
★12月3日、ドゥカティ本社があるボローニャで祝賀イベントが行われ、選手や関係者がファンと共にタイトル獲得を祝った。
★フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が会見で次のように話した。
【F1では今年もマックス・フェルスタッペンがタイトルを獲得していたが…】
「単純に、僕も3連覇できてたかもしれないんだよなぁ〜って思ってました…だから、単純に『今年は負けたんだ』って、ちょっと思い出してしまって。
まぁ、それだけなんですけどね…むしろ、『これはこれで、1つのチャンスなんだ』って思ってるんで。負けた理由は分かってるから…それだけでも既に大きいでしょ。」
【ところで、貴方は現在ペーザロ在住だが、地元トリノからも年間最優秀市民賞が贈られ…】
「名誉なことだと思ってます。これまでトリノが話題にされるのはサッカーぐらいだったんで、それ以外のことでトリノの町が知られるって言うのは、名誉に感じても良いでしょ。
それに通常、こう言う賞はどこかの業界の幹部職の人達に贈られるものなのに、若いスポーツ選手が選ばれるなんて本当に素晴らしいですよ。」
【マルク・マルケスが、『チームのNo.1選手はペッコの方だ』と言っていたが…】
「結局のところ、ピットボックス内にNo.1選手なんてものは存在しないと思うんですよね…いる必要もないでしょう。
開幕時の立場は互角なんだし、それぞれがそれぞれの影響力を持つわけで…そして、シーズンが進む中で色々と変わってゆき…とにかく、毎年、ゼロからのスタートなんですから。
シーズン中、総合順位で一方が上で、もう一方が下ならば、全体的に上の方の選手をサポートしていくわけでしょ…ただ、ドゥカティの場合、選手らに対する姿勢はフェアで公平なものだったと思うんですよ。
マルクはとにかく頭の良い選手だから、そう言う姿勢をすぐに感知するだろうし、(ドゥカティファクトリーが)これまでどう言った姿勢で作業してきたかも理解するでしょう。
バルセロナテストでは2人で良い仕事ができてたんだから、多分、この調子で進めていけると思ってます…既に良い方向に進んでますからね。」
【(ポイント獲得に関する)レギュレーションは変えた方が良いと思う?】
「思いません…僕の方からは何も要請してないし、結局、こっちが慣れていかなければならないことなんだから。
しかも、現在のポイント獲得システムのおかげで、僕は0ポイントレースを8回もやったのにタイトル争いを続けることができたんですから。
バランスは取れてるでしょう…最後は(ホルヘ・マルティンと)10ポイント差だったんですからね。」
【No.1選手と言えば、ここ10年間ならば、やはりヴァレンティーノ・ロッシなわけだが…ロッシ元選手のどの辺を踏襲しようと思う?】
「回答不可能な質問ですね…ヴァレンティーノ・ロッシは唯一無二の存在なんですから。
多分、ヴァレの際立った能力と言うのは、意識の持ち方なんじゃないかと思います…僕自身も自分のポテンシャルに関し、かなり意識している方だと思うんですよ。
だから、踏襲しようとかそう言うことは考えるべきじゃないし、結局、他の何名かの選手と同様、踏襲なんてできないと思うんですよ。
せいぜい、あんな風になりたいって憧れるぐらいでね。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
ロッシが凄いのは自身の実績もさることながら、現役時代にマーチャンダイジングの会社をたちあげ、そして最高峰クラスチャンピオンの育成もしたという事実。
ペッコは本当にスマートだね。 何故ロッシが唯一無二なのか、そして何故マルケスがすごいのか、更に、何故自分が強いのかをとても端的に、そして的確に理解してる。彼自身もレジェンドライダーに成りつつある。
ほんとスマート。もう既にメンタルが整ってる。
負けたことも次に繋がることとして、スプリントもおかげでタイトル争いを続けられたと解釈して、全部ケアを終えてもう次のステップに向かってる。
チャンピオンになる人は精神的にも破格だね。
あとドゥカティは見せ方も上手いなぁ。
バニャイアは精神的にもライディング的にも成熟している。
Mマルとのタッグは強力だ。
だからこそマルティンを始めとした他の勢力(今期のファンタスティック4以上)の出現を望む。
もっと観ていて楽しませて欲しいと贅沢を思う。
誰かのせい、会社のせい、モノのせい、環境のせいと言って責任逃れしてる全ての人に聞かせたい言葉ですね。