MotoGP

クアルタラロ『プレッシャーは感じるけど、自分の意見も出せるようになる』

『クアルタラロー:プレッシャーは感じるけど、自分の意見も出せるようになる』

★2月15日、ヤマハファクトリーが2021年のチームプレゼンテーションを行った。

★今年、同チームからの初参戦となるファビオ・クアルタラロー(21才)が、次のように話した。

「この数ヶ月、ネット上にファクトリーのヤマハM1機に僕のゼッケン『20』を付けた写真がたくさん出回っていたんですが、全部合成でしたからねぇ。
やっと本物が見れて、もうなんて言っていいのか…(笑)。」

【ところで、昨年12月にコロナ感染してしまったそうで…】
「そうなんですよ。最終戦の後、ちょっと気を抜いたら感染してしまって。厳しい1ヶ月間を過ごしました。でも、もう元気ですよ。しっかりトレーニングもしたし。」

【ファクトリー選手と言うのは、どんな感じ?】
「やっぱり、プレッシャーは感じますね。でも、マシンを自分の好み通りにしていけるような物も、たくさん使えるようになるから。去年までは他の選手が既にOKを出したマテリアルの良し悪しを判断するだけだったけど、今年からはもっと深く関わっていけるでしょ。だからこそ、プレッシャーは感じるけれど、でも、自分の意見を言って結果を出していけるチャンスもあるわけだから。」

【ピットボックス内は、今までのようにアットホームな雰囲気ではなくなりそう?】
「今までのように楽しんで、結果を出していけると思ってます。もちろん、僕のキャリアにおいて重要な時期に入ったわけだけど、自分の周りにあるアットホームな雰囲気を変える必要はないでしょ。」

【去年はプレッシャーが苦痛だった?】
「マシンにも僕にも、ちょっと問題があって大変でしたね。2019年はすべてが完璧だったんですが…去年は、いきなり2勝して勢いよく始められたものの、その後、浮き沈みが激しくって…。苦戦した時、それを上手く乗り越えていくことができず、甘んじて我慢しなければならない時もあったのに、そうしなかったんですよねぇ。
確かに、僕はスペイン選手権以外でのタイトル争いをしたことはないし、あれは全然別物でしたから。でも、昨シーズン中はプレッシャーなんか感じず、軽い気持ちでいられたんですよ。ところが、バルセロナGP後からマシンの馬力が落ちてしまい、『もしかしたらタイトル獲得は無理かもしれない…』って思うようになってきたんです。でも、ストレスは感じなかったんですよ。ただ、ちょっと腹が立っただけで…折角のチャンスを逃してしまうわけだから。その一方で、良い勉強になったとは思ってます。
2021年はもっと気持ちを落ち着けて、時には6〜7位でも良いんだってことを覚えなければ。」

【また、スポーツ専門の心理カウンセリングを受け始めたそうで…】
「ええ。開幕前に、また行ってこようと思っています。他の人が僕のことを何て言ってるのか、いちいち気にしてはいけないってことを学びました。あと、自分自身にもっと集中するってことも。
自分の周りにはきちんとした人達がいてくれてるんだって噛み締めながら、僕は僕の道を進むべきなんです。」

【どんな風にヤマハに貢献できそう?】
「タイトルが取れたら良いんですが…その他には、僕は自分が非常に敏感なライダーだと思うんで、マシン開発に必要なしっかりとしたコメントを出していけると思ってます。」

【ヤマハ機には何が必要だと思う?】
「まず、リアのグリップですよね。それからエアロダイナミクスに手を入れ、重量も抑えていかないと。」

【フランコ・モルビデッリがまた型落ち機だが、マシン開発のためにも最新ファクトリー機4台が参戦した方が良いと思う?】
「当初、フランコが最新ファクトリー機を希望していたのは知っています。でも、その後、今のマシンで良いと言ったって話でしょ。それはそれで賢い選択だと思いますけどね。同じ調子で続けていけるわけだから。
3選手で上手くマシン開発はしていけるだろうし、クラッチロー(テストライダー)が大きな助けになってくれでしょう。メンタリティの凄いライダーだから。彼と一緒に大きく伸ばしていけますよ。」

【チームメイトであるマーヴェリック・ヴィニャーレスのことは、どう思っている。】
「去年は良い時も悪い時も、よく似たようなリザルトを取っていたんですよね。僕が速いと彼も速いし、遅い時は一緒に遅いし。
ライディングスタイルは違うんですが、でも、一緒に良い仕事ができるんじゃないかと思っています。一番のライバルにはなるわけだけど、でも、ヤマハ機を一緒に育てていけるような良いチームメイトにもなるでしょう。」

【ヴァレンティーノ・ロッシの後任となったわけだが…ロッシ選手はペトロナスでどうなりそう?】
「僕はヴァレの後任ではないです。唯一無二のライダーですからね。ペトロナスで活躍すると思いますよ。」

(参照サイト:『Moto.it』)

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