イアンノーネ『今日の結果からすると、誰かを馬鹿者あつかいすべき』2018ムジェッロGP

『イアンノーネ：今日の結果からすると、誰かを馬鹿者あつかいすべき』

★アンドレア・イアンノーネ（スズキファクトリー）が6月1日（金）、ムジェッロ戦FP1/FP2共に首位だった。

★イアンノーネ選手のコメント。

「今日1日に関しては、けっこう嬉しいですね。然るべき足並みで始めることができました。それが重要だったんですよ。マシンと共にレース毎に成長していってるんだし、ムジェッロに来たなら、実力を最大限に発揮しないとね。
自分に強さを感じますよ。全選手、拮抗してるけど、レースでの安定性を伸ばしていかないとね。それから、タイヤの安定性も。
実は、電制システムに関しては一歩前進できるって期待してるんです。レースペースも良いですよ。でも、重要なのは日曜レースの方だから。」

【ミケーレ・ピッロ選手（ドゥカティテストライダー、ワイルドカード）が転倒していたが…】
「僕はちょうどボックスから出ようとしてたところで、転倒は実際に見ましたよ。かなり激しく打ち付けられてましたよね。さいわい、大丈夫だったんで良かったですよ。あのスピードで転倒するのは厄介だから。」

【ピッロ選手の転倒した辺りについて、ペトルッチ選手がモトGPでの安全性はいまいちだと言っていたが…】
「僕らに比べると（ドゥカティ陣は）時速10〜12㎞速いから、当然、そう思うでしょうね。僕らだって、（あの地点は）マシンがかなり暴れるから。
僕はここムジェッロでトップスピード記録を持ってるんだけど、誰かに更新される可能性はあるでしょ。まぁ、タマは必要だけどね。
他のトラックでも高速で走りはするけど、ここみたいな隆起はないから。あと、走行ラインにもけっこう左右されますけどね。僕はムジェッロで、僕だけの100％オリジナルラインを1つ持ってるんですよ。」

【今日は両FPセッションで首位だったが…】
「ジャーナリストの中の誰かを『馬鹿者』扱いすべきですかねぇ（冗）。まぁ、マジじゃないけど。
1つ訊きたいんだけど…色々と変更事項があって、時にはメーカーがミスを認めたりとか、時間が必要なんだってこととかを知りもしないで、どうやってこの業界でやって行けるもんなんですかねぇ。勝てる選手って言うのは、そうそう簡単に勝ち方が分からなくなったりはしないんだとかね。
昨日、言った通り、世間はあれこて言い過ぎなんですよ。ずっと言ってきたことだけど、僕は去年、信頼感が抱けなかったんです。でも、今日、事態は一転し、結果を見れば一目瞭然ってわけでしょ。」

【イアンノーネ選手の調子が上がってきたところで、スズキと別れることになってしまったが…】
「そう思うと、またムカついてくるんですよね。まぁ、もう決まったことだし、どうにもできないんですけどねぇ。僕は最初から好結果を出そうと頑張ってたんです。みずから責任を負い、そのツケを払いながらね。
いずれにせよ、僕は自分の才能を自覚しているし、（マシン開発の）指示を出す能力があるってことも分かってるから。また1から始めて、改善していきますよ。」

【レースに向けては？】
「地に足をつけていかないと。ここまで来てしまうと、さらに改善するのは容易じゃないってこともあるし。でも、わずかな前進を果たしていかないと。つまり、今あるマテリアルでマシンをもっと落ち着かせ、安定させることができるかどうかを突き止めないとね。」

（2018年06月01日『Gpone』記事参照）

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