2023ポルトガルGP【モトGP：決勝リザルト＆トピックス】

『2023ポルトガルGP モトGP 決勝リザルト＆トピックス』

★3月26日（日）、ポルトガルGP モトGPクラスの決勝が行われた。

★ドゥカティ

首位位フランチェスコ・バニャイア（ドゥカティファクトリー、2022年チャンピオン）。第2ラップより首位独走。土曜スプリントも優勝しており、2023年版ドゥカティ機を完全に乗りこなしている。マシンが最強だと言う者もいるが、実のところ、バニャイア自身も最強であり、一時代を築く可能性もある。
チームメイトのエネア・バスティアニーニは肩甲骨骨折で欠場。

3位マルコ・ベッツェッキ（ドゥカティVR46、VR46ライダーズアカデミー）。
チームメイトのルーカ・マリーニは転倒リタイア（VR46ライダーズアカデミー、ロッシ異父弟）。

4位ヨハン・ザルコ（ドゥカティプラマック）。
チームメイトのホルヘ・マルティンは転倒リタイア。マルケス選手と接触後、後方から追い上げなければならなかった。

5位アレックス・マルケス（ドゥカティグレジーニ、2022年はホンダLCR所属）。
チームメイトのファビオ・ディ・ジャンナントニオは転倒リタイア。

★アプリリア

2位マーヴェリック・ヴィニャーレス（アプリリアファクトリー）。第3ラップより2位を固持。当初は首位バニャイアと競る勢いだったが、第13ラップより引き離される。土曜スプリントでは苦戦気味だった。
チームメイトのアレイシ・エスパルガロは9位。スタート直後に失速したが、追い上げた。4位になれそうだったが、最終ラップでミスして降格してしまった。

アプリリアRNFは両選手とも転倒。
ミゲル・オリヴェイラはマルケス選手の転倒に巻き込まれた。その後、マッシモ・リヴォラ氏（アプリリアレーシングCEO）がマルケス選手への処罰を要請。ドゥカティのクラウディオ・ドメニカーリ氏（CEO）も、リヴォラ氏に賛同し、「技術トラブルならば、データを開示すべき」と公言。

※アプリリア機の好調さが証明された。

★KTM

6位ブラッド・ビンダー（KTMファクトリー）。テストやFPは苦手だが、レースで豹変するタイプ。
チームメイトのジャック・ミラーは7位（2022年はドゥカティファクトリー所属）。

13位アウグスト・フェルナンデス（GASGASテック3、2022年モト2チャンピオン）。
チームメイトのポル・エスパルガロは脊椎骨折により棄権。

※冬季テストでKTM機は苦戦していたので、今週末はサプライズだった。ビッグバンエンジンを起用したのが功を奏した。ただし、首位ドゥカティ機とのギャップは小さくはない（+8.247）。

★ヤマハ

8位ファビオ・クアルタラロー（ヤマハファクトリー、2022年総合2位）。+8.543。昨年の同戦では、後続を大きく引き離して優勝していた。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは14位（VR46ライダーズアカデミー）。

※結局、ヤマハ機の戦闘力が低いことが証明されてしまった。

★ホンダ

10位アレックス・リンス（ホンダLCR、2022年はスズキファクトリー所属）。
チームメイトのタカアキ・ナカガミは12位。

11位ジョアン・ミール（ホンダファクトリー、2022年はスズキファクトリー所属）。
チームメイトのマルク・マルケスは転倒リタイア。スタート時にバニャイア選手と接触し、数百ｍ後には別の選手とも接触。第3ラップで完全にマシンのコントロールを失い、まず、3位を走行していたマルティン選手に接触し、次に今回はホームレースであるオリヴェイラ選手に直撃し、共に転倒した。ポルトガル人観客は大激怒。マルケス選手はピットボックスに戻って着替えをし、すぐにRNFチームへ謝罪に行き、おそらく、ラザリチームプリンシパルに「技術トラブルが起きた」と説明した模様。もし技術トラブルでない場合は、「好結果を出すには何をしても良い」と言うことになってしまうため、マルケス選手には処罰が必要となるだろう。

『2023 ポルトガルGP モトGP 決勝リザルト』

『2023 ポルトガルGP モトGP 総合順位』

（Photo：Motogp.com）