『フレッシュな空気は舞い込んだが、まだ自然な操縦ができない』
★9月24日、インドGPのモトGP決勝で、マルク・マルケス(ホンダファクトリー)が9位だった。現在、総合位(ポイント)である。
★第5ラップまでは白熱した走りを見せていたが、第6ラップで4位走行中に転倒し、再スタートして追い上げた。
★今回のマルケス選手は全体的に好調で、予選6位、スプリント3位だった。
また、チームメイトのジョアン・ミールも決勝5位だった。
★マルケス選手のコメント。
【今回は、序盤で上位争いをしていたが…】
「序盤ラップが決め手になるって分かってたんで…ドゥカティ勢について行けたら、後半では自分の切り札を使って勝負に出られると思ってました。たいてい、ユーズドタイヤの方が実力を発揮できるんで。
あいにく、第1コーナーで走行ラインから少し外れて、フロントタイヤが切れ込んでしまったんです。」
【しかし、転倒後は9位まで追い上げ…】
「目標は完走することだったんで、(3位になった)クアルタラローと互角のリズムを刻めたことに満足しています。
ベッツェッキやマルティン、バニャイアはともかくとして…とにかく、今週末は各セッションでトップ5争いに加わることができました。
だからこそ、いつも以上のリスクを負って頑張ってみたんですよ。」
【表彰台を目指すのは…不可能だった?】
「バニャイアのスリップ転倒がなければ、難しい話で…実のところ、上位のドゥカティ3選手は別次元なんですよ。まぁ、僕は9位でも5位でも同じことでしょうけどね。
表彰台の可能性があるかもって思った時は頑張ってみたけど、僕がミスってしまったんで。
とにかく、重要なのは完走できたことと、安定したペースを証明できたことです。」
【今回はチームメイトのジョアン・ミールも好調だったが…】
「ここはのレイアウトは『ストップ&ゴー』で、オースティンみたいなんですよ。この手のコーナーは1速と、加速における『ピックアップ』を駆使するんですが、うちのパッケージとの相性が良いんです。
バルセロナのような『流れるように走る大回りコーナー』だと、大苦戦してしまうんですけどね。
とは言え、まだ自分らしい自然な操縦はできていません。コンフォートゾーンから外れている時は、物凄い集中力を必要とするんで。」
【今回の酷暑については?】
「問題なかったです…レースが、もう4周あっても大丈夫だったと思いますよ。他の選手らはけっこう大変そうにしてましたけどね。
むしろ、僕は両腕を酷使しなければならない時が大変なんで…今回の気温に関しては、大丈夫でした。」
【日本GPで、去就について最終決定をすると言っていたが…】
「まぁ、どうなるでしょうね。当然、色々な点について話し合う必要があるんで…現プロジェクトを構築していかなければならないし、改善作業も続けていくんですから。
ただ、プロジェクト全体に対し、今週末は良い助けになりましたよ…フレッシュな空気が舞い込んだ感じでね。今後の助けになるでしょう。
茂木で最終決定を公表する予定はないです…トラックの方に100%集中しなければならないんでね。」
(参照サイト:『Gpone』)
マルケス変化…やはり、ホンダ離脱なのか?って話は、note『2023 サンマリノGPまとめ』でどうぞ!
>レースが、もう4周あっても大丈夫だったと思いますよ。他の選手らはけっこう大変そうにしてましたけどね
こういうところ(笑)
今回の好結果は、多少なりとも来季に向けての決断に影響を与えたように聞こえる。先週までは移籍必至の様な雰囲気で、インドGP、日本GP辺りで決断をするという話だったと思うが少しトーンが変わってきている。
インドでチョット好転したとてやっぱりホンダに留まりますわ、みたいな
事が出来る程、移籍交渉は単純な話じゃないにせよ、水面下で事を進めて
いた事をひっくり返す事は容易でもない話。でも今回、マルケスの腹の中の
青写真を一番重要視してる様な気がする。
そもそもプラマックからの2年オファー蹴った理由も、ドゥカは腰掛け程度で、
本命はKTM移籍を実現したい本心からでは。取り合えず、戦闘力の高いドゥなら
別段3番煎じなグレシーニでも構わないよって開き直ったスタンス。
ドゥカを手玉に取った扱いなのがマルケスらしいが、最早ホンダに未練無しの
完全に心ホンダに非ずって事はドイツGPからハッキリ態度に表れていたでしょ。KTMのピットバイラーとも話は付いてるんじゃないのかと、2025年の
KTMファクトリーはアコスタ×マルケスのパッケージでと。てのが今回ドゥカ移籍の伏線の様な気がするんだが(苦笑)