『2016ムジェッロGPこぼれ話』
★ムジェッロサーキットはブレーキング面で特に難しいコースと言うわけではないが、メインストレート終盤から『サン・ドナート』コーナーに続く下り坂のハードブレーキングだけは例外で、『Brembo』社のデータによれば同ブレーキングでは最大時速351㎞から時速91㎞まで落ちると言う。
ライダーにとっては318mに相当する距離を5〜6秒で操縦することとなり、この間、カーボン製ブレーキディスクの温度は700度にまで達する。
今回のムジェッロGPにおけるハードブレーキングの名手…つまり、『サン・ドナート』コーナーの加速開始地点にできるだけ近い箇所でブレーキをかけていたのは次の順である。
1位 ヴァレンティーノ・ロッシ
2位 マルク・マルケス
3位 アンドレア・イアンノーネ
4位 マーヴェリック・ヴィニャーレス
5位 ホルヘ・ロレンソ
なお、同データはオフィシャルプラクティス後、各チームのテレメータデータによるもの。
★2015/2016年の獲得ポイント比較。
ホルヘ・ロレンソ 112ポイント / 115ポイント (+3)
マルク・マルケス 69ポイント / 105ポイント (+36)
ヴァレンティーノ・ロッシ 118ポイント / 78ポイント (−40)
ダニ・ペドロサ 23ポイント / 66ポイント (+43)
マーヴェリック・ヴィニャーレス 36ポイント / 59ポイント (+23)
アンドレア・イアンノーネ 81ポイント / 41ポイント (−40)
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 83ポイント / 34ポイント (−49)
★5月24日(火)、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ファクトリーライダー)とケーシー・ストーナー(テストライダー)が、イモラ・サーキットでランボルギーニ・ウラカンの試乗をした。
両者ともまずインストラクター付きで、その後は2人だけで走行していた。
★冬季テスト中のケガで欠場が続き、ル・マンGPより復帰したダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・プラマック)が、5月19日(木)ムジェッロGP会見で次のように話していた。
「(序盤4GPを欠場してしまい)本当に苦しかったです。レースに出られないとなると、ライバル達やパドックの人達のことが本当に恋しくなるんですよ。記者の皆さんのことさえ恋しかったんですから…普段は僕らライダーにとって悪夢みたいな存在なんですけどね(※ここでロッシ選手が手を叩いてウケてました)。」
【負傷した右手の方は…】
「いまや『気象観測所』って感じですよ。夜、寝る時、どのぐらい痛むかによって明日の朝の天気が分かりますね。」
★アプリリアのロマーノ・アルベジアーノ氏(レース部門責任者)が、開発の進行具合について次のように語った。
「ある側面においては期待を抱いてスタートラインに立っていると言う感じですが、そうではない側面もありますね。フレームに関しては、うちの本来のポテンシャルの80%と言うところでしょう。エンジンは70%ですかね。電制システムの方はかなり手を入れていかねばなりませんね。」
なお、アプリリアは昨年、かなり精密な電制システムを使用しており、今年のワンメイクシステムには予想以上に苦戦している。
★5月20日(金)のFP1はウエットコンディションだったが、レインタイヤを使うには水量が少なく、インターミディエイトタイヤを試す絶好の機会だった。
しかし、同タイヤを試した選手は少なく、ヴァレンティーノ・ロッシのチームに至ってはホイールにタイヤをはめさえしなかった。
また、使用した選手らのコメントも芳しくはなく、マルク・マルケスも次のように話していた。
「実のところ、どこが限界点なのか分からないタイヤなんですよ。路面コンディションに応じて、どこでプッシュすればいいのか分からないんです。FPなんか何周か走るには役に立つかもしれないけど、その程度だと思います。レースだと、こう言うコンディションになったらスリックにするんじゃないのかなぁ。」
(2016年05月23日『Moto.it』記事参照)
(2016年05月27日『Moto.it』記事参照)
(2016年05月21日『Gpone』記事参照)
(2016年05月24日『Gpone』記事参照)
(2016年05月24日『Mediaset.it』記事参照)
今回のムジェッロGP、リタイヤ後のTVインタビューで答えるロッシ選手は、まるで新手の拷問でも受けていたかのような…
ドヴィツィオーゾ選手は身体のあちこちにトラブルが出てしまい、またそれをイアンノーネ選手がふざけて…
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【2016ムジェッロGPまとめ その1 ヤマハ】[2016年05月25日 Vol. 92]
●ロッシ悲嘆『ロレンソを倒すこともできた…』
【2016ムジェッロGPまとめ その2 ホンダ&ドゥカティ】[2016年05月28日 Vol. 93]
●ドヴィツィオーゾ表彰台を目前に失速、一体なにが?
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イアンノーネはおいたが過ぎるからウラカン試乗無しなんですかね?
ペトルッチは元カノが悪夢みたいな存在になるのか...
あっ、ホントだ。元カノさんって肩書はジャーナリストですもんね。