ヴィニャーレス『移籍を決めたら泣いてしまうかも…』2016ル・マンGP

『ヴィニャーレス：初表彰台は、ほぼ優勝の味』

★5月8日（日）、ル・マン決勝戦でマーヴェリック・ヴィニャーレス（スズキファクトリー）が3位でゴールし、モトGPクラスでの初表彰台を獲得した。

★スズキが最後にモトGPクラスの表彰台に上がったのは2008年ブルノ戦で、ローリス・カピロッシの3位。

★ヴィニャーレス選手のコメント。

【表彰台獲得の味わいは？】
「優勝みたいな味わいですね。厳しい週末だったんですよ。土曜日はマシンのセッティングでかなり苛ついてしまって。でも、解決策を見出そうと夜に集まって、今朝のウォームアップはかなり乗り心地良くなってました。チームに感謝です。」

【今回のリザルトは、将来に向けての選択に影響しそう？】
「全然影響しません。その件については家に帰って、焦らず、冷静に決めないと。自分にとって最高の選択が見えてくるでしょう。」

【例えば、ドルナ等から『スズキに残るよう』プレッシャーをかけられてるとか？】
「全くないです。」

【昨日の予選後、メカニック陣に何かキツいことを言ったの？】
「いいえ。ただ、ヘレステストではトップ陣にかなり接近してたのに、（ル・マンのように）スズキ向きのコースで0.9秒差って言うのはちょっとおかしいんじゃないかと思って。
がっかりしてしまって…仕事振りが良くなかったのかなぁって思って。でも、速攻で対応できましたね。実際、ウォームアップでは本当に乗り心地が良かった。」

【スズキにとっては8年ぶりの表彰台で…】
「本当に嬉しいです。チームの手柄です。うちは冬季オフシーズンは調子が良かったけど、レース本番で締めを飾れずにいましたからね。チームの手柄ですから、特に嬉しいんですよ。」

【モトGPクラスの表彰台と言うのは下位クラスの優勝に匹敵する？】
「もちろん、そうです。上にいくほどに重要性は増してくるものでしょ。でも、今回の表彰台は一層味わい深いかもですね。うちにとっては久しぶりだし、僕も本当に嬉しいですよ。」

【（残留か移籍かの）決断をするにあたり、どんなことが決め手になってくる？】
「僕にとって特に重要なのは将来のことですね。上を目指す気持ちがある、しっかりした良いチームに入ること。それから、勝利を獲得することとか…これは重い意味合いですよ。モトGPクラスには色々なレベルがあって、勝利を獲得するには本当に努力しなければならない。でも、うちはそう言う道を進んでますから。今、重要なのは今回のリザルトがまぐれではなく、今後も取り続けていくためにしっかりと手を組んでいくことです。」

【記者会見でロッシやロレンソが、ヴィニャーレス選手の表彰台獲得を褒めていたが…】
（※ロレンソ「転倒多発に助けられてたとは言え、本人の功績」、ロッシ「もうビッグライダーですよね」）
「今日は良い仕事をしたんだなぁって気持ちになりました。」

【終盤ラップはキツかった？】
「ちょっとキツかったですね。アルゼンチン決勝戦の時のことを思い出してたもんですから。必要以上にプッシュしないようにって思ってね。実際のところ、こう言う状況は何度も体験してるんですけど。もちろん、モトGPクラスでじゃないけど。上手く乗り切ってきたんですけどね。」

【あんなに転倒が多発してなくても、表彰台に上がれた？】
「難しかったんじゃないんですか。もっとリクスも大きかっただろうし。（トップ陣に）接近はできてたけど、充分ではなかったんで。」

【世界選手権キャリア初優勝もル・マンだったが…】
「ここで走る時はいつも、心して走ってるんですよ。2011年に初優勝を飾れたコースですからね。」

★ヴィニャーレス選手はこのほか、次のようにも話していた。
「応援し、僕を信じてくれた皆さんに感謝してます。僕のチームと、それから特にキアラ・フォンタネージ（※交際中のイタリア人女性。モトクロス女子世界チャンピオン）に。」

【スズキ残留か、ヤマハ移籍か…】
「単純な選択ではないが、日に日に気持ちがはっきりしてきました。できるだけ早々に決めたいと思ってます。他のことに気を取られてたら、レースに最大限集中できないんで。」

【辛い選択になりそう？】
「もし移籍を決めたら、泣いてしまうかもしれません。」

（2016年05月08日『AS』記事参照）
（2016年05月08日『Gpone』記事参照）

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