ロレンソ激白：マルケス、ロッシ、ペドロサ、ヤマハ契約、ウェットについて…

『ロレンソ：マルケスに僕ら全員、やっつけられた』

★ホルヘ・ロレンソがスペイン『Solomoto』誌のロングインタビューで、次のように語った。

【マルク・マルケスについて…】
「マルケスには、僕ら全員、やっつけられてしまった。ホンダ機の方が上ではあったが、マルケス自身もそうでした…最初から10連勝して…残りの僕らは負かされて。隠し立てをする必要もないでしょ。彼の方が好調だったから、僕らはやっつけられてしまった…それに、彼の方が速かった…より集中してましたからね。［…中略…］今年のレースの大半において、マルケスの方が良いマシンに乗ってました。ホンダ機の方が全体的に上回っていた…マルケスも、技術的にも身体的にも何ら問題がなかったし。僕の方は全部ありましたからね。実際のところ、マルケスは僕ら全員をやっつけたが…僕はヴァレンティーノ（ロッシ）に負けたんです…同じマシンに乗っていた彼にね。そして、ペドロサはマルケスに負けたんですよ…同じマシンに乗っていた彼にね。」

【タイトル奪回は…】
「僕はヴァレンティーノにだけ勝ちたいわけじゃない。全員に勝って、またチャンピオンの座に戻りたいですね。」

【ダニ・ペドロサについて…】
「前からずっと言ってる事だけど、僕にとってペドロサって言うのはもの凄いライダーなんですよ。ただ、この8〜9年間、ペドロサはデビュー当時のマルケスがしたような事はできなかったと言う事は認めなければなりませんよね。ペドロサは本当に優秀ですよ…ただ、現時点ではマルケスの方が上なんです…よりバランスが取れている…テクニックもメンタル面でもフィジカル面でもね。一言で言うなら、もしマルケスがいなかったら、ペドロサはホンダのNo.1だったって事ですよ。2014年のヤマハ機だって、ホンダ機並みによく見えていたほどでしょうね。マルケスの登場によって、ホンダ内には新たな価値がもたらされ…ペドロサの方は奪われてしまった。単純にマルケスが特別だって事です。」

【2014年のロレンソ選手は総合3位だったが…】
「冬期オフシーズンに3回手術を受けたんですよ。1回は右手の親指で、あとは2013年に手術した鎖骨の方で…ついでに同じ手術でプレート2枚も取り除いたんです。その後、腰の筋肉の脂肪除去とかもやって…ずっと問題があったもんだから…足にまで来てしまってね。1ヶ月半の間、静養して…結局、トレーニングの開始が遅れ、開幕の1ヶ月前になってやっと始められたんです。2週間もあれば調整できると思っていたんですよ。開幕戦は体重もオーバーしてしまっていて…今より5kg多かったですね。」

【ウェットコンディションへの恐怖は…】
「実際のところ、ウェットに恐怖は感じてません…それは何度も証明してきたでしょ。ただ、スリックを履いた状態で雨が降り出すって言うのには苦い経験をしてきた事だし、今後、同じ状態になった時の上手い手だてを考えておかないと。何とかしますよ。」

【ヤマハとの契約更改について…】
「基本的には、双方ともに2年で考えていたんです。シーズンが開幕してみると、リザルトが悪くって…双方ともに不満足だったんですね。その辺りでは、2年契約と言うのに迷いが生じて…最終的には2年でサインしましたが…双方ともに免責条項をつけてます。金銭的には、以前と同じです。契約内容には満足してますよ。」

【2015年、ロッシ選手に敗れるかも…】
「僕は常に彼よりも上にいたいと思っているけど…そんじょそこらのチームメイトじゃありませんからね。僕にとっては本当に大切ことだけど、レースだけが人生じゃないから。」

（2014年12月23日AS記事参照）

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