MotoGP

ロッシ談その2『ドヴィツィオーゾは諦めず、31才で勝利ライダーになった』

『ロッシ:ドヴィツィオーゾは諦めず、31才で勝利ライダーになった』

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★ヴァレンティーノ・ロッシがイタリア有名スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで、次のように語った。

[ 前半はこちら ]

【最近のライバルは?】
「今は、倒すべき相手はドヴィツィオーゾとマルケスですね。ドヴィツィオーゾの方がもっとかな。でも、2人とも同じレベルです。マルケスは常に強い走りができるから。」

【カタール表彰台でドヴィツィオーゾ選手と肩を組んで喜んでいたが、ここ最近、2人の距離は縮まったの?】
「ドヴィツィオーゾとの関係で何か問題があったことなんかありませんよ。常にフェアな選手ですしね。ただ、互いにあまり良く知らなかっただけで。まぁ、確かに距離が縮まってきたんでしょうね。
ドヴィは真面目なライダーで、僕らはけっこう似てると思うんですよ。ドヴィについて良いなぁって思う点は、あの根性と、決して諦めない姿勢ですね。
去年のムジェッロ戦で優勝するまで、モトGPで何年やってきたのかは知らないが、勝てないライダーって言う風には見られてたでしょ。そう言うのって、精神的にキツいもんだから。でも、諦めずに頑張って、31才にして超勝ち星ライダーとなったわけですよ。」

【ちなみに、ロレンソ選手の方はドゥカティ離脱を噂されるほど苦戦しているが…】
「ドヴィツィオーゾと比較されるんだから、ロレンソはかなり厳しいですよね。ドヴィはあのマシンを乗りこなしているし、多分、あんな乗り方はロレンソにはできないでしょう。
ただ、判断するにはまだ時期尚早ですよ。まぁ、ロレンソはガツンと大きな結果は出さなければならないでしょうけどね。」

【そして、ヴィニャーレス選手の方は、ロッシ選手に比較され、特に精神的に厳しい状態にある…】
「(大笑)いや、でも、ヴィニャーレスよりロレンソの方がもうちょっと苦戦してるように見えますけどねぇ。
僕が思うに、マシン開発に関しては僕は経験豊富だし、ヤマハ機のことも熟知してるわけだから、役には立つでしょうね。でも、今年のマーヴェリック相手に戦うのは大変ですよ。」

【今年のヤマハ機の調子はどう?】
「去年、うちは間違ったマシンで時間を無駄にしてしまったんですよ。
ドゥカティやホンダが上手くいってたのは、電制システムに時間や資金、人手をかけて作業したってとこだと思うんです。うちはその電制システムで苦戦してたわけでね。ヤマハはそれを理解し、カバーしていかなければならないんですよ。
理解してくれたと思いますけどね。ただ、遅れてることは遅れてるわけだから。この辺のエリアで最大限の力を引き出すには、作業グループが必要なんです。ヤマハはその辺を間違えてしまったんでしょうね。今後、リアタイヤのグリップで苦戦するようなトラックが回ってくれば、うちは劣ってしまうだろうし、苦戦するでしょうね。
まぁ、2018年版ヤマハ機でも苦戦はするだろうけど、去年ほどではないと信じてはいるんですけどね。」

【ザルコ選手がヤマハから離脱しそうだが…】
「まぁ、運命の分かれ道ってことで。この件に関し、僕は客観的な立場ではないですからね。だって、(ザルコは)僕のシートを狙っていたわけだから。
ヤマハが僕を選んでくれて、本当に嬉しいですよ。」

【次のアルゼンチンGPはどうなりそう?】
「速く走れそうだとは思うんですけどねぇ。去年はヤマハにとって良いレースだったし、今年は戦闘力がさらに上がってるし。ただ、ドゥカティやホンダもかなり伸びてきてるから。」

【今年の走りっぷりや、マシンに抱いてるフィーリングからすると、タイトル争いに加わっていけるのでは…】
「そうなら良いんですけどねぇ。恵まれた状態ではありますね。
去年はうちのマシンの良い所がなくなってしまい、ポジティブ面なしの欠点だらけで走っていたから。でも今年は、欠点は相変わらずだけど、ポジティブ面は再発掘できましたからね。
去年の総合順位ではマーヴェリックが3位、僕が5位で、シーズン中盤まではタイトル争いにも加わっていました。もっとできると思うんですよ。去年より強くなってますからね。少なくとも、勝負に加わっていくことはできるでしょう。」

[ 完 ]

(2018年03月29日『La Gazzetta dello Sport』記事参照)
(2018年03月29日『Corse di moto』記事参照)
(2018年03月29日『Motorsport.com』記事参照)
(2018年03月29日『Motorsport.com』記事参照)


ロッシ選手、その後、あの若い彼女とはどうなったのか?
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018カタールGPまとめ その2 ヤマハ他】[2018年03月28日 発行 Vol. 181

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・3位獲得、ロッシの力が60%
・39才契約更改への批判を吹き飛ばす
・「ロッシは度胸がある」アゴスティーニ&ビアッジ称賛
・2位以上の可能性もあった?
・若いライダーと戦うには…
・今年の目標「糞レースをしないこと」
・ロッシ余談:ヘルメット、彼女ほか

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POSTED COMMENT

  1. mottoGP より:

    まだヤマハが全盛期の頃の戦闘力の有るマシンを作れれば
    なんとかマルケスとドヴィと勝負できるかもしれませんが・・・
    年をとって体力や集中力が落ちる中、今の状況ならトップ争いは
    難しいだろうな・・頑張って盛り上げて欲しい所ですが。
    万全のマシンのロッシとドカに慣れたロレンソがトップ争いに
    加われば最高に面白いだろうな。

  2. 87 garage より:

    ん…

    昔からこんな 言い回しする奴だったっけ…

    かわいくない!(笑)

  3. チンチラ より:

    500に乗ったレーサーで現役って彼だけかな?
    それだけで応援に価する。

    • 半世紀 より:

      2サイクル500ccが最高峰だったあの頃、マイクヘイルウッドの美しいリーンアウトの後ろ姿(第一世代)からそのまま腰を落
      として膝擦りを
      始めたロバーツに代表されるハングオフ(第二世代)、ここでマシンは4サイクルに タイヤは石橋の技術で大きく進歩してリーンアングルが60°を超えると腰はシートに戻って上半身が路面と平行になる程のリーンイン(第三世代)へと進化しました。
      石橋がもたらしたハイスペックタイヤは従来のリヤステアからフロントタイヤによる進入時の旋回という異次元のライディングテクニック(第四世代)を副産しましたが撤退と共に影が薄くなりました。
      このすべての時代をトップレベルで走り続けているドクターはシーラカンス級のレジェンドライダーではないでしょうか?

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