MotoGP

ホルヘ・ロレンソ『ロッシとの間に対立はない』

『ロレンソ:ロッシとの間に対立はない』

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★バルセロナで新ヤマハM1機のプレゼンテーションが行われ、ホルヘ・ロレンソが次のように語った。

「ヴァレンシア最終戦はすべて通常通りだったように思いますけどね…史上一、二を争うぐらい密度の濃いレースで…タイトル争いの方もそうでしたけどね。後悔するようなことは何一つないし、どの選手ともなんの問題もありませんでしたよ。
このスポーツの人気も上がってね…ただ、理由が理由ですけど。」

【ロレンソ選手タイトル獲得に一点の曇りもない?】
「オートバイのことが分かってる者が去年のチャンピオンシップを見たら…1レースとかじゃなく、シーズン全体を見たらね…セパンでの一件に関し、僕は無関係じゃないですか。
統計数字は僕が上でしょ…レース優勝の回数も、ラップでの首位回数も…これ以上、証明しなければならない事などないんですから。タイトルを獲得したのは僕なんだし、記憶や活字に残るのはそっちの方でしょ。」

【ロッシ選手とチームを組み続けるにあたり、問題はなし?】
「僕は常にロッシに対し敬意を払ってきました…僕らは2人ともチャンピオンライダーで、コースでは命を賭けてるんですから。彼に賛同できない時もあるけれど、マシンに乗ってしまえばどの選手とも問題などないし、チームメイトに対しても同じです。問題があったのはロッシとマルケスであって、僕ではありませんから。」

【つまり、後悔もない…】
「僕は避難されるようなことは皆無だったし自分のやるべきことをやっていただけです。唯一、後悔してることと言えば…セパンの表彰台でやってしまったジェスチャーですね(※ロッシ選手がトロフィーを受け取る際、親指を下に向けた)。ちょっとピリピリしてたもんですから。ロッシとの間にはなんら対立もなかったし、僕に対して怒ってるって言うなら、僕としてもきちんとさせないと。」

【しかし、ファンからは攻撃されてたようだが…】
「ロッシは本当に重要な選手だから…例えば、バスケットボールのジョーダンのようなね。ファンも何百万人といて、その多くは僕やマルケスに対し敬意の念はないでしょ。このスポーツも熱狂的ファンのせいでサッカーみたいになってきていて…以前は選手全員に敬意が払われていたもんですが。こう言うことはあまり良いとは思いません…特にスペインやイタリアなんかね。」

【八百長についての話題が盛んだったが…】
「あの一件については、もう過去のことですから。たとえ八百長が話題にされても、最後には数字がモノを言うでしょ…理屈なんかじゃなくね。スピードやパフォーマンスでいけば、本来ならヴァレンシア最終戦までには僕の方がもっと有利な状況になっていたはずなんだし。」

【動揺してしまうような非難もあった?】
「外野で起きてたことのせいで、僕のパフォーマンスに影響が出るようなことはありませんでした。各国の記事で公平を欠いたもの等が、大勢のファンの意見を左右してたなんてことはあるんじゃないんですか。」

【すべては過去のこと?】
「時が解決してくれるだろうし、世間の人もああ言うことは忘れてしまうんじゃないんですか…今シーズンが始まったらね。プロストとセナの時みたいに…もしかしたら今後もこう言うことが起きるのかもしれないし…そすれば、また人気も上がるのだろうし。色々とネガティブには見てないんですよね。」

[ 後半に続く ]

(2016年01月21日『Gpone』記事参照)


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POSTED COMMENT

  1. kai より:

    2週間後には16シーズンのテストが始まるというのに、まだマスコミは蒸し返そうとするんですね…

  2. maxtu より:

    >ファンも何百万人といて、その多くは僕やマルケスに対し敬意の念はないでしょ。このスポーツも熱狂的ファンのせいでサッカーみたいになってきていて…以前は選手全員に敬意が払われていたもんですが。

    ふむ。
    単純に昔は無かったSNS類の情報氾濫の影響とも感じるけど、Mジョーダンレベルのカリスマを持ったライダーが居なかったとも言えますね。
    GPがサッカーのようにファンがライバルを攻撃、威嚇するポーツにならない事を本当に願っています。
    言葉どおり彼等の命懸けのパフォーマンスには敬意を持って讃えたい。

  3. motobeatle より:

    まったく、その通りです。
    おそらく質問者はイタリア系の人じゃないですかね?
    て、いうかプレゼン中継で見てたけど、こんなシーンあったかなぁ?
    そんな英語が分からないから自信はないけど。
    中継後のやり取りかな?

  4. りゅ より:

    プレゼン後のスクラムかインタビューですね。

     今回のプレゼンでリン・ジャービスはヴァレとホルヘに対し重要なメッセージを送ったように思います。
    彼はヤマハRFのトップですから何よりもまずチームの事を考える。
    その上で2人のライダーに最も求めていることを伝えたと感じました。
    そしてそれはチームという枠を超えた、レースに関わるすべての人に求められることのように思えます。
     それに対するホルヘの答えはもう出ているように思います。
    もちろん心の奥では様々な思いはあるでしょうが、理解と寛容に努めようとしていると。
    ヴァレにも答えはあるのかもしれません。が、そこにある矛盾にいまだ苦しんでいるように感じました。
    自分が身を置いている世界に不満や疑問を持っていても、否定して生きていくことは難しい。
    来季はそれを問われるでしょうが、これはもうヴァレ自身しか解決することができないことでしょう。
    それが訪れた時に、一部のファンも見失ったものを取り返すことができるように思います。

  5. motobeatle より:

    なるほどです。
    さすが、りゅさん ありがとうございました。

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