『マルケス:ホンダを責める気はない…僕は信じている』
★マルク・マルケス(ホンダファクトリー)は今年6月に4回目の右腕手術を受け、その後、自宅でリハビリを続けていたが、今回のオーストリアGPではマシン開発のためピットボックス入りした。
なお、レース復帰は今シーズンのラスト2戦かヴァレンシア最終戦のみの予定。
★8月18日(木)、オーストリアGP会見では大勢が集まり、マルケス選手が実に落ち着いた様子で次のようにう話した。
「ムジェッロでは(右腕の4回目手術を受ける)決定について会見を行ったわけだけど…今日は、その手術のことは念頭に置きつつ、すべて順調に進んでいるなぁ〜って感じがするんですよね。
あの決定は正しかったわけで…今は焦らず、安全に養生していかなければなりません。
いずれにせよ、けっこう調子が良いのは確かなんで、やっと通常に近い形のトレーニングができるようになりました。以前は無理だったんですけどね。
来週、大事な検診が控えていて…(トレーニングで)もっと負荷をかけていけるかどうかが分かるんですよ。
絶対に大丈夫とは言わないけど、でも、今のところは気楽にかまえています…手足の動きは良い感じなんで。」
【現在、ホンダ勢が絶不調だが…】
「問題がいくつかあることは明らかで…選手全員が苦戦してますからね。
つまり、プロジェクトが然るべき進化を遂げていないと言うことでしょ。それもあって、今回はパドック入りしたんです。
2020〜2021年は、けっこうサーキットから離れて過ごしていたじゃないですか…同じ過ちを繰り返したくはないんでね。
ステファン・ブラドル(テストライダー)とはずっと連絡を取り合っていて、弟と話すよりも多いぐらいなんですよ。あと、チームともがっちり話し合ってます。
今回はエンジニア陣と話をし、今後の方向性を決めるために来たんですが…とにかく、僕もしっかりプロジェクトに取り組んでいきたいんですよ。
たった一人で違いを生み出していくなんて無理なんだし、チームが一丸となって同じ方向に進めていかないと。」
【現在の貴方の容態については?】
「手術後、6週間は腕を動かさずにいました…昔ながらの養生をすることにしたんです。必要ならば、もう1週間伸ばそうとも思ってました。
その後の2週間で理学療法を始めていき…つまり、腕を動かせるようになってから4週間経ったわけです。
現在は負荷を上げていっていて…次の検診の結果次第では、もっと上げていく予定です。ただ、リハビリの最終段階は、あくまでもマシンに乗ってやらなければならないんですけどね。」
【現在のホンダ機については?】
「やはり、問題は小さくはなく…大きいですよね。ただ、マシンの特定の箇所がどうこうと言う話ではなく、プロジェクト全体を見直す必要があり…全ての部署における伝達方法を変えていかなければならないでしょう。
人員を変えるのではなく、コンセプトを変えるんです。
ホンダを責めるつもりはありません…かつてないほと懸命に頑張ってくれてるんですから。
これまでホンダはどこのメーカーよりも勝利を収めてきたわけで…僕はホンダのことを信じています。ただ、作業について再編成が必要であり、現場と日本サイドがもっと密なコンタクトを取っていくべきでしょうね。
とにかく、目標は勝てるマシンを作ることなんですから。
ホンダが欧州メーカーのような仕事の進め方をすべきだとは思わないけど、ここ何年かであらゆることがガラリと変わり…チャンピオンシップの現状に合わせていくべきだし、それは選手陣にも同様に言えることでしょう。
ただし、パニックに陥らないようにし、現実的に考え、集中し、言い訳は探さないようにしてね。
現在、ホンダにいる選手らは、皆、強い選手ばかりだと言うことを忘れるべきではないんですよ。」
【貴方は何度も『パニックに陥るべきではない』と言うが…現在、ホンダはパニックに陥ってるの?】
「いいえ。ただ、パニックに陥ってしまうと、大きなミスにつながりますからね。もちろん、心配な状況ではあるけれど、でも、パニックには陥ってません。」
[ 後半に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
オランダGP決勝戦を左右した5つの鍵については、無料noteでどうぞ!
(2024/11/22 06:43:04時点 Amazon調べ-詳細)
ホンダのモトクロスは、KTMから引っ張って来た人が優秀だったので、とても良くなりました。
MotoGP機もその人にみてもらえば、良くなるかも!?
ブラドルがマルクの希望するセッティングを具現化できてるならいいんですけどね