MotoGP

怒ストーナー『またマーシャルが助けてくれなかった!!』

モトGP『2012年ザクセンリンクGPリザルト【決勝】リザルト』

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嘲笑う運命…その最も古典的な例と言えよう。ゴール2つ手前のコーナー、ケーシー・ストーナーは勝利を掌中に収めていたかのようだった…ダニ・ペドロサにオーバーテイクを仕掛けようとしスリップ転倒するまでは…だ。
総合ランキングでは20ポイントを無駄にしてしまった。本来ならば首位に返り咲いたところが、それも、今日2位を獲得したロレンソ選手のものとなってしまったのだ。

ストーナー選手はこんな風に分析している。
「レーズの間中ずっと落着いて良い感じでした。ダニに抜かれた後も無理はせず…タイヤが最後まで持つよう自信を持っていたかったんで…この気温ですからね。自分のペースに自信がありました。本当はもう0.1〜0.2秒速く走れたけれど、ずっと観察してたんですよ…彼が僕より速いポイントはどこか…そこをもっと良くしなければって。

にも関わらず、ここぞと言う所でミスを犯してしまった…それが最後から2つ手前のコーナーだったのだ。昨年、ヘレス戦でヴァレンティーノ・ロッシに接触されたのを抜かせば、2010年ポルトガル戦以来ずっとレースでは転倒していなかったのに…まだドゥカティ機に乗っていた頃からだ。

「ダニに抜かされた後、すぐに1つミスってしまって…最終ラップ序盤、第1コーナーで凡ミスをして、思っていたより後ろに下がってしまったんです。最終コーナーでは僕の方が強いハードブレーキングをしていたんで、そこで抜こうと思ってたんです…下り最後のハードブレーキングポイントではなくね…ただ、コーナー進入が少し無謀すぎたんでしょうね…フロントが滑って、転倒してしまった。雨のせいじゃないことは確かです…ぱらついていただけだから。」

ペドロサ選手はポイント獲得圏内で最後尾のエリソン選手に1分30秒の差をつけてゴールしていた。つまり、ストーナー選手は15位以内でゴールできたはずなのだ。そして、ここからマーシャルらへの批判が始まる訳で…つまり、特にマシンに損傷がなかったにもかかわらず、再スタートを切る手助けをしてもらえなかったと言うのだ。

「あの時点での転倒って言うのはストレスものなんですけど、もっとムカつくのはマーシャルですよ。他の選手が再スタートするのは助けていたのに。僕のマシンは不味い所は何もなかったんです…ハンドルも大丈夫だったし…何ポイントかでも取りたかったのに手を貸してくれないんですよ。エンジンは安全スイッチによって止まっていて…1シーズンのエンジン数制限を5基にする故のドルナ側の大発明なんですけど…僕に手は貸せないって言われたんですから。各サーキットで助ける選手が違うんですよ。ここでは僕にとって初めてのことじゃない…2006年にも邪魔されたんです…僕が外傷性脳障害を起こしてるって言い張ってね…そんなことなかったのに。指を何本か負傷していただけで…TACでも何も出なかったのに、ボックスに放り出されたんですから。」

しかしながら、タイトル争いに関しては憂慮している気配はない。
「アッセンではあんなにポイント奪回できるようなことはしてないんで。ただ、去年のヘレスでは同じ事が僕の方に起きてましたけどね。ここではペースが良いってことを証明できたし、ムジェッロでは良いリザルトを取ってきているし。去年は思ったように行かなかったけど、来週はもっと良くして行きたいですね。シーズンのこの段階で総合ポイントについて話題にしすぎですよ。僕はいつも勝つために走っていて、その勝利の積み重ねがタイトルにつながりますから。合計は最後にしないと。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年07月08日

あぁぁ、フィリップアイランドのマーシャルなら、きっと絶対に助けてくれる。


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POSTED COMMENT

  1. The 毒多~ より:

    マーシャルが手を貸さない!!
    ケーシーの言ってることが、本当であれば、メーカーとしても抗議したほうがいいのではないでしょうか??

    >これもドルナの大発明なんですけど…僕に手は貸せないって言われたんですから。

    ここまでいうかなぁ?(??)?

  2. 通り過ぎてまた戻る より:

    グラベルからみんなで押し出す、その後他のライダーのバトルを一切邪魔しないような場所までうまくマシンを持っていき、かかりにくい1000ccエンジンをみんなで押して始動する、、、、1分半あればできるのかもしれませんが、彼がいつもいっている安全面でいえばコース上でレース中の押しがけは禁止でしょう。

  3. ななし より:

    ケーシーが問題にしてるのは、助ける人と助けない人を国籍で差別してるってトコでそ。
    ケーシーの今回の状況で助けないんだったら、他の欧州人ライダーも一貫して助けるんじゃないよって話。
    ケーシーは母国と日本以外ではブーイングがデフォルトだって本人が言ってたから、そういうファンの空気までマーシャルが汚染されてるんだよ。
    日本GPではそんなマーシャル一人もいないのに残念だ。

  4. 坂本八 より:

    自分が嫌われている理由を
    国籍のせいにしたら
    そりゃラクだよねぇ

    って死んだばっちゃがゆってた

  5. The 毒多~ より:

    欧州人には手貸す。
    それは、メーカーの人もみてるからねー ならきちんと抗議してやれば、ケーシーもうかばれるんじゃないですかね?イコールコンディションでないのが、あからさまなんですよね? なぜに乗ってるメーカーさんは行動にうつさないのか不思議です。
    日本でそれがおこらないのは、日本人の伝統文化があるからなのではないでしょうか?
    やっぱりセルスターターつけちゃうのが一番だと思うんですけどねー 危険も今より回避できる^^v・・・・・・・と個人的に思います。

  6. しんや より:

    引退した中野真矢さんも、手記で書いてますよね。MotoGPは未だヨーロッパのスポーツで、ヨーロッパ以外の国籍の選手には差別がすごいって。だから、KCがあの歳で引退する気持ちも自分は理解できるって。彼も差別を色々受けたらしいです。
    メーカーが抗議したところで、マーシャルは地元民のボランティアでしょうから、無駄なんでしょうね。

  7. 通り過ぎてまた戻る より:

    ホントに国籍差別で助けるかどうかが問題ならメーカーは抗議をすべきでしょうが、とっさにマーシャルが全員そんな事ができるのでしょうか?瞬間にこれは助ける、助けないなどという判断をマーシャル全員がまるで口裏を合わせたかのようにどのコーナーでもやれるもんなのでしょうか????
    私的には止まってしまったエンジンのバイクをコースまで押し出し、レーサー達ほどの安全なカッコもしてないのに200キロ以上のスピードが出ているバイクの群れの中に飛び出して、
    すぐグラベルに脱出するのではなくかかりにくいバイクを押し続けるのはよほどの勇気がない限り「ヤダ」と思うのが真実なのでは???
    国籍問題ですが、シモンチェリも押してくれなかったとクレームを付けてましたね(あのロッシとストーナーがぶつかったレースで、です)。ホンダはロレンゾのエンジンが壊れた事をまるでエンジンストップ装置を付けてないメーカーの不手際のようなコメントをしてましたが、これでも???と言いたいですね。

  8. The 毒多~ より:

    転んでエンジンかかっていれば、リスタートすぐできる=マーシャルも安全。
     マーシャルの方たちには、安全第一で、やってもらうように通達させているのではないでしょうか?
    国籍ってよりは、かかりにくいエンジンをシステムでストップさせるメーカーのライダーには、マーシャルがそう写るのではないのかなぁ。ライダーは1ポイントでもほしい立場ですからね。その優秀なシステムが引き起こしているのでは!?と通りすぎてまた戻るさんのコメント読んでると感じます。^m^

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