MotoGP

ロッシが語る:引退、マルケス裏切り、アガシ復活、リンダ交際…etc

『ロッシ=復讐:もう騙されない、39才までレース参戦する』

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★ヴァレンティーノ・ロッシが開幕戦を前にして、地元タヴッリャにある『VR46』社で次のように語った。

【毎朝、目覚める度に何を思う…】
「とりあえず、どんな目覚めかってことが重要で…まぁ、起きて30分はがっちり考え事はしないで、シャキッと目が覚めるようにしてますね。」

【『あぁぁ〜とんでもない事をしてしまったなぁ』なんて思ったりは…】
「自分がやった事に対し胸を張ってられるんで。それに、常に先の事を考える方だから。今朝もそうですよ。まず一番に思った事は『あと1周間で開幕か。遂に本当に始まるんだなぁ』ですね。」

【ディエゴ・マラドーナやカール・ルイス、モハメド・アリ、アイルトン・セナ、マイケル・ジョーダン、ウサイン・ボルト、ロジャー・フェデラー等、著名スポーツ選手の名前が並ぶ際には、常にそこにロッシ選手の名もあるが…】
「本当に名誉なことですよね。多くは、僕が子供の頃に目にしてきた選手達だし、僕がやってるスポーツで、他のスポーツのNo.1選手らと比較されるほどの所にまで到達できたと思うと、ニヤニヤしてしまいますよ。」

アンドレア・アガシ選手は自叙伝『Open』で、テニスへの深い愛情と共に憎悪も語っていたが…】
「その本は本当に面白かったですね。アガシ本人のことも大好きだけど、本の方も気に入りました。物凄い人物ですよ。それに最強で、その後、下り坂の時期を迎え、もう皆から『終わった』って言われてね。ところが、髪も剃って、鍛え上げ、黒尽くめで戻ってきた…No.1に返り咲くためにね。」

【自らの姿を投影してしまう?】
「そうですね。ただ彼はNo.1に返り咲き…僕はNo.1まではいかなかった…近くまではいったんだけどね。でも、その憎悪ってのは理解できないんですよ。僕はずっと2輪レースを物凄く楽しんできてるんで。嫌いだって思ったことは一度もないですね。」

【ロッシ選手は常に若々しく、2輪レース界のピーターパンといった感じだが…】
「年齢より若く見えるって言うのは、僕としては2つ要因があると思ってるんですよ。1つはちょっと遺伝のお陰かな。もう1つは頭のなかで思い描いてること…自分がやってる事のお陰でしょうね。まだ現役を続け、若手ライダーと常に接触し…そう言うことが助けになってるんでしょ。引退したら、その翌日にはちょっと一気に老け込むんじゃないかって思ってるんですけどね。」

【ロッシ選手のドゥカティ時代、ステファニアお母さんがロッシ選手の映画をブラッド・ピット主演で作って欲しいと言っていたが…】
「(ブラッド・ピットが)バーリー・シーンの映画を作るって聞いたんだけど、見てみたいですねぇ。ブラッド・ピッドが絡んでるってことは、つまり、物凄い俳優が出てるハイレベルな映画になるってことでね。でも、ピットはビッグだし、イケメン過ぎるな…もうちょっと不細工な方が良いでしょう。」

【王者ロッシに一人の時間などない?】
「まれに、そう言うこともありますよ。一人でいて、どんな感じかに依りますよね。ヴァスコ・ロッシの歌にあるじゃないですか…『一人でいるのは良くない…不屈の男達にとっても(下記映像)』って。ごまかす人間も多いけど、一人になると本当に自分に向き合うことになるじゃないですか。自問自答してね。デリケートなもんですよ。」



ルイス・ハミルトン選手などはロサンゼルスに行ってはパーティー三昧で…有名人の多くはモンテカルロやドバイに行くが、ロッシ選手はタヴッリャで過ごすことにしている…】
「人間関係の問題でしょ。僕はツイてる方なんですよ。幼なじみの親友が多い方だと思うんでね。昔なじみで、信頼できるって分かってる連中だから。そう言った地元ならではの事を本当によく感じるんですよ。僕だって、ちょっとあちこち行ってみたいなぁって思うこともありますよ。ハミルトンみたいにスーパーボウルを観に行ったり、リアーナとリオのカーニバルを観に行ったり。でも、実を言えば…何もする気ないんですよね(大笑)。タヴッリャで満足してるんで。(タヴッリャにいると)レースに向けて出発するのも嬉しいし、帰ってくるのはもっと嬉しいし。ここが僕の居場所で、ここにいるのが良いんですよ。」

【つまり、ウッチョ(※心の友)やアルビ(※『VR46アカデミー』運営の片腕)、馴染みの友人らがいなかったら、今のヴァレンティーノ・ロッシはいないってこと?】
「おそらく、そうでしょうね。あの2人って言うのは、その他諸々を始めようかって思った際に信頼できる…てこの支点みたいなもんなんですよ。」

【いまや『VR46』は約90名が働く企業だが、実業家にもなるとは思っていた?】
「2007年に僕の人生は変わったんですよ。それ以前から分かってはいたんですが、もうロンドンには住まないって決めてね。なんて言えばいいのかなぁ…こうして何年も経って思い返してみると、あの税金問題はラッキーだったともいえるでしょう。タヴッリャに住んでるからこそ、地域の役にも立てるんじゃないのかなぁなんて思ったりしてね。あの頃から色々なアイデアを出して、始めてきたわけだから。今は満足してますよ。良い人生でしょ。朝、目が覚めたら、なんでもここにあるんだから。何をすべきか、どこに行くべきかが分かっていて、自分の仕事があって。優秀な実業家て言うよりは、運良く、よく働く人間に出会えたってことですね。」

【タヴッリャには、あとはロッシ選手の博物館を作るだけ?】
「構想を練ってる最中なんですよ。収蔵するものは豊富にあるんで、すごく良い物ができるんじゃないんですか。ただ、既にけっこう動き出してるとは言え、博物館を作るにはもう何年かかかるでしょうね。」

【ロッシ選手は、失敬な奴には厳しいと言われているが…】
「『厳しい』ねぇ…まぁ、残念ですねってことで。」

【マルケス選手とは、関係の修復はない?】
「ありませんね。ああ言うことがあった以上、僕ら2人の間に個人的な関係が生じることは二度とないでしょう。僅かな可能性もね。ただ、今後もサーキットではライバル関係でいなければ…できれば、もう何年かね。そこでは互いに敬意を払うべきであって。そこが重要でしょう。」

【マルケス選手のことを過大評価していた?】
「なによりも、マルケスには騙されてしまったのだから。本当に裏切られましたね。僕のファンだなんて言って昇格して来て…ところが、全て糞ったれでね。もうちょっとで信じるとこでしたよ…こっちは大人のライバル関係でいく状態になってたのに、コースで全力を尽くし、コースの外でも同じ態度でいてね。ところが、むこうは全て嘘っぱちだった。アッセン戦の時に分かったんですよ…(マルケスは)僕を負かした時だけ友達ヅラするんだって。あれじゃあ、分かりやす過ぎですよ。」

【ロッシ選手は時々、アラン・プロストとアイルトン・セナの写真をTwitterしているようだが…】
「セナがレースに出てた頃、応援はしてなかったんですよ。あんまり感じが良くなくて。僕は(ナイジェル)マンセルの方を応援してました。(セナが)フェラーリに移籍してからはプロストでしたね。でも、あの1990年の鈴鹿戦でセナがした事は実に気に入ってますよ。(その前年に)やられてるんだから、翌年に為すべきことを為したわけで。度胸がありましたよ。」

【それはモトGP参戦者への警告?】
「(大笑)そう言う機会があるものかどうか。」

【もしF1に移籍していても、本人自身は今のままだった?】
「僕としては、そう思ってます。でも、(移籍しなかったことを)後悔したことは一度もないですよ。物凄い夢だったろうけど…でも、本当に難しいですよね。2輪の方を辞める気にはなれなかったんで。これで良かったですよ。」

【誰と勝負してみたいと思う?】
「もちろん、ケヴィン・シュワンツですよ。好きなライダーなんでね。でも、ジャコモ・アゴスティーニやマイク・ヘイルウッド相手にレースをするのもけっこう良いでしょうね。」

【ロッシ選手は常に再形成してきたわけだが…何がバネになっているの?】
「経験に操縦の才能、常に身に着けていられたのは…各マシンにどう自分を合わせていくかを理解するに足る頭脳ですね。それから謙虚さも。『僕はヴァレンティーノ・ロッシさ。9回タイトルを取り、やるようにやってれば上手く行くんだ』なんて言ってたら、もの凄く大きな誤りでしょうね。そんなことを言ってたら、こうしてやってはいられないでしょうね。」

【また始まるわけだが、1年前と比べ、違いを感じる?】
「けっこう良く似てますよ。テストの出来は良くなってたけど、去年はこれ以上ないってぐらい良いスタートを切ったから。キャリアでも一、二を争うような好レースでね。あれをまたやるのは難しいだろうけど、少なくとも表彰台には上がりたいですね。」

ペナルティ・レギュレーションが変わったが…】
「何をどうしたのかよく知らないんですよね。ただ、『ヴァレンティーノ・ロッシには関係ない。モトGPを仕切ってるカルメロ・エスペレータの友達なんだから』って言ってるのをよく耳にするんだけど…そうじゃないってことは証明されたじゃないですか。セパンでペナルティをかけられ、ヴァレンシアでチャンスに賭けられていた方がどれだけマシだったか。ところが、レースディレクションにあらゆるチャンスを奪われてしまってね。」

【倒すべきライダーはホルヘ・ロレンソ?】
「彼とマルケスですね。今のところ、ロレンソの方がもっとだけど。」

【契約更改については?】
「(今シーズンの序盤)5〜6レースぐらいででしょう。でも、僕としては後2年続けるってけっこうはっきり思ってるんですけどね。やっぱり、ヤマハでね。それ以上は、もういいですよ。白髪も生えてくるだろうしね。でも、39才なら4輪レースに10年ぐらいは出られるんじゃないかなぁ。ル・マン24時間とかダカールとかの魅力的なレースなんかね。でも、その辺のレースも早起きなんですよねぇ。」

【モトGPに自身のチームを参戦させる予定は?】
「モトGPは別物だから。あまり惹かれませんね。モト2やモト3では満足できるでしょ。特に僕は若手の育成に手を貸したいんで。」

【家事の方なんかは?】
「悲惨なもんですね。料理はできないし。いつか覚えたいとは思ってるんだけど。でも、整理整頓はしてますよ。綺麗にしてね。」

【(交際中の)リンダさんのために料理したこととかは?】
「リンダのために料理したことって一度もないですね。一度もない。いつも彼女の方です。」

【リンダさんと上手く行ってる秘訣は?】
「筋道の通った科学的なことなんだと僕は思いますね。彼女は僕より若くて、僕と似たような仕事をしてるでしょ。2人とも常に一緒にいないってことにも慣れてるし。ちょっと落ち着かない生活でね。僕はこうして大人になったし、これからも僕の生活はずっとこんな感じでしょう。」

【ロッシ選手の両親は、時々、『そろそろ孫を…』なんてことを話してるが…】
「ちょっと諦めてると思いますよ。僕に関しては、まだまだ時間がかかるって分かったから。もう母なんかはルーカ(異父弟)の方に期待をかけてると思いますけどね。」

【昨年はF1のセパン戦でフェラーリのヴェッテル選手が優勝し、ロッシ選手はカタールで優勝。来週の日曜日(※3月20日を指す)には両選手ともまた開幕戦を迎えることとなるが…】
「ヴェッテルが優勝したら、良い兆しでしょう。でも、なんでも有りの状況だから。色々と変わったしね。去年は出だしは良かったけど、最後が悪くて。あんなに良い出だしじゃなくてもいいから、最後の最後まで強くありたいもんですね。」

(2016年03月11日『La Gazzetta dello Sport』記事参照)


なんか…今、ロッシ選手とリンダさんが喧嘩してるって…
3月14日付け新聞のスクープになってました。

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●ロッシ『レースペースはロレンソと変わらない』

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POSTED COMMENT

  1. ミン より:

    そこまでシュワンツに注目するならシュワンツが貴方とマルケスの問題についてした発言を読んで欲しいものですなぁ。でも他は大人な発言なのにマルケス関連だと急に子供っぽくなるのは、あぁロッシなんやなぁと思ってしまいます。

  2. いたたわ万歳(浅) より:

    >【契約更改については?】
    「(今シーズンの序盤)5〜6レースぐらいででしょう。

    表彰台の回数で決めるのかな?
    それとも優勝回数かな?
    はたまたポイントの順位かな?

    キモチ良く走って頂けますに!!

  3. motobeatle より:

    どんなに能力があろうと、どんな立場の人であろうと、時の流れというものに抗うことは出来ません。
    時にそれによって手痛く処断がなされる時もあります。
    今後、彼はどうなっていくか?
    見守りたいです。

  4. りゅ より:

    リンダ嬢とはたぶん『終わり』だろうみたいな記事も出てたような!?
    でもこのインタビューを読む限りでは、そんな雰囲気ではない感じですけどね。
    まぁ下世話な話っちゃあそうなんですけど、ヴァレにとって彼女とかウーチョさんて外側から見えてるよりずっと大きい存在のようだし、ちょっと心配かな?
    でももう長いことつきあってるから夫婦みたいなもんだろうし、そら喧嘩もしますわな・・・

    それにつけてもプレカン楽しみ・・・ドルナさん席順に気をつけて!ww

  5. 9191 より:

    ロッシはもはや老害てしかなくなった。

    • com より:

      老害というのがMotoGPライダー・ロッシに対する評価なら、開幕して彼の走りを見てからで良いんじゃないですかね

    • masumix より:

      口だけばかりならば老害ですけどね。実際速いのでね。
      老いてはますます壮んなるべし

  6. ごもっともっていうか、

  7. doblecutaway より:

    受け取り方は色々だと思うけど・・・
    今の状況では、そう言う言い方しかできないんじゃないのかな?お互いにお互いの言い分があって、もはやそれは交わらないものなんでしょう。そう思えば、ロッシの言い方は理解できる様な気がする。
    願わくば、ロッシの言うようにサーキットではお互いに敬意を払い合うライバル関係で、我々ファンを(場外ではなくて)コースの上のバトルで魅了して欲しい。

  8. horizon より:

    老害ガンバレ~ヽ(*´∀`)ノ

  9. maxtu より:

    この記事は話題が飛びまくってるから(笑)人によって受け止めるポイントが違いますねぇ。
    自分は博物館、実業家に興味を持ちました。まだ現役だけどかつてこれほどキャリア後の準備が整ったレジェンドライダーも珍しい。
    大抵は満身創痍になって引退、細々とレースに関わるか余生を過ごしてますからねぇ。
    30歳半ばで引退しても残りの人生も長いんだし、引退後の事は大きな岐路ですよね。

    ぜひヴァレンティーノ博物館造って欲しいです。

  10. MISAMARI より:

    才能というのは、その事についてどれだけ努力できるか、その努力できる力の事を”才能”と呼ぶのだと言った人がいましたが、その点では間違いなくロッシには才能があるのだと思います。

  11. GAP より:

    まあいろいろ含め
    それぞれのライダーの個性、と捉えては
    いかがでしょうか。

    ゴシップも良いとは思いますが
    要はレース!やっぱレース!!

    今予選見終わりましたがミシュランに代わりライディングスタイルも変えてきてたり
    今期も楽しみです!!

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