MotoGP

ストーナー独占インタビュー後編『モトGPライダーで一緒に休暇を過ごすなら…』

モトGP『ストーナー:ロッシがあんなに後ろになるとは思いもしなかった』



[ 前編中編はこちら ]

2009年末にリヴィオ・スッポマネージャーがドゥカティを辞めホンダへ移籍しましたが、その頃から既にHRCでスッポ氏とご一緒されることは分かっていたのですか?
「いいえ、正直な話、分かってませんでした。リヴィオが辞めた時はがっかりしましたよ。1人ぼっちになったって思って。ドゥカティではチーム内の問題を解決してくれてましたからね。辞めたら、僕らはボスなしになってしまって。ボス2人体制は…グアレスキ側とチコニャーニ側の2つがある状態では、全く上手くいきませんでした。チームって言うのは、全てを…セッティングのデータやスポーツ的な要素、方策的な要素、人間関係をまとめ上げられるような真のボスが必要なんです。
ホンダへはリヴィオが居るから移籍したわけじゃないです。単に、そそられるようなテクニカル・パッケージを提供されたからであって。もちろん、リヴィオがHRCに居てくれたのは喜ばしいことでしたが。」

ストーナー選手にとっての最強のライバルは?
「1人に絞るのは難しいです。ホルヘと、それからダニもそうでしょうねぇ。この2人は常にクリーンなライバルです。互いに敬意を払い合ってるし、もめ事も起きないし。ヴァレンティーノも対決するには興味深いライダーなんですが、残念ながら今シーズンはそう言う機会が巡って来なかったもんで…。」

モトGPライダーの中で、一緒にヴァカンスを過ごすとしたら誰を選びますか?
「コーリン・エドワーズ選手かスピース選手ですね。間違いなく上手くやって行けるでしょう。」

チーフメカニックのクリスティアン・ガバリーニ氏が言うには、ストーナー選手と言うのは電子制御システムをあまり使わないライダーだとか。新1000ccマシンではけっこう使いそうですか?
「チームメイトと比べても僕はかなり使わない方ですね。他のチームの選手と比べてどうかは分からないです。どんな風に調整してるのか知りませんから。電子制御を使った時の手応えは好きじゃないし、自分のスタイルをマシンに合わせてゆく方が好きなんです。自分のフィーリングをけっこう信頼してますから。もっと自由に手応えが得られるんです。1000ccに関しては来シーズンまでのお楽しみってところなんですが、正直なところ、排気量を増えたからって、そんなに変わるとは思ってませんが。」

ガバリーニチーフはストーナー選手について、弱点だったブレーキング面での進歩が素晴らしかったと言ってますが。
「そうですね。実は、そこが弱点だったんですよ。ダートトラックではフロントブレーキなしのマシンなもんですから、アスファルトコースでのレースに出始めたらとにかくブレーキングを習得しなければならないんです。ブレーキがいつも早すぎたもんですから。125ccと250cc時代には他の選手らと対決する際、そこが問題点になってました。でも、今じゃ、ブレーキング優等生の中に入ると思いますが。」

それでは今は弱点なしですか?
「いや、そんなことはないです。まだ、なりたいと思ってるような強いライダーとは言えませんから。だから、トレーニングはけっこう励んでます。なかなか向上しないんですけどね。」

母国オーストラリアのことをとても大切にされてますね。14才の時にイギリスに移住するのはキツいことだったのでは?
「難しくはなかったですよ。若くて、将来に目を向けてましたから。両親と一緒だったんですが、でも、冒険でしたね。2年後にオーストラリアに戻ったんですが、その時は離れるのが大変でしたね。当時は、ヨーロッパとオーストラリアにどれほどの違いがあるかなんて考えてなかったんですよ。」

現在もホームシックはあるのですか?
「ええ。家から離れて遠くに居るってのはキツいですよね。アメリカ人だったら、もっと色々なことが簡単だったんでしょうけど。もっと頻繁に帰れるんでね。オーストラリアの方が遠いし、そのうえ凄く高いんですよ。しかも帰国する時は、国内線に乗り換えなければならないし、自宅に辿り着くまで車で1時間もかかるんですから。」

だから、人生ずっとレースに出続けるつもりはないと良く仰っているんですね。
「40才になるまでレースに出続けたいと思ってないのは事実です。他のことができるようなエネルギーがまだ残ってるうちに辞めたいと思ってます。」




ドゥーハン氏はストーナー選手の気が変わるだろうと言ってますが。チャンピオンタイトルと言うのは麻薬みたいなもので、もっともっと欲しくなるものだと…
「(笑)ええ、本当ですよね。確かに勝つのは好きです。それができるって言う気持ちは麻薬みたいですよね。僕は勝つのは好きだけど、サーキットから離れてのんびりするのも好きなんです。」

ウェイン・レイニー氏などはストーナー選手のことをオールド・スタイルのライダーだと言ってますが。21才で結婚して、26才で第一子をもうけ…。
「ええ、ちょっとオールド・スタイルかもしれませんね。でも、自分では誇りに思ってますよ。僕はずっと自分がどんな人生を送りたいのか分かってましたから。世界チャンピオンになりたいと思っていたら2回なれたし、早く結婚したいと思っていたら完璧な妻と結婚できたし。子供が欲しいと思っていたら、あと少しで生まれるわけですが、これは凄い経験になるでしょうねぇ。」

それでは次は何にチャレンジなさるつもりですか?
「2人目の子供ですね!」

[ 完 ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Solo moto 2011年12月26日 写真




世界のトップライダーでも飛行機料金が高いとか思うもんなんですねぇ…
あっ、そう言えば、ロッシ選手もこんな風につぶやいてたことがありました。

ValeYellow46 valentino rossi 12月9日
@iloveDannyBoy Direi bene,a parte che ho speso 103 euro per 60 litri di benzina…mah…

《元気なことは元気なんだけど、ガソリン60リットル入れたら103ユーロ(約1万円)もしたんだよねぇ…まったく…》

第2子に向けアドリアーナ夫人にがんばれ!クリックPrego

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