MotoGP

ペトルッチ『スズキ機だったら、モトGPを辞めずに済んだのに…』2022タイGP

『ペトルッチ:スズキ機だったら、モトGPを辞めずに済んだのに…』

★9月30日(金)、タイGP金曜セッションでダニーロ・ペトルッチ(スズキファクトリー、ジョアン・ミール代役)が、FP1で22位、FP224で位だった。FP総合は24位(+2.425)である。

★ペトルッチ選手は2021年末までKTM機でモトGP参戦し、2022年は1月のダカール参戦後、『MotoAmerica』に参戦し、先日、総合2位が決定した。

★ペトルッチ選手のコメント。

【今回の代役参戦については?】
「(『MotoAmerica』のレース前、個人マネージャーの)アルベルト・ヴェルガーニから代役参戦のことを言われ、負けてしまったんだから『よし、出よう』って思ったんですよ。
26日(月)の朝6時にアトランタを出て…うちの弟とその彼女に『イタリアに行って、ツナギを取ってきて』って頼んで送り出し…タイには28日(水)の午後に着いたんだけど、ツナギが到着したのは今朝だったんですよ。まぁ、すべて上手くいきましたね。
スズキ機は超クールでねぇ…これに乗れる喜びを、なんて説明していいのか分かりませんね。」

【乗りなれてるV4エンジン機と比べ、スズキの並列4気筒エンジンはどう?】
「すぐに乗りやすいって思いましたね。FP2では惜しいことをしてしまって…イエローフラッグに2回つかまり、しかも、その後はグリーンゾーンに乗っちゃってねぇ。ムカついてるけど、嬉しくもあり…とにかく、全選手、拮抗しまくってるんだし。
もし去年、このマシンに乗れてたら…モトGPを辞めずに済んだんですけどねぇ。日本機は初めてだけど、ライディングポジションとかエンジン出力がけっこう違うんですよね。
金がないのが悔しいですよ…あったら1台買うのに…(笑)。」

【今年は3メーカー機で、3つの大会に出てるわけだが…】
「今シーズンのことを詳しく聞かれると、ちょっと戸惑ってしまうんですよ…いつ、どこで何してたっけ?と思って。KTMやドゥカティ、スズキには本当に感謝してます…それぞれのベストマシンに乗せてもらってるんだから。
去年はあまり楽しめなかったけど、今年は考え方を変えてみたんですよ…今回のことなんか、二輪レース業界からの物凄い贈り物なわけでね。」

【来年については?】
「来年のことは分かりません。今年だって、こんな風になるとは思ってなかったし…びっくり箱みたいに次々とチャンスが巡ってきてくれてねぇ。
来年、ダカールには出ませんよ。2024年の計画準備をする予定なんで。なんとしてでも上手いことやりたいんですよね…ずっと胸に暖めてきた挑戦だし、通常、オートバイでは味わえないような手応えのはずなんで。
あと、いくつかオファーが来てるんですが、まだ決めてないんで。」

★スズキのリヴィオ・スッポ氏(チームマネージャー)のコメント。

ミザノGPでの代役オファーは断られてしまったが、今回はついにペトルッチ選手を引っ張り出すことができ…】
「ダニーロのことは大好きなんですよ。以前、ダニーロがアプリリア機で苦労してた時、ドイツ戦で強い走りを見せてたことがあったんですよ。
その時、私はパオロ・カンピノーティ(プラマックのチームオーナー)に向かって、『あの選手はどんどん上に上がっていくだろうね』と言ったんです。
実際、その後、ドゥカティファクトリーまで行ってたでしょ。
二輪レース好きで、ペトルッチのことが嫌いな人間なんていやしないから。他の選手とはちょっと違うコースでモトGPクラスまで辿り着き、レース優勝までしたんですからね。
しかも、あのキャラでしょ。ダカールでも強い走りを見せてたし。
ドゥカティに感謝しますよ…今回の代役参戦を許可してくれたんですから。」

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram

アラゴンGP決勝戦を左右した6つの鍵については、無料noteでどうぞ!

created by Rinker
タカラトミー(TAKARA TOMY)
¥4,630
(2024/11/07 04:17:08時点 Amazon調べ-詳細)

POSTED COMMENT

  1. maxtu より:

    ダカール車、市販車ベース、GP機と2輪が好きなんだねぇ
    さすが元白バイ乗りだけに納得
    来年は世界耐久レース参戦して鈴鹿8耐なんてどうですかね?

  2. としあき より:

    >KTMやドゥカティ、スズキには本当に感謝してます…それぞれのベストマシンに乗せてもらってるんだから。
    これはKTMとDUCATIに対するジョークというか皮肉だよね
    (motoGPでのことならともかく)

    ダカールでのKTMのチーム体制はマシントラブル等も酷いもんだったし
    DUCATIに対してもモトアメリカでは「セコハンマシンに新しいタイヤ二つつけただけ」って
    かなり雑な扱いされてた訳で…
    それでほぼ初乗りコースばっかで年間2位はすごいですよ本当

    ペトルッチが来年の予定をまだ明らかにしてないのは
    両メーカーの扱いが改善するかわかんないからですよね
    SBKDUCATIはバウ居るし…チャンピオン取れそうでそう必要とされてない感じ…
    にんじんとしてぶら下げられてたSBKシートもあっさり消えたし…
    KTM以外でダカール行こうよペトルッチ

  3. タディの星に願いを より:

    今回が試金石となり再評価されるといいですね CRT の頃からなにかと干されそうだったペトルッチ これからは強い計画をもって売り出していけばいいと思う

  4. マッター より:

    スズキ機だったら、モトGPを辞めずに済んだのに…
    でも、当のスズキが止めちゃいますからー!
    残ねーん!
    懐かしいね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP