ペドロサ『今の僕の年齢だった時のロッシ＆カピロッシは本当に凄かった…』2023 サンマリノGP

『ペドロサ：今の僕の年齢だった時のロッシ＆カピロッシは本当に凄かった…』

★9月9日、サンマリノGPのモトGPクラスで、ダニ・ペドロサ（KTMテストライダー、37才）が予選5位、スプリント4位だった。

★ペドロサテストライダーのコメント。

【なぜ引退したの？】
「若手に場所を譲るべきでしたから（笑）。」
（※現役時代は常にピリピリとしていて、打ち解けるような様子はなかったが、今日は穏やかな笑顔で、どんな質問でもハキハキと答えてくれた。）

【まるでマイケル・ジョーダンが電撃復帰した時のような感じで…】
「それは…すごい比較ですね。この年になると（今月末で38才）、ヴァレンティーノ・ロッシが最後に優勝した時のことが思い出されて…（※2017年アッセン戦、当時、ロッシは38才）。
あの時、僕はまだ若かかったんで、あのロッシ優勝について物凄いことだとは思わなかったんですよ。でも、今、同じ年になってみると、レースに出る度に若手と一緒に走ると言うことがどれだけ大変かを痛感しますね。
今なら、あの時のロッシ優勝とか、（2006年日本ＧＰで）ローリス・カピロッシが優勝した凄さが分かります。
この年で、このレベルのレースに参戦するの本当に大変だから。」

【表彰台に上がりたかった？】
「走ってる時はそう思っていたけど、ただ、ペッコ（バニャイア）のディフェンスが凄かったんで…イン側にグッと寄って、超遅めのブレーキングでしたからね。僕がどうにかできる余地は、ほとんどなかったです。
多分、ビンダーみたいなアグレッシブな走りだったら、なんとか出来たのかもねぇ。とにかく、僕が仕掛けていけるようなチャンスは見つけられませんでした。
ちょっと失速しつつ、ちょっと有利にもなってたんですが…とにかく、自分のパフォーマンスには満足しています。明日は表彰台を目指してみますよ。」

【ＫＴＭ機はどんな感じ？】
「良くなっていってますね。バニャイアと一緒に何周回も走ってみて…まぁ、彼はベストコンディションではなかったとは言え、ライディングスタイルやドゥカティ機がどんな風に動いているか、どんな風にバニャイアがマシンを活用しているかが分かりました。
おかげで、うちがどの辺りに手を入れていけるか、もう少し何かできそうかとか分かりましたね…あと、うちのマシンに関し、既に高いレベルに仕上がっている箇所がどこかも分かりました。
ビンダーがＫＴＭ機の価値を証明しているじゃないですか。ミラーの方は彼なりのベースを見つけるのにちょっと苦労しているけど、でも、皆、正しい道を進んでますよ。」

【貴方は、予想よりも良い出来だった？】
「正直なところ、予想も立てられなかかったんですよ。今年、僕はヘレスＧＰに出たきりで…当然、他の選手らはコンスタントに参戦しているわけだし、僕は新しい進行形式に慣れなければならなかったし。
そうなると、けっこう状況は変わってしまうし、レースはまた別物だから。」

【ビンダー選手が追い上げていたが…抜かれると思っていた？】
「バニャイアのせいで少し失速してしまい…結局、抜けなかったですからね。
ラスト3周の時、掲示板を見たら、（ビンダーとは）確か0.9秒差だったんですよ。それで大丈夫だろうと思ってたんですが、最終ラップなんかは掲示板を見る気になれなかったですね。後ろがどうなっているのか…知りたくもなかったです。（後から）かなりビンダーが接近していたと聞いたけど、それ以上のことは聞いてないです。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）

バニャイアがKTM機レベルの超絶スタートが切れるようになった！って話は、note『2023 オーストリアGPまとめ』でどうぞ！