『ペルナット:なぜマルケスはアルサモーラを解雇したのか?』
★モトGPのプロマネージャーであるカルロ・ペルナット氏(75才)は、現在、エネア・バスティアニーニとトニー・アルボリーノを担当している。
過去にはローリス・カピロッシや故マルコ・シモンチェッリ、アンドレア・イアンノーネを担当し、また、それ以前はカジヴァやアプリリアのスポーツディレクターを務めていた。
ヴァレンティーノ・ロッシのキャリア序盤期をサポートしたこともある。
★1月初め、ペルナット氏が伊TV番組『Sportaction』で次のように話した。
[ 前半はこちら ]
【最近の選手は技術&レギュレーション面だけでなく、マネージメント面も様変わりしているようで…】
「総合2位と3位じゃ、天と地ほどの違いでね…モトGP選手のマネージメントってのは、一企業のそれに匹敵するほどですよ。
多くの選手から依頼が来ていて…デニス・フォッジャなんかからも連絡があったし、12〜13才の選手の親からも声がかかるんですよ。
マネージャー業ってのは過酷だし、私も75才なんでねぇ…我々の世代は、契約と言えば、握手を交わして友好的なものだったじゃないですか。
ところが、最近は弁護士が出てきて契約を結び、いつ内容が変わるか分かったもんじゃないしね。」
【2021年にはヴィニャーレス選手がヤマハと途中解約していたし、最近ではクアルタラロー&兄エスパルガロ選手がヘルメットメーカーを替えていたが…】
「私はね、自分が担当してる選手には常に言ってるんですよ…『製品の質なり安全性に気を配れ』って…『10万ユーロ(約1400万円)の差に気を取られるな』ってね。
ほら、アンドレア・ドヴィツィオーゾみたいなケースもあるわけじゃないですか…あるメーカーのヘルメットで参戦してたのに、別のメーカーのを被ったりとかね。
エネアは『Alpinestars』と『KYT』に決めたんで、3年契約で更新し、金額を変えたんですよ。
私が交渉したんだが…まぁ、こっちがどうしたいのか、むこうがどこまでできるのかは心得てますからね。」
【昨年、マルケス兄弟がマネージャーを替え…長年、連れ添っていたエミリオ・アルサモーラ氏を解雇していたが…】
「20年の付き合いを解消するってことは、まぁ、よっぽど大きな問題があったわけでしょ。
私が思うに、あれは金の問題じゃないだろうね…あのゴタゴタの後、(アルサモーラが)ホンダとの間に割って入ったわけで…もうホンダのことはたくさんだってね。
マルクはYesと言っても、アルサモーラはNoだったわけだ…それで、(ホンダ側がマルケスに)『どちらを取るのか?』と詰めより、マルクに選択の余地はなかったわけで…なんと言ったって、間には何10億って契約があるわけなんだから。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Motori.news』)
(参照サイト:『Motori.news』)
マルケスが「もし2015年のセパン戦に戻れるなら、また同じことをする」って言った話は、note『ロッシ引退後の近況、ライバル陣の爆弾投下も…』でどうぞ!
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