MotoGP

L.カピロッシ『あんまりドゥカティが良く働くんでビックリした』

モトGP『カピレックス:ドゥカティ、危険なのは混乱すること』




ミザノGPで発表された通り、あと残り3戦でローリス・カピロッシ選手がヘルメットを完全に脱ぐこととなるのだが、ここ最近のレースでは悪魔か何かに呪われたように全てが上手くいかず、ここに至ってまだケガに付きまとわれている。
アラゴン戦ではエリアス選手に接触して転倒リタイヤ、その際、以前から痛めていた右肩が脱臼してしまった。手術には至らなかったものの茂木戦は棄権となり、今回のフィリップアイランド戦に復帰すべく患部をずっと固定させてきたのだ。

肩の回復具合についてカピロッシ選手は、
「鎖骨はただ今、治癒中ってところで、プール療法のお陰でほぼ完全に肩が動くようになりました。体力面でも悪くないですね。」と話す。デスモセディチでコースを走る分には充分だそうで、
「好きなコースなんですよ。ドゥカティもいつも調子良い所だしね。多分、日程において他と違うからかなぁ。あと、まだ3戦あるんで、すべてを享受したいですね。こう言うアドレナリンが沸き立つ感じがね、恋しくなると思うんですよ。

ドゥカティが抱える問題について
カピロッシ選手は世界選手権へのデビューもドゥカティからで、まさにそこでキャリアを閉じることとなる。そして、そのドゥカティはかつてないほどに苦しいシーズンを過ごしているのだ。テストライダーの話などは来なかったのかと聞くと、
「何も言われなかったし、僕の方でもはっきりしてたんでね。完全に辞めたいんです。」と声を大にする。
カピロッシ選手ほどのキャリアならば2012年に向けたドゥカティ機の開発にも有用だろうし、ロッシ・ヘイデン両選手がGP12機のテスト期間を消化してしまった今となっては特にだ。WSBのカルロス・チェカ選手に助けを求めているほどなのだから。その点については、
「マシン開発にとってワークスライダーと言うのは代替がきかないものでね。色々なライダーが参加したら、ただただ混乱するばかりでしょ。あまりに意見が多すぎてね。」と。

アイデアは明瞭に
ここ何ヶ月ものドゥカティの努力は否定できないものである。
「一体どれだけ働くんだってね…びっくりしましたよ。新たな箇所にどれだけ手を加えたことか。」
しかし、アイデアを混乱させる危険も多くはらんでいるとカピロッシ選手は言う。スズキ時代にレース毎に新パーツを試していた経験からの発言だ。
「適切なセッティングのためにね、新たな箇所がしっくりするまでに時間をかけなきゃならないもんですよ。じゃなきゃ、上手くいってる箇所までお釈迦にしてしまう。レースウィークエンドの最中にテストしてるなら特にね。速く走ることも考えなければならないわけだからね。」

成功を目指し正しい方向に真っすぐ進み続けるには、チーム内に確固とした指針があることが重要であり、カピロッシ選手も次のように言葉を締めくくっている。
「基本となるのは、選手らを、そして多くのテストをきちんと指揮する能力ですね。」


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年10月13日






かピロッシのニックネーム…どうしても『カピザウルス』って記憶してしまうんですよ…


残り3戦で100回目の表彰台がありますように…祈願クリックPrego

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