『タルドッツィ:なぜバニャイアのスタートが酷かったのか?』
★9月27〜29日、インドネシアGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選4位、スプリント首位、決勝3位だった。現在、総合2位(-21ポイント)。
★決勝ではスタート時にマシンが跳ねて、グリッド4位から6位まで落ちた。終盤ぐらいから徐々に追い上げ、3位を獲得した。
最近のバニャイア選手はスタートが不安定なようで、今回、本人は「クラッチの反応がいつもと違っていた…スタート時にはウィリーを起こし、その後はリアタイヤがスリップし始めた」と話した。
★ドゥカティのダヴィデ・タルドッツィ(チームマネージャー)が、イタリア衛星放送『SKY』のインタビューで次のように話した。
【決勝のバニャイア選手はスタートが悪かったが…】
「前方スタートだとタイヤの熱入れが上手くいくが、後方スタートだと熱入れするにはブレーキングで無理をしなければならず…
よくエネアやペッコがやってますが…とにかく、タイヤが適温になれば、2人ともなかなか良いタイムを出しますからね。
1年ぐらい前に投入されたのだと(※タイヤを指している模様)、そんな感じなんですよ。」
【最近のバニャイア選手はスタートがいまいちだが…】
「シーズン序盤はマルティンのスタートがいまいちだったんですが、最近は実に上手くなってね。
ペッコの方は4戦ぐらい前からスタートが悪く、原因を突き止めなければならないんですよ…尋常じゃないから。
クラッチ操作が安定しないんで…次から何か投入できればと思ってます。」
【同じマシンのマルティン選手が好調なのだから、技術的な問題ではない…?】
「マシンも技術スタッフもドゥカティのですからねぇ…マルティンのチーフメカニックや電気エンジニアも、ドゥカティから派遣されてるんだし。
ジジ(ダッリーニャ)も常にチェックに行ってますしねぇ…問題がないか、上手くいってることやマズいことなんかがないかを確認してますから。
ここ日本で本格的な検証をする予定なんで、何か分かったらお知らせしますよ。
ペッコ自身の問題じゃないかって言う説もあるんだが…まぁ、もともと大きなスタートミスをしない選手なのに、ここ最近は常に問題になってますからね。
ペッコ自身に何かあるのかもしれないし…とにかく、解決しないと。」
【これまでずっと、スタートが得意な選手だったのに…】
「実に良いスタートを切るんで、『ペッコが勝つとつまらない』なんて言う者も多いんですよ…最初から首位で逃げ切るもんだから。実際、7戦中6戦で独走逃げ切りレースをやってますからね。
とにかく、今は何がどうなってしまったのかを突き止めないと…。」
【タイトル争いは、いよいよバニャイアvsマルティンの2人に絞られたようで…】
「ここから先は2人共どれだけ速く走っても、ミスだけはしないよう気をつけて走らないとね。
今日のペッコのように、判断しながら走るようになるでしょう…今日はリスクを負わないようにしてたから。
今日のマルティンは誰よりも高い力を発揮し、実に上手かったですよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
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離脱が決まっているマルティンの事も気遣ったコメントをしているのが素敵。
チャンピオンになる事から
チャンピオンであり続ける事の苦しみは
本人しか分からないでしょうからね
それでも
チャンピオンになると言うことは
素晴らしい事で
その良さもまた本人しか
分からないでしょうね
ペッコがんばって!
ペッコはここ最近、スタート前にやたらクラッチを握っては離す動作をやりまくってるのには何か意味があるのかな?
もしくはちょっとスタートを気にしすぎてることの表れかと見てました。
マルティンは落ち着いてメチャクチャ低く伏せて、職人のようなスタートを決めてて渋いのよね。
と思ったら、スプリントではベッツェッキとジャナントニオもクラッチニギニギやってたので、ドカではなにか意味があることなのかもですね。
話は変わりますが、浅草にGPライダー集結してて最高に楽しそうで羨ましいですねー!
スタートで下降デバイスがフルに効いた状態で、あんなにフロントが浮いたり、リアがスピンするとは、普通は考えられないよね。
ドゥカの年式固有かワークス機特有の問題なのか判りにくい話だなあ