MotoGP

アラゴンGPこぼれ話:ホンダかっこワル〜、性格とライディング考、マルケスがモトGP?…etc

モトGP『アラゴンGPこぼれ話』




カピロッシ賛歌
ミザノGPで今シーズン最後に引退することを発表したローリス・カピロッシへのはなむけが後を絶たない。9月17日(土)、アラゴン・サーキットのマーシャルおよびスタッフらが感謝の気持ちを込めた特大寄せ書きポスターを贈ったのだ。カピロッシ選手が万人から愛されていたことが本当に良く分かる。



性格はライディングを成す
アンドレア・ドヴィツィオーゾが自身の性格や、レースへのアプローチについて分析しているのが、なかなか興味深い。
「僕のライディングスタイルは、僕の性格を映し出してるようなものですね。アプローチに関して僕は激情型ではなく、それは良い事だとはとられてませんよね。まぁ、最終的に大切なのは総合ポイントだけですけどね。」

ホルヘ・マルティネス四苦八苦
スーパーチームを率いるホルヘ・マルティネスもまた、この不況に喘ぎ、来季のプロジェクトを再検討している。マルティネスマネージャーはモトGPクラスにドゥカティ機2台を参戦させなければならないのだが、その予算の高さに予定変更せざるを得ず、ドルナ社CEOカルメロ・エスペレータ氏にCRT2台体制で参戦したい旨を打診していたのだ(CRT:市販1000ccエンジン使用チーム)。
マルティネスマネージャーの希望は聞き入れられたのだが、既にドゥカティと2台体制で合意に達していたため、現在はそれを撤回すべく折衝中。
ロードレース世界選手権が順風満帆に非ずと言うことが、またもや証明されてしまった。

ヘレス走行テスト
ここ2年ほど冬期テストと言えばカタールで行なわれていたが、2012年よりまたヘレスで行なわれることとなる(恒例となっているマレーシアでの計6日間テストは現状通り)。ただ、ドゥカティを筆頭に多くのメーカーがシーズン中のテスト増加を希望しており、おそらく来年度には何らかの変更があると見られる。
やっとか…と言う感じ。

2010年用フロントフォーク
相変わらずダニ・ペドロサが2010年、2011年用のフロントフォークを各マシンにセットしている。アラゴン戦では先季のオーリンズ製フロントフォーク2つのうちから選んで使っていた。

ホンダ、かっこワル〜!
9月18日(日)、ホンダが新デザインのワークス3台を披露した。レース参戦40年記念とレプソルスポンサー下での100勝(注:アラゴンで優勝することが前提)を祝うべく、スペイン人デザイナーのディヴィッド・デルフィン氏の手によるもの。スーパーヒーローをイメージしたと言われているが、本音を言うならば、全くもって格好悪い。まぁ、予算の問題なんだろうが、全員同じデザインと言うのも、ちょっとね。セカンドマシンに至っては、いつものカラーリングのままだった。こんなことするぐらいなら、全部いつものままの方が良かったのに…。

ロッシ in プロトタイプレース
ムジェッロ・サーキットで1000ccマシンをテストした際、ヴァレンティーノ・ロッシがSLS GT3にも試乗していた。
「メルセデスから頼まれたんで、僕も大喜びで引き受けました。将来的にはプロトタイプレースに出てみたいですね。今年は無理でしょうけど、来年にでもね。」と。

茂木GP、ホンダ8人体制
茂木戦には常連のストーナー・ペドロサ・ドヴィツィオーゾ・シモンチェッリ・青山・エリアス選手らの他、ホンダの日本人テストライダーである伊藤・秋吉選手がワイルドカード参戦する。秋吉選手はエリアス選手のセカンドマシンに乗ることになるのだが、もしも『flag to flag』にでもなったらどうするのだろう?

燃料多けりゃ遅くなる
予選の最中、マルコ・シモンチェッリがケーシー・ストーナーに比べ、平均して時速6km遅かったのだが、一体どういうことなのか?
シモンチェッリ選手が次のように説明している。
「重量やら空気抵抗やら燃料やらのせいで、直線コースがちょっと不利になってしまって。自分の尻尾に噛み付く犬みたいですよね。軽量級の選手は燃費が良いわけだから燃料も少量で済み、速く走れるわけでね。」

PP記録
ケーシー・ストーナーが今シーズン9回目のPPを獲得し、モトGPクラスでの記録(2003年ヴァレンティーノ・ロッシ、2008年ケーシー・ストーナー)に並んだ。
まだ4戦残っていることを考えれば、ストーナー選手が記録を更新する可能性は充分にある。

ドヴィツィオーゾ、ホンダとヤマハの狭間で
アラゴンでのレースウィークエンド中も、アンドレア・ドヴィツィオーゾの来季のポストを巡りホンダとヤマハが交渉を続けていた。
HRCからはルーチョ・チェッキネッロのチームを提案されているが、いまだ予算額は提示されていない。使用マシンはグレジーニチームのマルコ・シモンチェッリと同じのはずで、つまり、開幕時はワークス機そのものではあるが、その後の改良においてHRCワークス機よりも弱冠遅れてゆくこととなる。
一方、ヤマハの方はエルヴェ・ポンシャラルチームが提案されており、チームメイトはカル・クラッチローが予定されている。
両メーカーとも一長一短と言うところだが、茂木GP前には何らかの結果が出ていることだろう。

スズキ1000cc作業中
9月15日(木)のプレスカンファレンス中、アルヴァロ・バウティスタから発表があった。
「日本では既にスズキ1000cc機のテストが行なわれているので、おそらくカタール開幕戦から使えることと思います。」
実際のところ、いまだ公式には発表されていないが、スズキが新マシンの開発に取り組んでいるのは明らかで、おそらく来季もバウティスタ選手で決まりだろう。

HRC考え直す
800ccエンジン搭載RC212V機が来季は使用できないとなった決まった段階で、HRCでは一歩後退し、興味がある者は購入可能としている。つまり、ファウスト・グレジーニが食指を動かしそうな話で、この800ccエンジンはCRTのどのエンジンと比べてもそそられ、かなりコンペティティブなものなのだ。

マルケスがモトGPだって?
マルク・マルケスのマネージャーであるエミリオ・アルツァモーラ氏が、同選手は仮に総合優勝したとしても2012年もこのままモト2クラスに参戦すると唱え続けている。しかし実際のところは、違うようだ。アルツァモーラマネージャーは連日のようにHRC幹部陣とコンタクトを取り、レプソルが支援してくれることを仄めかしながら、ずっとRCV1000ccマシンを提供してくれるよう要請しているのだ。
マルケス選手はモト2クラスで明らかに最強であることを示しているわけで、もしも来シーズンにモトGP入りしたならば2013年にはHRCワークス入りの可能性も出てくることになる。その頃には、全選手が契約更改の時期に差しかかるわけなのだから。

一番のライバル
各選手にとって一番のライバルと言えば、やはりチームメイトだろう。14戦を終えた今回、どのように変わってきたか見てみよう。
ストーナー対ペドロサ(7-4)
ドヴィツィオーゾ対シモンチェッリ(12-2)
ロレンソ対スピース(12-2)
ロッシ対ヘイデン(9-5)

だから言ったでしょ
ドルナ社CEOカルメロ・エスペレータ氏が、アラゴンGP開催前にこう言っていた。
「アラゴン・サーキットは最新設備が整えられている。完璧に組織化され、全てにおいて最先端をいっているのだ。」
そして9月16日(金)午後、変圧器の故障により停電となり、モトGPおよびモト2クラスのフリープラクティスが中止となったのだった。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年09月20日 写真



性格がライディングを…ってのを読んだ時
すぐにザルコ選手のことを思い出してしまいました…


今回も、へぇぇぇぇぇ〜クリックPrego
人気ブログランキングへ

POSTED COMMENT

  1. ぼーん より:

    「だから言ったでしょ」と「ザルコ選手を思い出した」
    に笑ってしまったと同時に20へぇ(笑)

  2. vale46 より:

    茂木にワイルドカードで伊藤、秋吉が出場しますが、正直やめてもらいたいです、最後尾をダラダラと走り、日本のトップライダーの遅さを世界に示す他ありません、
    ワイルドカードで走るなら、阿部、原田、加藤ぐらいの走りを見せてほしいものです、現状では恥さらしになるのでやめてもらいたいものです、又TV中継にもジャマです。

  3. The 毒多~ より:

    >茂木にワイルドカードで伊藤、秋吉が出場しますが

    秋吉選手! 前には、アンジェリスと接触双方、転倒が、ありましたもんね。 リズラの時は、1周もできなかったんだっけかなー(薄ら覚えww)
    若手にチャンスを!!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP