MotoGP

東北地方太平洋沖地震:茂木GP開催は日本が決めること

モトGP『放射線問題で恐怖、茂木GPの開催は如何に?』




エスペレータ社長「日本人が決めるでしょうが、中止になっても開催地変更はなし」

本来ならば今頃は茂木GP本戦を控え、走行テストなどが行なわれているはずだったのだ。
しかしながら、あの大震災で辛い想いを抱える日本国民のことを思い、また一方では、5月1日のポルトガルGPの準備に奔走しながら、世界選手権の運営陣は自国で過ごすイースターとなった。
日本中に被害を及ぼした大地震と津波が、茂木界隈にまで…そして、ホンダが所有するサーキットの一部にまで被害を与えたのだ。その結果、茂木GPは10月2日に延期されたがのだが、それは鈴鹿F1開催の1週間前に加え、オーストラリ&マレーシアの連続GPの2週間前と言うスケジュールだった。
しかし、延期決定がなされて以来、多くの情勢が変わってきている。特に、放射線汚染への危機だ。
茂木サーキットから150kmに位置する福島原発で事故が発生し、いまだに問題解決の道筋が見えてきていない。
と言うわけで、GP開催地変更について噂が流れ始め、代替地としてはトルコ(モトGP開催は2007年が最後、現在はバーニー・エクレストンが所有)からドニントン(モトGP開催は2009年まで、昨年はなかった)や、2012年の開催が検討されているインドまでかなり奇抜なものが囁かれているのだ。
代替地を立てると言うことは金銭的に莫大な負担が生じ、それを負う者などドルナ社(世界選手権を運営するスペイン企業)を始め皆無であろう。この点を考慮せずに、開催変更などは語れないのである。
このため、ドルナ社のカルメロ・エスペラータ社長が直接、状況を説明するに至った。
「我々としては、現地プロモーターの決定を待っている状況です。ただ、どちらにしろ、今年の開催を見送ってきたとしても代替地は一切立てないでしょうね。茂木サーキットでは7月に国内レースの予定を入れている。つまり、その頃には施設の安全基準が満たされていなければならないわけです。それぐらいの時期に安全が確認できるなら、やるでしょうね。」
放射線汚染に関し、エスペラータ社長は日本サイドに一任すると言う。
「彼らのことは全面的に信頼していますし、茂木GP開催が可能だと言ってくるなら、つまりそれは100%安心だと言うことでしょう。もし事態がはっきりしないようなら、まずは日本サイドが状況を確認すべく適切な対処をすべきであって。」
また、ホンダの来年に向けての作業も先へ先へと進んでおり、HRCの中本修平副社長は、
「コースの方は既に修復されています。」と言っている。
修復されているどころか、ホンダでは2012年用の1000ccマシンを鈴鹿サーキットでテストライダーらに初試乗させた後、既に茂木サーキットでのテストも終えているのだ(「満足してます」と)。つまりは、施設には問題がないと言う証拠だろう。
ただ、恐ろしいのは常に福島原発の悪夢の方。簡単に消せるものではないだろうし、レースの方ならば簡単に一つ減らして17回にできるのだから。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:La Gazzetta dello Sport 2011年04月21日 写真




一応、中止決定と言うわけではないのですね。


このまま開催に…大祈願クリックPrego
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