ベッツェッキ『VR46同士で問題でも起こしたら、ロッシに殺される…』2023 オランダGP

『ベッツェッキ：VR46同士で問題でも起こしたら、ロッシに殺される…』

★6月24日（土）、オランダGP モトGPクラスでマルコ・ベッツェッキ（ドゥカティVR46）が、予選で首位、スプリント（短距離レース）でも首位だった。

★VR46ライダーズアカデミーの仲間であるフランチェスコ・バニャイア（ドゥカティファクトリー）と、熾烈な競り合いを繰り広げた。

★レース後インタビューでは、相変わらず誠実な受け答えだった。

【今日のスプリントについては？】
「VR46アカデミーの仲間を相手に、接近戦をするって楽じゃないんですよ。
観てる方は面白いだろうけど、実はそんな感じではなくて…ミスして、関係が悪くなったらどうしよう〜なんて思いながら走ってるんですから。
あと、もし仲間同士の対決で何か問題でも起きたら、ヴァレ（※ロッシ）に殺されるから…。
（※実際には『殺される』と言った表現は使っておらず、『ヴァレに（ぼこぼこに）やられる』）と言った。）
ちょっとパニクってしまったけど、さいわい、ペッコ（バニャイア）を抜くことができ、すべて上手く行きました。」

【今週末については？】
「ここまでは、実に素晴らしい週末ですね…金曜からマシンの信頼感が高く、今日は速い走りができました。金曜日は第1セクターが弱点だったけど、さらに改善できたんですよ。
スプリントではこれまでずっと苦戦気味だったのに、今日は速かったんですよ。ここで勝てるなんて格別ですね。」

【完璧なレースだった？】
「実はそうでもないんです。スタート直後にペッコを抜きたくなかったんで、第1コーナーでけっこうアグレッシブなブレーキをかけてしまって…あと、ビンダーにもやられちゃったんですよね。
バニャイアが逃げ切ってしまったら…って心配してたんですが、さいわい、速攻で2位を確保でき、その後はペッコと良い対決になりました。
常に僕が前を走ってたけど、（ペッコは）とにかく絶対に諦めないんですよね。」

【もっと違う展開のレースになると思っていた？】
「そうですね…ミディアムタイヤだとペッコの方が速いから、ペッコの方が有利なんで。明日、ミディアムを使うことになるけど…僕はイマイチなんですよ。」

【バニャイア選手は『日曜レースの優勝候補はベッツェッキだ』と言っていたが…】
「僕は本当のことを話すけど、ペッコはふざけたことを言うんですよ（大笑）。
優勝候補はペッコだと思います…ミディアムタイヤの時、リアのスリップを上手くコントロールできてるんだから。去年もそうだったでしょ。
ペッコと勝負できるよう、迫って行けると良いんですけどねぇ。」

【グリーンゾーンのせいで何名かに降格処分が科せられていたが…ここは難しいコースなの？】
「そうなんですよ…特に第9〜10コーナーで、マシンがまっすぐ行ってしまいがちなんです。ここのトラックの特性なんですよね。
上手く合わせていかないと…でも、アッと言う間にグリーン・ゾーンに乗ってしまうんですよ。」

【ムジェッロではバニャイア選手が、ザクセンリンクではマルティン選手が、そして、今回のアッセンでは貴方が一人勝ちしているが…現在のモトGPでは、トラックに適合できるかどうかが鍵になるの？】
「ザクセンリンクのレースでは、実はペッコの方が速くて…マルティンが絶対的に優位だったわけじゃないんですよ。実際、ペッコは常に前にいたじゃないですか。
僕の方は安定感に欠けるようで…苦戦してしまうこともあれば、走り心地が良い時もあるって感じなんです。経験の違いなんでしょうね。」

【今年、新たに導入された進行形式については？】
「土曜日なんか、僕は今の方が好きですけどね。でも、グリッド上位スタートじゃないと、なにかと厄介になってしまうのは確かです。
すべては『タイムアタック』にかかってるんで、その辺をなんとかしないと…。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）

ドゥカティ内のライバル意識は？って話は、note『2023 フランスGPまとめ』でどうぞ！