MotoGP

V.ロッシ『僕はブリヂストンタイヤが恐い』

モトGP『ロッシ:ブリヂストンが恐い』




先週、ヘレスで行なわれていた走行テストを最後に、常とは大きく趣きを変えたオートバイ世界選手権が幕を閉じた。
開幕時にも大きな変化のあったシーズンではあった。
スピース・シモンチェッリ両選手がワークスへと昇格し、ストーナー選手はホンダへと復帰。そして、ヴァレンティーノ・ロッシ&ドゥカティと言う期待の声も高いコンビの誕生。
しかし、それも苦い響きで閉幕することとなる
苦難のロッシ、スズキの撤退でモトGP参戦マシンは減り、そして、マルコ・シモンチェッリ選手の死だ。

シッチについては多くが語られた。
数々の思い出や、虚ろさ、恐ろしいほどの静寂の中、彼の抜けた穴はあまりに巨大で、非現実的と言っても良いほどだ。
そのシッチと共に巻き起こったある議論。転倒やケガにより危険度の高かった今回のチャンピオンシップに、電子制御システムとタイヤを並行して改革しようと言う議論が巻き起こっている

ブリヂストンタイヤに関しては、既に湯水のごとく多くの記事が書かれてきた。
コーナー半ばでは信じられないようなスピードに達し、タイヤ寿命も長いのだが、硬質なカーカス故にタイヤ温度が上がりにくいと言うものだ。その結果、増加する転倒、レース序盤での安全性が危ぶまれ、最終的に悲惨な事故を生むこととなってしまった。

シッチと親交の深かったケヴィン・シュワンツ、そしてヴァレンティーノ・ロッシの両名が、『Superbike Planet』に掲載されてるシュワンツ氏のコラムにてブリヂストン問題について触れている

ロッシ選手がシュワンツ氏に次のように明かしているのだ。
《ブリヂストンに聞いたところで去年と同じタイヤだって言うわけでしょ。でも、1つ言っておきたいんだけど、去年のマレーシアでは90%の選手がハードタイヤで走っていて、今年は17台が参戦し、ハードにしたのは1台だけ。去年も今年もほとんど同じような天候なのにね。雨が降りそうだとか、気温が下がりそうだなんてこともなし。その、唯一ハードにしたのがシモンチェッリだったんですよ。》 

シュワンツ氏はこう記している。
《事故の原因と言うのはタイヤにあるように思われることが多いが、レース序盤を走ってる最中のライダーと話しでもしたら、もの凄い恐怖心を抱いてることが分かるよ。タイヤが暖まるにも、安心感を得るにも時間がかかるものでね。堅いサスペンションを使ってるんじゃないかとか、色々な改良が加えられてあるんだとか…私には分からないけど、ただ、ヴァレンティーノが真っすぐこっちの目を見ながら“僕はこのタイヤのことが恐い”って言うんだからね。》

あのヴァレンティーノ・ロッシがブリヂストンタイヤについての『証人』になるのだとしたら、それも特異な話である…。

タイヤのワンメイクを採用する場合、各マシンがタイヤに適合しなければならず、その逆は…技術開発への影響を受けながらのその逆はないのだ。シュワンツ氏は次のように言う。
《私が走ってた頃、ホンダやヤマハ、スズキ全てが同じタイヤを使ってはいなかった。たいてい、ヤマハはダンロップを使っていたんで、実際のところ、ミックスして使ってたかどうかは知らないけどね。でも、ホンダやスズキ、ドゥーハンやガードナー、私、それから時にはうちのチームメイトらも色々とミックスして使ってたもんですよ。私は全マシンに同じタイヤが使えるとは思いませんね。各マシンにそれぞれの特徴があるんだから。昔はコストの問題だったのが、今では安全面での問題になったわけだ。それから、タイヤメーカーが開発を怠るって危険性もあるしね。ブリヂストンがどうやったらミシュランやらダンロップやらを打ち破るかを突きとめる必要がないんだったら…また、その逆も然りなわけで…だったらテクノロジーの進歩はないでしょ。》

もしも他のメーカーも引き込めないのなら、せめてタイヤのミックス使用を増やすべきだろう。
《このレベルになると、しばしばタイヤで違いが出てくるものでね。ブリヂストンしかないと言うなら、もっと選択肢を増やした方が良いでしょう。とにかく、このシーズンオフ中に検証してみる必要があるでしょうね。これほど多くのライダーがモトGP機を扱うレベルになく、マシンのことを信頼できないでいると言われてるんだからね。》

この最後の指摘についてはロッシ選手も賛同せざるを得ないところで、シュワンツ氏はこう続けている。
《ヴァレンティーノは新しいマシンは良くなったけど充分ではないって言ってたね。もっともっと良くならなければって。マシンが掴みきれない、限界までプッシュするのに必要な信頼感が得られないんだってね。

とにかくロッシ選手は1月末のセパンテストまで手をこまねいているわけにはいかない。
実は、ロッシ選手は『スライディング』の練習に向け私設のダートコースを建設中なのだが、先日、モンツァ・ラリーが終わってからは気に入って使い始めているようなのだ。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年11月30日

 



別記事で紹介した『2011モトGP総合成績表』でもブリヂストンがボロクソに言われてましたが…
ぜひ、同メーカーからの反論も聞きたいですね。

いや、とにかく安心して使えるタイヤにしてあげて…クリックPrego
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POSTED COMMENT

  1. The 毒多~ より:

    ブリジストンが恐いですか・・・・・・では、ピレリーに参戦してもらいましょう。選択制にして、履く選手がいるのかな??

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