MotoGP

ヴィニャーレス事件まとめ2:謝罪〜豪GP参戦〜交渉、マネージャー『オファー隠蔽してない証拠…』


さてさて、ヴィニャーレス選手…
チーム離脱事件まとめ1の方では、怒ってスペインに帰っちゃったところまでご紹介しましたが…
その後、また紆余曲折ありまして…とりあえずは、今シーズン残り2戦走るみたいですね。


とりあえず、帰っちゃった後の記事の流れを日にち順に追ってみますか…
19日(金)にスペインに帰り…そして20日(土)にはヴィニャーレス選手の個人マネージャーが釈明会見を開いとります。

モト3『ヴィニャーレスのマネージャー:オファー隠蔽を否定』

motociclismo-vinales.jpg ★マーヴェリック・ヴィニャーレスの個人マネージャー兼チーム・ブルーセンス・アヴィンティアのスポーツディレクターを務めるリカルド・ホヴェ氏が、つい数分前にセパンのプレスルームで記者会見を開き、現在、パドック内に広がっている『他チームからヴィニャーレス選手に来ていたオファーを隠蔽した』と言う噂を否定した。

★リカルド・ホヴェのコメント
「5年間も支援してきた選手の不在を、ただただ遺憾に思っている。(マーヴェリック)本人がコメントしていた内容も興奮のあまり口をついた事と理解しており、いつの日か撤回されることと願っている。今回の件が上手く収束してくれることを願っているが、必要ならば、ヴィニャーレス父子が全てのオファーを常に掌握していたと言う証拠および証人を提示することは可能だ。書面での証拠と証人がいる。私が犯してしまったミスは2点…1つはこの24時間、(マーヴェリック)を擁護しなかったこと。マネージャーとしてチームとの契約破棄を要請され、さもなくば今すぐ辞めると言われては擁護のしようがない。擁護できない道理がある…マシンを蹴り飛ばした際は、公の場では擁護したが、彼には言うべき事はきちんと言った。また、この場では公表できないが、私にしても彼らにしても真実を知っている。公表しないのはしたくないからで、私としては動転する点はなく、父子がオファーの存在を知っていたと言う証拠がある。(オファーのあった)チームの1つとは日本で話し合いの場を持った。ヴィニャーレス父がチームオーナーにオファーについて知っていると話し、感謝していた。ただ、オファーはきちんと文書化されたものではなかったが。もう1件はホルヘ・マルティネス・アスパーからの正式なもので、父子も知っている。同オファーはブルーセンス・アヴィンティアとの契約成立の24時間前に来たもので、モト2クラス参戦の話だった。その時点では当チームでもモト2クラス昇格を考えていたからだが、その後、モト3残留の方が得策と考え直し、アラゴンでの契約締結に至った。他のオファーを報せたのは彼らにとっては都合が良かった…うちとの契約額を釣り上げるのに役立ったからだ。ここでは公表できないが(マーヴェリックにとって)好契約となったことは胸を張って言える。
私がオファーを隠蔽したと言うなら、裁判で証明すべきだろう。その必要はないし、そうならないとは思っているが、私個人としても職業人としてもこのままにしておくわけにいかない。私は嘘は言っていない。父子もカッとなってやってしまったことで、すぐに落着くだろう。私が嘘をついていないことを知っている記者も何名かいる。たった3日間で趣旨替えなどできないものだから。
マーヴェリック・ヴィニャーレスには才能があり、リカルド・ホヴェは5年間必至で護ってきた。彼はその事を知っているし、私も知っている。彼は世界選手権から退くことなどできない。今回の件を解決させ、また走れるようになって欲しい。こう言うことはするなとアドバイスしてきた。ヴィニャーレス父はある段階まで私を支持していたのだが…。
アスパー氏から文書でのオファーが私のもとへ寄せられ、私の方からは口頭で回答したので、お見せできない。ミザノでアキ・アジョ氏と話し合いの場を持ったが、文書でのオファーは渡されなかった。アジョ氏が日本でも話し合いを続けようとしてきたため、ヴィニャーレス父と通訳を連れて赴かねばならなかった…私は英語は話せないので通訳が父親に訳してくれた。オファーについては知っていたが、破毀せねばならない契約が既にあると言っていた。またアジョ氏に向って、この話し合いの前からオファーについては知っていたと言っていた。
今、私が言ったことを証明することはできるが、そうするわけにはいかない。糾弾され続ける限り、沈黙を守る。沈黙は承諾の印だからだ。こう言う話をしなければならないのは辛い。皆さんには誠実であることだけどお願いしたい…私の口から出たことが、私が言ったことなのだ。
また、マーヴェリックが出走できるよう、事態を修繕し、世界選手権に復帰できるよう最善を尽くすつもりだ。
(豪戦に向け)チーム全体がスタンバイOKの状態だと思っている。今、私はチーム・ディレクターではなく選手のマネージャーとして話している。今ならまだ修復できる。この会見で私のイメージが回復してくれることを願う…回答できないことについて色々と書かれるのは心痛だ。(マーヴェリックは)馬鹿なことをしてしまったが、修復できるものと思っている。世界選手権に大きな衝撃を与える選手ゆえ、ここで失ってはいけない。彼は学ばなければ。それだけだ。」

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:MOTOCICLISMO 2012年10月20日記事より抜粋)




そして、同じく20日(土)にヴィニャーレス選手の方は…
弁護士探しをしていたようですねぇ…

モト3『ヴィニャーレス:新弁護士の勧めに従い豪へ』

motocuatro-vinales.jpg ★10月18日(木)、セパンでマーヴェリック・ヴィニャーレスが個人マネージャーであるリカルド・ホヴェ(チームのスポーツ・ディレクターも兼務)を解雇し、所属チームからも離脱していたが、新たに雇用した弁護士の助言によりオーストラリアへと戻ることとなった。

★ヴィニャーレス選手は今季および来年からの2年間、現チームのアヴィンティア・ブルーセンスと契約済みだが、先週木曜、戦闘力のあるマシンを用意できないと言う理由でチームから離脱していた。また、それ以外にも他チーム(アスパー、アジョ)からのオファーを隠蔽されていたとも言われている。ヴィニャーレス選手は木曜夜の飛行機でスペインへと帰国し、今シーズン残り3戦に出走せず、来季の契約にも従わないとも表明していた。

★リカルド・ホヴェ氏解任後、ヴィニャーレス選手は同分野における専門弁護士を雇用。その最初の助言を受けオーストラリアへと戻り、金曜日の走行テストより参加することとなった。同選手のメルボルン入りは、当初、木曜が予定されていたが、現在、それを早めるよう手配が進められている。

★今回の復帰によりヴィニャーレス選手はチームおよびスポンサーに与えた損害を縮小できる可能性がある。なお、スポンサー側では既に同選手に対し、イメージダウンによる損害を理由に訴訟の手配を進めている。

★弁護士の勧めに従いヴィニャーレス選手は今後、今シーズンをできるだけ最良の形で終え、シーズン終了までスポンサーへの義務を全て果す意図でいる。その後は、来年からの2年契約を破棄すべく賠償金などについてチームと交渉することとなるが、同選手の希望通りに行かない場合は、チームオーナーやスポーツ・ディレクターに対し訴訟を起こすこととなる。

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro 2012年10月23日記事より抜粋)




さて、トントン拍子に話が進んできましたね。
今度は、オーストラリアへ向う前に、ヴィニャーレス選手がきちんと謝罪コメントを出してきました。
いや〜、さすが敏腕弁護士!優秀ですねぇ…

モト3『ヴィニャーレス:責任を持って謝罪し、過ちを認めるため来ました』

motocuatro-vinales.jpg ★マーヴェリック・ヴィニャーレスが豪GPに従来のチームから参戦すべくフィリップアイランドへと向う前、ファンやスポンサーに対する謝罪コメントを公表した。

★ヴィニャーレス選手のコメント
「まず初めに、セパンでの僕の行動により傷つけてしまった人全てに対しての謝罪を公表したいです。謝罪し、過ちを犯した責任を負うべくここにいます。チーム・アヴィンティア・ブルーセンスから参戦し続け、総合2位を目指すために戻ってきました。スポンサーやメカニック、ファンの方々など、僕がそうするに値する人達がたくさんいます。セパンから急いで帰国してしまったことは、確かに良い選択ではありませんでした。ただ、チーム内での僕の立場によりテンションが高まり、腹を立て、ストレスを感じてました。マシンに乗り、特に限界まで走らせるには最良の精神状態とは言えませんでした。
僕は間違いを犯しました。出走できる精神状態ではなかったとは言え、セパン・サーキットから離れたり、ああ言う発言はすべきではなかった。僕が思いもかけず傷つけてしまったファンやチームの皆さん、FTRやホンダ、グランプリ運営の皆さん、特にチームおよび僕個人のスポンサーの方々にお詫びします。今までずっと応援してもらい、皆さんがいなければこれまでの結果を残すことなどできませんでした。
シーズン完走し、総合2位を目指すべく戻ります。そうするためにも極力スポーツ面に集中し、最良のセッティングを見出すべくメカニックらと作業を進めるつもりです。チームとの問題は友好的に解決し、僕の大好きなマシン操縦に集中したいと言う気持ちを伝えたいです。」

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:SOLOMOTO 2012年10月23日記事より抜粋)




ほい、今度は敏腕弁護士さん…チームオーナーとも話をつけとります。

モト3『アヴィンティア:ヴィニャーレス豪GP参戦にOK』

motocuatro-vinales-luceverde.jpg ★マーヴェリック・ヴィニャーレスの新弁護士パコ・サンチェス氏と、アヴィンティア BQRチームオーナーであるラウル・ロメロ氏との交渉は好結果をもたらしており、同チームではヴィニャーレス選手が復帰し、今週末のフィリップアイランド戦モト3クラスに参戦することを了承した。

★先週金曜夜、父アンヘルさんと共にスペインへ帰国したヴィニャーレス選手は、翌土曜日、パドック内での経験豊富かつ同分野では有名なサンチェス弁護士と連絡を取り、その助言に従いオーストラリアへと向い、金曜日の走行テストに参加することとなった。

★ヴィニャーレス選手を説得した後、サンチェス弁護士はアヴィンティア・チームオーナーであるロメロ氏と連絡を取った。ロメロ氏は当初、同選手の復帰を保留し、決断はスポンサー陣(アヴィンティア、ブルーセンス)に任せるとしていたが、最終的に許可が下り、オーストラリア現地時間朝4時に下記の公式声明が出された。それによればオーストラリアGP参戦前にヴィニャーレス選手は会見を開き、みずから謝罪をしなければならない。

★今季、ヴィニャーレス選手はレプソルからの支援を受けていたが、来季に向け契約更新はなされていない。オートバイ世界選手権のメインスポンサーであるレプソルからの支援は、金銭面だけでなくモト2/モトGPクラス昇格への踏み台になることも意味している。

★ヴィニャーレス選手は今季、約35万ユーロ(約3600万円)の契約を交わしており、世界選手権3クラスにおける上位10位以内の収入となっている。

★2012年10月23日午後7時24分(スペイン時間)、チーム・ブルーセンス・アヴィンティアからの公式声明
《マーヴェリック・ヴィニャーレスは当チームよりオーストラリアGPに参戦すべく、フィリップアイランドへと向っている。
同選手はチームおよびスポンサー、また、今回損害を被った人々全てに対する謝罪を公表しており、明日、オーストラリアへと向う予定。
当チームでは通常通りレース参戦が可能な状態であり、同選手が最良のコンディションで出走できるようサポートしていく。
コースに降りる前に会見を設け、ヴィニャーレス選手より公式の謝罪が発表される予定。》

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro 2012年10月24日記事より抜粋)



まぁ、大金がうごめく大人の世界…本当に色々あるんでしょうねぇ…
しかっしねぇ〜パリス・ヒルトンの巨乳をチラ見してたのが、遠い昔のようですね…
この頃は、走れるだけで嬉しかったのかなぁ…

paris-vinales.jpg


そうそう、お馴染みデニス・ノエス御大(ジャーナリスト&ケニー・ノエス父)がこんなツイートしとりました…

《マーヴェリック&BQRの件は当事者にしか分からない理由がある。知らないことについて意見するのは『簡単』すぎる。私は何も言わないよ。》


知らないことは言わない…クリックPrego
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