バニャイア優勝『ゴールラインを超えた瞬間、狂ったように笑ってました』2023 スペインGP

『バニャイア：ゴールラインを超えた瞬間、狂ったように笑ってました』

★4月30日（日）、スペインGP モトGPクラス決勝戦でフランチェスコ・バニャイア（ドゥカティファクトリー）が優勝した。

★バニャイア選手は予選で5位、スプリント（短縮レース）で2位だった。

★ここ2回の決勝戦で連続転倒していた。なお、総合順位では首位に返り咲き、2位マルコ・ベッツェッキとは22ポイント差である。

★バニャイア選手のコメント。

「ゴールラインを超えた瞬間、狂ったように笑ってました…まさに喜びを味わい尽くすって感じで…。
今回は特に素晴らしい勝利ですね。いや、今週末がスタートした時の状況を思えば、最高の勝利って言えるかもしれません…けっこう複雑な状況だったから。
ちょっと、去年のシルヴァーストンみたいな感じで…いや、今回の方がもっと凄かったですね。
とにかく、皆で物凄い作業をしたんですよ…僕の方は自分が何を必要としていたかが分かったし、チームは解決案を上手く見つけ出してくれてました。本当に感謝しなければ。
昨日から既にベースは良かったんですが、今日はさらに一歩前進し、おかげで優勝することができました。」

【精神的には、今回の勝利には大きな価値がある？】
「かなり大きいです。強豪選手がやるような勝ち方で…すごく良かったですよ。僕ら、頑張ったから。」

【かなり大変だった？】
「精神的に楽じゃなかったんですよね。2戦連続して転倒してしまうと、つい焦ってしまうじゃないですか。
パルクフェルメに入った時に自分のゼッケン『1』を指差して、『これだ、これだ！』って誇示したりしてました…自分のエゴのためと、チームの士気を上げたい気持ちからだったんです。」

【去年、クアルタラロー選手を追い抜いた時のような感じ？】
「あの時は、とにかく勝たなければならなかったし…トンネルの中に入ってしまったような感じでしたからね。今回はぜんぜん違うんで。
また総合首位に返り咲き、精神面においても技術面においても、状況がぜんぜん違うから。」

【オーバーテイク後、処罰され、ミラー選手に順位を譲らなければならなかったが…】
「その話題で時間を無駄にしたくはないんですが…とにかく、処罰は受け入れたんで、それで充分でしょう。
まぁ、この先、処罰にもっと一貫性があると良いようには思いますけどね。とにかく、他のオーバーテイクのことを思うと、あれが極めて危険な操縦だったとは思わないですね。」

【最高峰クラス13勝と言うことで、イタリア人選手の中ではマックス・ビアッジとタイ記録で4位になり…もう2勝すれば、ドヴィツィオーゾとタイ記録…】
「凄いですね。その他の選手らと比べたら、まだ先は長いけど…でも、本当に嬉しいです。」

【ここまで全8レースを行い、貴方は4勝しているが…】
「常に首位に立てるってところを証明しましたね…嬉しい記録だし、モチベーションが上がりますよ。」

【そして、総合順位も首位…】
「0ポイントレースを2回もやってしまい…とにかく、もう少し様子を見ます。まだ時期尚早ですから。
今日の結果は満足すべきものだし、明日は公式テストがあって…そして、次のル・マンではどう言う結果を出せるものか…。」

【メインライバルは誰？】
「状況的には明白ですよね…ポイントを稼ぐも落とすも、ほんの一瞬のことだから。
クアルタラローとマルク・マルケス、バスティアのポテンシャルがトップクラスですね。ただ、バスティアニーニはツイてなかったから…まだ1戦も走ってないじゃないですか。
マルケスもそうだし、クアルタラローも大変な状況だし。今週末はＫＴＭ組が物凄い仕事を成し遂げてるってとこを見せていて…ここでプライベートテストをしていたから、やはり、そう言うのが助けになってるんでしょうね。とにかく、彼らは最強ですよ。アプリリア勢も速かったし…首位を望める選手は大勢いますね。」

【明日のテストについては？】
「なぜ金曜ＦＰセッションで、あんなに苦戦してしまったのかを検証します。」

（参照サイト：『Gpone』）

なぜオースティンでバニャイアは転倒したのか？って話は、note『2023 アメリカズGPまとめ』でどうぞ！