MotoGP

アレックス・リンス『イアンノーネは本当に大変』

『リンス:イアンノーネは本当に大変』

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★今年の期待の新人だったアレックス・リンス(スズキファクトリー)はケガに見舞われ、大活躍のヤマハテック3の新人コンビ(ザルコ&フォルガー)の陰にすっかり隠れてしまった。

★リンス選手のコメント。

「シーズン序盤にしても前半戦にしても、期待通りにはいきませんでした。カタール開幕戦は9位と好調だったんですけどねぇ。でも、その後は悪運に見舞われてしまって。アルゼンチンではレースの前に足首をやり、次のオースティン戦では尺骨と橈骨を骨折してしまって。これまで毎年ずっと、こんな風ではなかったんですけどねぇ。
でも、まぁ、ちゃんと治って、復帰できたってことが重要なんだし。アッセンもザクセンリンクも手に痛みはなかったし、今はリズムを掴んで、前進できるような準備をしているところです。」

【後半戦の目標は?】
「正直に言うと、後半戦の目標はまだ考えてないんです。ヴァレンシア最終戦が終わった時に、自分が仕上がっているって思えたら良いなぁ…と。来シーズンに向けて、きちんと学習できれてば良いなぁと思ってます。もっともっと成長していかないと。今年はまだ何レースも残ってますしね。と言うわけで、後半戦の目標はヴァレンシア最終戦前に仕上げていくこと…来季、好結果を出せるよう十分に経験を積むことですね。」

【モトGP機とモト2機の違いは?】
「当然のことながら、モトGP機の方がより完璧なマシンですよね。モトGPクラスと言えば、世界選手権の最高峰なんだし、『楽だよ』なんて言う人はいないでしょ。それなのに、思いもがけないようなことが起きてしまって…ヴァレンシアテスト2日目には転倒して背中を負傷してしまうし。予想もしてなかったことでした。マシンの馬力が凄いことは分かっていたんですが、慣性の力で全てが5倍ぐらいになってしまうんですよね。」

【ここまで、おもに学んできたことは?】
「今のところは、コントロールですね。まぁ、ある意味においてってことなんですが…早々に適応できたのはアクセルコントロールです。マシンは馬力は物凄いけど、コントロール(電制システム)も凄いんですよ。
レースが始まり、アクセルを全開すると、マシンにスリップやスピニングが出始めるもんなんです。5周もすると、タイヤは逝ってしまうし。
テレメータのデータを比較すると、この辺の分野で僕はけっこう合わせていけてるんですよ。なかなかコントロールできてるんです。」

【スズキとは2年契約だが、その後は?】
「正直に言うなら、そう言う質問は想定してませんでした。まぁ、あと数年のうちにモトGPトップ陣と競り合えるようになっていたいですねぇ。」

【トップ陣は遥か彼方にいるような感じ?】
「リザルト的には…FP2の結果とか、タイムとかからすると、トップグループに追いつくにはもっと改善していかないと。でも、結局のところ、僕に足りないのは経験であって、特に、彼らに付いて行くための操縦経験ですよね。」

【現在、不調のスズキとしては、リンス選手にも指標になってもらいたがってる?】
「物凄く信頼されてるって感じますね。実は、スズキと言うのは本当にアットホームはチームなんですよ。僕のことを本当に好いてくれていて…ここまでの諸々は本当に残念でした。僕の実力を発揮できなかったんでね。でも、まぁ、少しづつ伸びて行けてるんで。もちろん、僕としてはもう今から指標になりたいぐらいなんですが、操縦がまだまだだから。だからこそ、できるだけ早く前に出て行きたいんですよ。
これまで所属してきたチームに関して、僕はいつもツイてるんです。ボックス内がいつも良い感じでね。今も良い雰囲気ですよ。そして、あらゆる面において、やるべき時はちゃんとやるって感じでね。でも、ちょっと違う感じなんですよね。なんて説明したら良いものやら…とにかく、なにか違う感じなんですよ。」

【去年のヴァレンシアテストの際、モトGP昇格に向けての体力トレーニング計画があると言っていたが…】
「ケガのせいで計画がちょっと変わってしまって。アッセンでまたケガをして、腕の力がちょっと必要だなって気づいたんです。すばやく方向転換するのが大変で、イアンノーネと比べると、その辺でタイムロスしてたんですよ。
確かに当初の計画は変更せざるを得なかったですね。今は違うトレーニングをしています。」

【スズキはリンス選手がイアンノーネ選手の良いライバルになってくれたらと期待している…】
「イアンノーネに起きてる事はねぇ…あれは本当に大変ですよ。ドゥカティに4年いて、スズキに乗り換えるって言うのはねぇ。あらゆる習慣を変えなければならないでしょ。マシンは100%別物なんだから。マシンのポテンシャルを上手く引き出せるようになれば良いんですけどねぇ。」

(2017年07月13日『Motorsport.com』記事参照)


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『Vol. 148』は、マルケス選手がザルコ選手のアグレッシブな操縦を擁護していた話!!

イアンノーネ選手と言えば、スズキの伝説ことケヴィン・シュワンツ御大から大々的に説教コメントが出てました。
「スズキは金曜FPを2回とも最下位で終えるようなマシンじゃないんですよ。最下位ってもんが、どれだけキツいか分かるかい?」等々、怒りまくり…
詳しくはこちらでどうぞ。

【2017 ザクセンリンクGPまとめ ホンダ&スズキ】[2017年07月07日 発行 Vol. 148

●スズキ:怒シュワンツvsイアンノーネ飄々まとめ
・イアンノーネ「問題解決は僕の担当じゃない」
・怒シュワンツ「イアンノーネよ、スズキに謝れ」
・イアンノーネ、シュワンツをおちょくる
・責任はマシンとライダー半分ずつ?
・イアンノーネ、リスクも負う

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いや、他人事じゃない…
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