M.マルケスがモト2残留、ホンダの筋書きでは…

モトGP『マルケス、モトGP昇格はなし』

セパンでマルク・マルケスが2012年のモト2残留を表明している。決断を下すのは容易いことではなかったと。今シーズン中盤にはスタッフらと共にモトGP行きを検討していたのだから。
しかし、以前から予定されていた通りに進むことにすると。つまり、モト2クラスで2年間走るわけだ。マルケス選手は急いてはいない。
「僕はまだ若いし、まだまだ学ばなければならないこともたくさんありますから。」
一方、ホンダでは同選手に注目している。

マレーシアで、マルケス選手の将来について、パドック全体もファンらもすっきりしたわけだ。この若き才能の快挙に皆が注目している。今季、モト2クラスにデビューしたばかりでタイトル争いをしているのだ。これまで色々と噂が飛び交ってはきたが、マルケス選手がモトGP昇格を検討していた際にライダー市場で決め手となる動きがあり、そのため同選手の計画が周知のものとなったのだ。

と言うわけで、チェッキネッロLCRチーム入りと言う話も無し。ホンダのスポークスマンよりマルケスの2012年モト2残留が公表されたのだから。
実のところ、ホンダはマルケス選手の将来については、『成長』してからモト2卒業…と既に筋書きを仕立てているはずなのだ。また、有力スポンサーからのプレッシャーにも関わらず、現在のところマルケス選手が使えるようなワークスマシンはない。サテライトチームさえ無理と言う状況。故に、もし2012年にマルケス選手がモトGP昇格となっても、即座に『ワークス』と言う恩恵には浴せないだろう。もう１つ、レギュレーションによりルーキーはサテライト入りと規定されていると言う理由もある。マルケス選手を大々的に最高峰デビューさせたいホンダとしては、来シーズンは状況的に都合が悪いと言うわけだ。
そのうえ、こうしておけばチーム内での対立も先送りにできるわけだ。現在、RC212V機を駆り、レプソルの他に日本メーカーもスポンサーについている大物ライダー、ダニ・ペドロサ選手との対立が。


（日本語翻訳：La Chirico / 伊語記事：Sport MEDIASET 2011年10月20日）

じゃ、マルケス選手のマネージャー、エミリオ・アルツァモーラさんが予約していたモトGPマシンはキャンセルになるんですね…

マルケス選手に、タイトル獲得祈願クリックPrego