MotoGP

『ロッシは辞めるべき、ドヴィ復帰は困難、マルケスは気持ちが先走ってる』アルベルト・べルガーニ

『ヴェルガーニ:ロッシは辞めるべき、ドヴィ復帰は困難、マルケスは気持ちが先走ってる』

★ダニーロ・ペトルッチ(KTMテック3)のマネージャーことアルベルト・ヴェルガーニ氏(61才)は、25年間、『Nolan』の社長を務めた後、現在はミラノで『Opinion Leader』社を運営している。

★7月27日、ヴェルガーニ氏が次のように話した。

[ 前編はこちら ]

【貴方にとって二輪レーサーのマネージャー業は、仕事というより楽しい趣味と言う感じで…】
「ダニーロの場合も、彼の方から言ってきたんですよ。
彼の様子を見ていたら手を貸してやらねばと言う気持ちになって、とりあえず、ライダースーツやヘルメットを調達してやり…その後、本人から『マネージャーをやって欲しい』と頼まれましてね。
面白いもんですよ。ただ、カルロス・チェカから始まって、次はメランドリ、そしてペトルッチでしょ…道は険しかったですよ。でも、3人とも、満足させてくれました。ダニーロがムジェッロで優勝したのなんか、二輪レース史上に残る勝利ですからね。
ダニーロが『成り上がりライダー』だって言うのも、良いじゃないですか。そう言う経歴であるべきライダーなんでしょうねぇ。それなりのレベルに上がれるまでにサポートできて、本当に嬉しいですよ。
ツイてもいましたしね…タイミング良く、すっと隙間に入り込んでいけたから。
ドゥカティファクトリー昇格の時なんかねぇ…あのロレンソの一件を思うと…まさに隙間に入り込んだって感じでしょ。
ドメニカーリ(ドゥカティ社長)がロレンソと喧嘩して…と言うか、ロレンソがドメニカーリと喧嘩して、かの有名だコメントに至り…金曜から土曜日かけて全てが一変しましたからね。ああ言う時は、タイミング良く控えてなければならないんですよ。」

【貴方が初めてマネージングをした選手はイヴァン・カペッリ(F1ドライバー)で…】
「まずはヘルメットを調達し、その次にフェラーリのシートを獲得してやりました。
その後、98年にチェカに付き、2005年にメランドリ、2015年にペトルッチです。もう充分ですね…これで食べてるわけではないから。私はとにかくモータースポーツが好きで、選手らに関わっていればレースに通い放題でしょ。
まぁ、常に問題だらけですけどね。例えば、メランドリなんかは…彼を担当した会計士がこんな風に言っていてね…『マルコの場合、勝ってもうんざりする』と。まぁ、常に何かかにか、おかしなことが起きてしまうから…。
それでも、私はあらゆるメーカーと関わってきたし、どことも良好関係だしね。満足してますよ。
また他の選手のマネージャーをやる分には問題ないが、ただ、私の方からスペイン選手権に乗り込んでいって、ライダー探しをする気はありません。」

【話は変わって…アンドレア・ドヴィツィオーゾはアプリリアに入ると思う?】
「おそらく、テストライダーをやることになるんじゃないんですか…モトGP機に乗り続けられるようにね。
本人は復帰を希望してるが、ただ、ライダー交渉の現場は急激に変わってしまっているから。若手の最強ライダーが豊富にいますからねぇ…まぁ、皆が皆、破格ライダーとまではいかないだろうが。
アンドレアも、こうした状況に面食らってるでしょ。2022年に向けて、アンドレアが妥当なシートや契約にありつくのは至難の技でしょうね。あと、年齢の問題もあるし、1年ブランクもマイナスでしょ。」

【ヴァレンティーノ・ロッシについては?】
「彼はモニュメント的な選手だと思うんですよ。素晴らしい偉業を成し遂げはしたが、おそらく、現時点では転職を決めた方が妥当でしょうね。
あのロッシがあんな下位にいるなんて…熱い気持ちは分かりますよ。ただ、あれじゃあ、なんの苦行だ?って感じでしょ。スターはスターとして幕を閉じるべきなんですよ。」

ジャコモ・アゴスティーニ(1960〜70年代に世界選手権で活躍した元レーサー。計15回タイトル獲得)は、以前のように楽にリザルトを出せなくなった時点で辞めたが…】
「そうでしょ。私がヴァレの立場なら、去年のオーストリア戦でマシンが目の前をかすめて行った後に辞めてますよ。アゴスティーニのようなチャンピオンライダーの考え方ならば、ああ言うのは何かのお告げだってことになるんでしょうね。
ヴァレはそう言うものの考え方はしないわけだが…ただ、今度はモトGPにチームを参戦させるって言うんでしょ。転職するのは悪いことじゃないから。あと、4輪レースに転向もする気持ちもあるそうで…良いんじゃないんですか。
とにかく、二輪の方はスーパーチャンピオンライダーとしての記憶を留めたまま、辞めるべきですよ。」

【マルク・マルケスについては?】
「バルセロナで、エミリオ・アルサモーラ(マルケス選手のマネージャー)と話したんですが…『マルクはまだ、気持ちが身体よりも先走ってしまってる』って言ってましたよ。
1年のブランクがあり、そのうえ、右腕は満足に動かないような状態で…身体が本調子ではないわけでしょ。今は回復途中なのに、気持ちの方はいつものアレなわけですよ…見ての通りね。身体が元に戻ったら、すぐに勝ちまくるようになるでしょうけどね。
実際、ミック・ドゥーハンはケガから復帰して、無敵ライダーになったんだから。今回の一件のおかげで、マルクはさらに強くなるでしょう。もしかしたら、以前のように極端にリスクを負わなくなるかもね。」

[ 後編に続く ]

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

ドヴィツィオーゾはヤマハからモトGP復帰したがってるんだけど…っては、note『ロッシ&ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ!

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POSTED COMMENT

  1. 851 より:

    F1のカペリ、チェカ、メランドリ、ペトルッチとはまた味がありすぎる顔ぶれですね。

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