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ニッキー・ヘイデン『真の実力はタイ次戦で分かる』

『ヘイデン:自分のレベルはタイ戦で分かるだろう』

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★2月27〜28日のSBKフィリップアイランド開幕戦で、今季よりモトGPから移籍したニッキー・ヘイデン(ホンダ)がレース1で9位、レース2で4位を獲得した。

★レース2終了後のヘイデン選手のコメント。
「本当に惜しかった…表彰台を獲得できなくてね。でも、チームには感謝しないと…今日のマシンは確実に良くなってましたよ。昨日よりもコンスタントな走りができました。今回のウィークエンドではかなりの事を学べたし、満足してここを発てますね。」

【最終ラップでダヴィデ・ジュリアーノに抜かれていたが…】
「ほとんど横並びで第9コーナー入っていったんで、できるだけハードブレーキングを遅くしようと頑張ったんだけど、スペースを開けてしまって。 ダヴィデ(ジュリアーノ)がそこを突いてきて、イン側から抜いてきたんです。その次が左折コーナーだったもんだから、彼より僕の方が有利なラインで…抜き返してやりました。残念ながら、コーナー立ち上がりではトラクションコントロールのせいでパワーがガクッと落ちてしまって。もうどうにもできませんでした。レース中にトラクションコントロールの効きを落としておいたんだけど、明らかに足りなかったんですね。」

【SBKはオーバーテイク三昧だが…】
「実際のところ、モトGPとそれほど変わりませんよ。僕はここのコースでは常に良いレースができてたし、去年もマシンが故障するまでは集団戦で戦ってましたから。レースが2回あるって言うのが良いですね。昨日は9位だったんで、ちょっと士気が落ちてしまったんだけど、次の日にすぐ取り戻せるって言うのは実にポジティブですよ。」

【では、モトGPが恋しくて堪らないと言うことはない…】
「やっと上位陣と戦えるんですからね…去年みたいに、直線どこでも抜かれてしまうようなマシンじゃないんですから。」

【昨日のデータを分析した結果、フロントタイヤに問題はあった?】
「今日は違うタイヤを使ってみたんですよ…セッティングも新しいのにしてみたし。自分のライディングスタイルもちょっと変えてみてね。昨日はね…実を言えば、リアタイヤの方を心配してたんです。だから、フロントのことはあんまり気にせず、(リアを)できるだけ保たせるようにしてたんですよね。今日は『SC2』を履いてみたんだけど…これまで、あんまり試してこなかったんですけどね。どうなるか分からなかったんだけど、なかなかドンピシャな選択になりましたね。」

【タイ次戦はヘイデン選手にとって初めてのサーキットだが…】
「楽しみですねぇ…今シーズンの残りのレースに向け、タイでうちの真のポテンシャルが分かるでしょ。フィリップアイランドって言うのは熟知しているコースだし、公式テストもここでやって、その直後のレースでしたしね。
(タイは)理屈では、うちのマシン向きのコースではないんで、金曜FPで自分達のスピードを掴んでいかないとね。」

【優勝したジョナサン・レイに1秒半差でゴールすると言うのは、ルーキーとしては満足できる結果なのでは…】
「そうですね。でも、表彰台にも上がれてたらねぇ(笑)。そう、がっかりしてるんですよ…本当にもう少しだったんだから。(チャズ)デイヴィスの転倒のお陰で順位が上がったんですけどね。」

【チームメイトのマイケル・ファン・デル・マークについては…】
「最速ですね…間違いない。テストでもそうだったし、ここのコースが得意みたいですね。あんなに速いオランダ人ライダーは初めてなんじゃないかと思いますよ。このスポーツにとっては大いにけっこうなことですよね。」

【ホンダCBR機を100%フル活用した?それとも、まだマージンがある?】
「他のサーキットで試してみないことには、なんとも言えないですね。今、これ以上のことを言うのはちょっとね。タイ戦後には、もっとはっきりとした考えが持てると良いんだけど。」

(2016年02月28日『Gpone』記事参照)


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POSTED COMMENT

  1. バタバタ より:

    上位グループに入っていけただけでも悪くないように思います。がんばってほしいなぁ。

  2. 111 より:

    最後にジュリアーノを抜き返せなかったのは、トラクションコントールが効き過ぎていたんだ。レース中に各種設定を変えられることは解説で知っていたけど、高速で走りながら設定を変えるのはかなり大変だろうな。コーナーなんて余裕がないだろうし、直線も300kmを超えているもんね。その辺りのライダーの器用さも求められるのでしょうね。

    ニッキーが次のレースで、真のポテンシャルが分かるって言ってる。馬力の向上だけでなく、なんだろう? 電制関連かな? フィリップアイランドはタイヤに厳しいコースと聞いているから、路面摩擦が大きいコースなのかな。そうではない路面摩擦の低いコースでのトラクションコントールが秘密兵器なのかな?

    次のタイのコースを見たら、直線が4本ありますね。それが「うちのマシン向きのコースでない」という意味? 現状ならカワサキ有利かな? 今頃、各メーカは、吸排気ポートをゴリゴリ削ってるのかもしれないけど。

    次回のお楽しみということでしょうか。

    生まれ変わったCBRを見ると、ヤマハが参戦するとホンダは本気になるんですね。カワサキやドカは、ホンダの眼中にはないか。

  3. 廃道愛好家 より:

    去年のオープン機が相当に酷かったってのがよーく解りました。
    ホンダはあれで何をしたかったんでしょうね??

  4. San より:

    チャーンインターナショナルの2Dayチケットがまだ届かない。
    大丈夫だろうか。

  5. しまうま より:

    なんかいい感じなのが伝わってきますね。ヘイデンほどのライダー、やっぱり前を走ってバトルしてるところが見たいです。SBK移籍は正解ですね。

  6. kagemaru より:

    HRCが強めに介入したとしても、今回CBRがあれだけ走ってしまうというのが不可解ですね。
    アケアケのフィリップアイランドだからまだついていけたのか??
    ただ次でCBRの戦闘力の線の細さは露呈しそうです。

    最後一つ手前はニッキー本来のスタイルで、ぼぼ直立状態でホイールスピンさせて向き変えして
    レブらせつつ最終コーナー突入させたかったんでしょうけど。
    トルコン強めに介入されちゃってホイールスピン抑えられちゃって逆に失速した、と。
    あそこはトルコンOFFがニッキー的に正解だったのでしょう。
    そうそうスイッチいじれる時間がないのでしょうけど。

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